精進料理~黒ごま坦々麺

最近、ちょっと精進料理に凝っています。

一般的に、精進料理といえば、魚や肉を食べない、
野菜と米と豆製品中心の、あっさりした単調な献立。
ともすると、
地味、食べごたえがない、あるいは難しい…
…というようなイメージがあります。

が、実際いろいろな精進料理を作ったり、食べたりするうち、
そのイメージは一新されます。

魚と肉は使いませんが、身近な材料を一工夫することで、
そしてなにより、旬の素材の持ち味を生かすことで、
バラエティに富んだ美味しい献立が多いのです。

見た目も味も 季節感が感じられるような、そして
地味ではなく、滋味、しみじみとした味わいがある 精進料理。

そもそも、精進料理というのは、
禅僧が修行で食べる、簡単な一汁一菜の食事でした。
仏教の教えで、殺生を戒め、獣肉魚介類を使わず、
穀類、豆類、野菜、海藻などの食材だけで料理されていました。

それが次第に 仏教の各宗派独自の精進料理が発展して、
歳月とともに、日本の風土と食材をいかして工夫され、
現在の、多様で美味しい精進料理を味わうことができるようになりました。

単に、肉や魚を食べないだけでなく、
大切なのは、食材を余すことなく使いきり、無駄を出さずに生かし、
そして、作物の実りを育んでくれた自然に感謝することです。

材料が限られているので工夫するのも大切のことです。
精進料理には、もどき料理といって、
肉や魚の料理に似せたものがあります。

有名なところで、がんもどき。
関西では、ひろす(飛龍頭)と呼ぶことが多いですが、
がんもどき=雁もどき≒雁の肉に似せたもの

お豆腐と山芋を主原料に作ります。
だいたい、雁の肉がどんなものか知らないので
似てるのかどうか、わかりませんが、比較なしで、
雁もどき(ひろす)は、それ自体美味しいものです。
(以前に作り方を紹介しております→ 手作り飛龍頭

ほかに、うなぎの蒲焼もどきもあります。
(→ 蒲焼き丼
これは、海苔とじゃが芋で作っています。
味が うなぎの蒲焼に似てるとは言い難いのですが、
また違う美味しさがあります。

こんなふうに、精進料理を美味しくしている素材の一番は、
「ごま製品」だと私は思うのです。

上の二品は、どちらもごま油の力で、風味とコクと
ボリューム感が出ています。

他にも、練りごま、炒りごま、すりごま、
いずれも、精進料理には欠かせないもの。
素材の持ち味をいかす 精進の薄めの味付けに、
香り・風味・コクを加えてくれます。

栄養面でも、精進では不足しがちなタン白質や脂質を
補ってくれるのです。

さて、きょうは、ごまと厚揚げと生しいたけを使って、
精進の坦々麺をつくってみました。
豚肉なしでも、ごま油と練りごま、すりごま、ごまらあ油で
美味しく出来ますので、是非お試し下さい。

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◆ 精進 黒ごま坦々麺  
【材料】(約4人分)
  中華麺 約4玉、 生姜 1かけ、 長ねぎ1本
  厚揚げ 1個(約100g)、 生しいたけ 4個、
  ごま油 大さじ1~2、 豆板醤 小さじ1/2~1、
  黒練りごま 大さじ5、 ガラスープ 4カップ
  うす口醤油・濃口醤油・みりん 各大さじ1、
  塩 少々、 黒すりごま 大さじ4
  青ねぎ(または青梗菜など青み) 少々
  ごまらぁ油 少々  
  
【作り方】
   1.生姜はみじん切りにする。
     長ねぎは5cm分を飾り用の白髪ねぎにし、あとはみじん切りに。
   2.鍋に、生姜と、長ねぎのみじん切りの半量を入れ、
      ごま油で炒め、香りが立つと、豆板醤、粗く切った厚揚げと、
あらみじんのしいたけを加えて炒める。
     厚揚げはつぶすように炒めて、水分をしっかりとばす。
   3.2に黒練りごまを加えて全体にからめ、ガラスープを入れて
     ときのばす。煮立つと、醤油とみりんを加えて塩で味をととのえ、
     長ねぎのみじん切りの残り半分と黒すりごまを入れて一煮し、
     青み野菜を入れて火を止める。
   4.中華麺をゆでて、器に入れ、上から3をかける。
     上に白髪ねぎ(赤ピーマンの薄切り)をトッピングして、
     黒すりごまをちらして、ごまらぁ油を加える。

【今回使用したのはコチラ】

白ごま油275
(白)ごま油


ねり黒150練りごま(黒)

        

すり黒
すりごま(黒)


ごまらあ油60 
ごまらあ油

ホット・セサミ・チョコレート

二月も半ばを過ぎました。
きょうは、二十四節気の「雨水(うすい)」です。

空から降るものが雪から雨に変わり、
雪解けが始まり、草木が芽生える頃、と言われ、
昔から、農耕の準備を始める目安とされてきたそうです。

実際は、春の訪れはまだ遠く、
寒さは厳しく、積雪が深いところもあります。
これから、三寒四温を繰り返しながら、だんだんと
春に向かっていくのですね。

さて、雨水といえば、その4、5日前はバレンタインデー。
雨水とは比較にならないほど有名な日です。

一月の終わり頃から、デパート等では特設会場ができて
驚く程、豊富な種類のチョコレートが並んでいました。

私自身、チョコレートが大好きなのですが、
子供の頃、鼻血が出やすい体質だったため、
いつも、ほんのちょっぴりしか食べていませんでした。

今では、チョコレートと鼻血の因果関係はほとんどない
と言われていますし、むしろ、チョコレートの健康効果が
ちょっと注目されています。

チョコレートの歴史をひもとくと…
かつて―紀元前2000年頃、チョコレートの原料カカオは、
「神々の食べ物」と呼ばれて薬として珍重されており、
高価な為、王様や貴族など限られた人しか口にできなかったとか。

チョコレートに含まれるポリフェノールには、
ガンや動脈硬化などの原因を引き起こす活性酸素の働きを抑え、
血中の悪玉コレステロールや酸化を防ぐ抗酸化作用があるそうです。

えも言われぬあの甘い香りには、集中力・記憶力を高める効果があり、
また、食物繊維やミネラルなどが含まれている、というのも嬉しいです。

ただ、美味しくいただけるように、糖分やミルクがたっぷり入っている
ものも多いので、健康効果を期待するのなら、
食べ方(食べ過ぎ)に気をつけ、カカオ分の高いものを選ぶといいでしょう。
いわゆるミルクチョコと、ビターチョコでは、
カカオ分は2倍以上違います。

最近では、カカオの産地にこだわったり、糖分を極力減らして、
カカオそのものの味を楽しむようなチョコレートも増えています。
カカオ分70%というようなチョコも入手しやすくなりました。

雨水とはいえ、まだまだ寒いこの季節、
ビターチョコでホットチョコレートを作って温まるのはいかがでしょう。
ミルク(または豆乳)にチョコレートを溶かすだけなので
ココアよりも作りやすいです。

そして、ここに、練りごまをちょっと加えると、
コクと風味がでて、一味ちがうホットチョコレートになります。

バレンタインの名残りのチョコがあっても、なくても
一度作ってみてください。

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◆ ホット・セサミ・チョコレート
【材料】(2人分)
    ビターチョコレート 40g、 練りごま(白) 小さじ2
    牛乳 300cc
【作り方】
    1.小さい鍋に、チョコレートを砕いて入れ、練りごま、
      牛乳の半量も加えて、混ぜながら中弱火で煮溶かします。
    2.残りの牛乳も加えて混ぜ、沸騰直前に火を止めて、器に注ぐ。
     
    ※ 練りごま、今回は、白を使いましたが、
      黒でも白でもお好みでどうぞ。
    ※ カップに入れて、電子レンジでも作れます。
      その場合は、ふきこぼれないよう様子を見ながら作ってください。
    ※ 牛乳のほか、豆乳、アーモンドミルクでも…。

【今回使用したのはコチラ】

ねり白150
練りごま(白)


ねり黒150練りごま(黒)

初午~蕎麦いなり

今年の初午(はつうま)は、2月11日、
建国記念の祝日と重なります。

初午は、2月に入って最初の午(うま)の日。
稲荷社のお祭りですが、もともとは稲作の開始に先立って
その年の豊作祈願をするお祭りだったようです。
全国各地の稲荷社の初午祭には、
五穀豊穣のほか、商売繁盛、開運、長寿息災、子孫繁栄等々
を願って、初午詣でする参詣者が数多く訪れます。

初午には、赤や五色の幟(のぼり)を掲げて、
赤飯や油揚げをお供えする町内もあれば、また、
子供たちが太鼓を叩き、稲荷をお祀りしている家を回って
お菓子などをもらい歩く所もあるとか…。
(ハロウィンみたいですね)

北関東―栃木、群馬、茨城の方では、「しもつかれ」と呼ばれる
郷土料理が初午の日に作られます。
炒った大豆に、塩鮭の頭、大根、酒粕、を似て、醤油で味をつけたもの。

「しもつかれを七軒食べ歩くと病気にならない」とか
「なるべく多くの家のしもつかれを食べると無病息災」
などと言われているそう。
一度食べてみたいですね。

京都では、初午の行事食として、いなり寿司を
いただくことが多いようです。

稲荷の神様のお使いである狐の好物が 油揚であることから
初午の日には、油揚げにすし飯を詰めたものが奉納され、
それがいなり寿司の始まり、とも聞きます。

近年、「初午にはいなり寿司」!という販促のキャッチフレーズを
見聞きすることもあるのですが、
節分の恵方巻きのようなメジャー感はまだありません。

初午は、日が決まらず毎年変わるので、
なかなか定着しにくいのでしょうか。

さて、いなり寿司の甘辛いお揚げさんを使って
蕎麦いなりを作ってみました。

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お蕎麦とお揚げさんの相性がよく、
軽食にちょっとうれしいひと皿です。
蕎麦にちょっとからめたごま油で、
風味と口当たりがよくなります。

手軽にできるので、是非お試しください。

◆ 蕎麦いなり
【材料】
  いなり寿司用のお揚げ 8個分  
  蕎麦(乾)約100g、 ごま油 小さじ1
  めんつゆ 大さじ1~2 
  黒炒りごま・白炒りごま 各 大さじ1 
  青ねぎ 1本、 わさび・七味などお好みで
 
【作り方】
   1.蕎麦は、半分に折り、表示より1分ほど少なめ(やや固め)
     にゆでる。
   2.ゆで上がった蕎麦は、水洗いしてザルに上げて
     水気をよく切っておく。
   3.2の蕎麦にごま油を混ぜ、めんつゆ、炒りごまを混ぜる。
     (ここでは、やや薄味に)
   4.いなり寿司用のお揚げに、3の蕎麦を軽く詰めて、
     上に、青ねぎの小口切りをのせる。
   5.お好みで、わさび、七味を添えてどうぞ。

※ いなり寿司用のお揚げ(8個分)の作り方
     寿司揚げ(小さめの油揚げ)4枚
     A 【だし150cc、 酒・みりん・濃口醤油・うす口醤油 各大さじ1、
      砂糖20g 】 
     ※寿司揚げは二つに切り(横か斜めに)、熱湯で2~3分
      油ぬきして、軽くしぼる。Aを煮たてたところに、寿司揚げ
      を入れて落し蓋をして汁気がなくなるまで煮て、冷ます。

※ めんつゆの材料と作り方 (つけつゆ)
       だし(かつお・昆布・干しいたけ)1カップ強、みりん 大さじ3 
       濃口醤油 大さじ3、 かつお節5g
       ※ みりんを煮立てたところに、醤油、だしも加えて、
        弱火で煮てフツフツすると、かつお節を入れて、
        軽く煮てから、こして冷ます。
  
【今回使用したのはコチラ】
白ごま油275
(白)ごま油


いり黒
炒りごま(白)


いり黒
炒りごま(黒)

立春~菜の花のかすみ和え

きょうは立春、暦の上では春です。
が、実際には、まだまだ寒く、一年で一番寒い時季。

そもそも「立春」は、冬と春の分かれる節目の日「節分」の翌日、
いわば春の初日です。

旧暦では、立春が一年の始まりとされ、
立春を起点に様々な決まり事や季節の節目の日があるのです。

「八十八夜」は、立春から数えて88日目。
この日に摘んだ茶は高級とされたり、この日にお茶を飲むと長生きする
等と言われています。

「二百十日」は、立春から数えて210日目。
台風が襲来する可能性が高い日、と言われ、
稲の開花期にあたるため、農家の厄日とされています。

ほかに「春一番」は、立春以降に初めて吹く
南寄りの強い風のこと。
…等など。

節分は、豆まき、恵方巻き、イワシ等など、
行事や食習慣と結びついて、クローズアップされることが多いのですが、
「きょうは立春!」的なものは、特にないようです。

ちなみに、中国では、立春の日に、春餅(クレープのようなもの)や
大根を食べる習慣があるそうです。

日本でも、そのうち、バレンタインのチョコや、節分の海苔巻に匹敵するような
立春の〇〇〇?!ができるかもしれませんね?!

さて、
きょうは、大根おろしを使った
春を感じさせる一品を作ってみました。

その色やつぼみの形が 春を感じさせる菜の花の和え物です。
大根おろしを使った和えもの「おろし和え」のことを、
よく「みぞれ和え」と言います。

おろしを、冬のみぞれ(霙)に見立てたもの。
そして、春は おろし和えを「かすみ和え」と言うようです。

春の空にたなびくかすみ(霞)に見立てた呼び名。
季節に合わせた料理名、いいですね。
四季のある日本の趣ある一皿です。

立春も過ぎたことなので、「かすみ和え」
ちょっとほろ苦い菜の花が、ごま油をまとって、
まろやかな美味しさになります。

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◆菜の花のかすみ和え
【材料】(約4人分)
   菜の花 1束(約100g)、 大根おろし 1カップ弱
   油揚げ 1/2枚、   削りかつお節 1パック(3g)
   調味料A【酢・みりん・うす口醤油 各大さじ2】 
   ごま油 大さじ1/2、 白すりごま 少々

【作り方】
1.大根おろしは、水気を軽くきっておく。
2.油揚げは、炙って短冊切りにしておく。
3.調味料Aを混ぜて電子レンジ加熱で煮立て、冷まして大根おろしとさっと混ぜておく。
4.菜の花は、ゆでて水気をしぼり、削りかつおとごま油をまぶしておく。
5.4の菜の花と油揚げを、3で和えて、白すりごまを加え混ぜて、器に盛る。

【今回使用したのはコチラ】
白ごま油275
(白)ごま油                                                                    
        

すり白
すりごま(白)

 

冬のおねぎ~青ねぎとお餅の胡麻炒め

大寒も過ぎ、寒さが身にしみる今日この頃。
この寒さの中、冬の葉野菜は 凍らないように糖分を多く蓄えるので、
甘みがまして、美味しくなっています。

中でも、おねぎ…
一年中ありますが、今が旬の冬野菜。
底冷えするこの時季が、一番おいしいのではないでしょうか。

「おねぎ」といえば、だいたい
関東の方では、白ねぎ、
京都では、青ねぎのことをいいます。

京野菜の九条ねぎ等 青ねぎは、
深い緑色の葉の部分が柔らかく風味が豊か。そして、
内部に「あん」とも呼ばれるぬめりが多いのが特徴です。

おねぎは、脇役として、肉や魚の生臭さを消し、
また、薬味として風味や香りを楽しめます。
鍋料理には、欠かすことのできない食材です。

また、ねぎ特有の辛味には、食欲の増進のほか、
疲労回復や体を温める効果、風邪の予防効果もある、
この季節に嬉しい野菜なのです。

脇役や薬味だけではなく、主役にしてたっぷり
いただきたいものです。

きょうは、この季節が格別に美味しい青ねぎを
お餅と炒める一皿をご紹介いたします。

おねぎをお餅と一緒に炒めて、
お醤油(とみりん)、かつお節、
そして、たっぷりの黒胡麻をからめる、
かんたん手軽にできる、美味しい一品です。

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◆ お餅と青ねぎの黒胡麻炒め
【材料】(約4人分)
  お餅 4個、 青ねぎ 1把、 ごま油 大さじ2
  醤油 大さじ1.5~2、 みりん 少々 
  かつ節パック 1袋(約3g) 黒すりごま 大さじ4~5、 

【作り方】
  1.お餅は、食べやすく切る。(丸餅は、放射状に6つ切り、
     切り餅は、6~8つの長方体に切る) 
     電子レンジで1分~1分30秒加熱して、すこしやわらかくする。
  2.青ねぎは斜め切りにしておく。
  3.フライパンにごま油を熱して、青ねぎとお餅を入れて、炒める。
     お餅がやわらかく、青ねぎに少し焼き色がつくと、醤油とみりんを
     まわしかけて、かつお節、ごまを全体にからめて火を止め、
     器に入れる。

   ※ お好みで白すりごまも美味しいです。

【今回使用したのはコチラ】
白ごま油275
(白)ごま油                                                                    
        

すり黒
すりごま(黒)

 

揚げない揚げ出し餅

一月は、松の内が終わってからも
お餅を食べることが多い我が家です。
お正月の残り、というのではなく、
お正月のお餅を冷凍保存して、とりあえず一月中 楽しんでいる、
という お餅好きの私です。

そもそも、お正月には、なぜお餅を食するようになったのでしょう…。

それは、時代をさかのぼって平安期、宮中で行われた
「歯固めの儀」という正月行事から始まっているようです。

健康と長寿を祈願したこの行事に、
お正月に 神棚や床の間に鏡餅を飾る風習も、
お餅をいただく習慣も、由来しているとか。

もともとお餅は、「ハレの日」に神さまに捧げる神聖な食べ物だったので
お正月にお供えするのは、自然なことです。
長寿祈願の「歯固めの儀」に、
長くのびて切れないことから、長寿を願う意味もあるお餅は、
欠かせない食べ物になり、そこから、
お正月とお餅が密接になったのでしょうか。

お餅のうんちくはさておき、
とにかくお餅は美味しいです…
そして、食べ方のバリエーションが豊富。

お正月は、お雑煮から始まって、
きなこ餅やら、磯部餅、あんこ餅、大根おろし餅、
納豆餅、おぜんざい、餅茶漬け・・・

軽食になるものあり。ほっとする甘いおやつもあり。

お雑煮については、地方によって、丸餅あり角餅あり。
焼いたり、焼かなかったり。
白味噌仕立てやすまし汁仕立て。
具もびっくりするほどいろいろ。

お雑煮談義ほど、故郷の話がはずむものも
あまりないのでは…!?…と思うほどです。

近年、切り餅が普及して、いつでもお餅が食べられ、
昔ほど、お餅のお正月ならでは感は薄れてきました。
風情という点では、ちょっと残念ですが、
お餅好きには、ありがたいことです。

いまや、ピザやグラタン、煮込み、炒め物に、揚げ物に…と
中華風、韓国風、洋風、イタリア風、フランス風、エスニック風と
アレンジ料理も、それはそれは たくさんあります。

さて、そんな中から、きょうは和風の「揚げ出し餅」を
作ってみました…揚げずに。
(正確には、揚げ出し風餅です)

ごま油で色よく炒め焼きにしたお餅に、熱い
だし汁をかけて、大根おろしと薬味でいただきます。
揚げてないけれど、ごま油の香ばしい風味で、
コクのあるお味です。

消化がいいお餅を、大根おろしでさらに消化よく、
そして、身も心もあたたまる、軽食にぴったりの
一品です。
そう、受験生の夜食にもうってつけ。
是非、おためしください。

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◆ 揚げない 揚げ出し餅
【材料】(約4人分)
   お餅 4個、  片栗粉 少々、 ごま油 大さじ3
   A 【だし 3カップ強、 うす口醤油 大さじ2、 酒・みりん各大さじ1、
     塩・砂糖 各少々】
   大根おろし・削り節・刻みねぎ・おろし生姜 各適宜
   白すりごま 約大さじ1

【作り方】
1.お餅に片栗粉をまぶし、フライパンにごま油を熱して、ゆっくり
   両面に焼き色がつくまで炒め焼きにする。
2.焼いている間、Aを鍋で煮立てて、味を調える。
  (大根おろしを入れるので、やや濃いめにする)
3.1のお餅をお椀に入れて、2のだしをはり、上に、
  大根おろし、削り節、刻みねぎ、おろし生姜をのせ、
  白すりごまをふりかける。

【今回使用したのはコチラ】
白ごま油275
(白)ごま油                                                           

すり白
すりごま(白)

 

小正月~小豆と黒ごまで…

新しい年を迎えて、いつのまにやら
半月が過ぎました。

きょう一月十五日は「小正月」。
小正月、という言葉、最近ではあまり耳にしなくなりました。

大正月(元日、または元日から七日)に対して、
小正月、と言い、女正月、という呼び名もあります。
大正月に忙しく働いた女性たちが、
年賀行事が一段落したこの時期に一息ついたことから
きているようです。

小正月でお正月も終わり、とみなす地方もあるようです。

この日には、全国各地でどんど焼きが行われますが、
これは、門松やしめ縄などのお正月飾りを
火にくべて焼き払う日本の伝統行事です。

この火で、鏡餅を焼いて食べると一年を健康で過ごせる、
という言い伝えがあったり、どんど焼きは、無病息災や
五穀豊穣を願う行事のようです。

無病息災を願う、というと、小豆粥をいただく習慣もそう。
昨年のこちらのページに書いております。→小正月に小豆粥

お祝いごとに、お赤飯をいただくように、
小豆の赤は、おめでたい色。と同時に、
厄を除ける力をもつ、特別な色でもあります。

ちなみに、小正月に小豆粥をいただく風習は、
なんと平安時代からあったようで、
『枕草子』や『土佐日記』にも、記載があるそうです。

『土佐日記』には、こんな一文があります。

「十五日、今日、小豆粥煮ず。口惜しく・・・」

その年(今から1000年以上前の900年代)、一月十五日に
紀貫之家では、小豆粥を作らなかったよう。
くやしく・・・と残念がってられるようすなので、
おそらく貫之さんは、小豆粥がお好きだったのでしょう。

ちなみに、胡麻は、その頃すでに日本に伝わっていましたが、
貫之さんは、小豆粥に胡麻をかけていたのかどうか、
気になるところです・・・?!

小豆粥を食べなかった方、
厄除けの意味もあり、健康にいい栄養価の高い小豆を
こんなふうにいただいてはいかがでしょう。

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市販のゆで小豆で手軽にできる黒ごまぜんざいです。

小正月は、十四日から十六日、とも言われていることですし…
お正月のお餅も、まだ残っているかもしれませんし…
身も心もほっこりあたたかくなる黒ごまぜんざい、
是非作ってみてください。

◆ 黒ごまぜんざい
【材料】(約4人分)
    ゆで小豆 200g、 湯 100~200cc、  砂糖 適宜、 
    塩・濃口醤油 各少々、 黒練りごま 約大さじ2、
    餅 4コ、  黒炒りごま 少々

【作り方】
    1.鍋に黒練りごまを入れ、お湯を少しずつ加えて溶きのばす。
    2.ゆで小豆も加えて、弱火で煮る。
    3.砂糖を入れて好みの甘味にし、塩と醤油も加える。
    4.餅はゆでてやわらかくし、3に入れてさっと煮、
      器によそい、黒炒りごまを散らす。

  ※ 市販のゆで小豆の缶づめは、砂糖が入っているものが多く、
   また水分量が、メーカーによっていろいろなので、
    砂糖と湯の量は、好みで加減してください。
   (自家製のゆで小豆は、ひときわ美味しいです)
※ 砂糖は、黒砂糖を入れると、深い味わいになります。

【今回使用したのはコチラ】

ねり黒150練りごま(黒)


いり黒
炒りごま(黒)

謹賀新年~余ったお餅で胡麻もち♪

西暦2015年 平成27年 未年

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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松の内の最後の日、という
少し遅い新年のご挨拶になりました。
(地方によって、松の内は1月15日までという所もありますが…)

1月7日は、五節句の一つ、人日の節句です。
人日(じんじつ)とは、字の通り「人の日」という意味。
邪気を祓うために、七草の入った粥を食べ、
一年の無病息災を祈る習わしがあります。

この節句は、江戸時代に公式行事となり、将軍以下
全ての武士が七草粥を食べて人日の節句を祝ったという、
武家には大変重視された祝日だったようです。
が、
現在では、七草粥の風習の方が有名になって、
人日という言葉は あまり耳にしなくなりました。

さておき、
七草粥は、春の七草(せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・
すずな・すずしろ)を入れますが、
地方地方で、入れる具はいろいろ。
堅苦しく考えずに、あり合わせの青菜を入れればよいと
思います。

我が家では、必ず焼いたお餅を入れます。
ぼちぼち、お正月のお餅がかたくなってくる頃、
いっしょに、胡麻もちも作りました。

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すり胡麻と砂糖を混ぜて、やわらかくしたお餅に
付けるだけの手軽さです。
胡麻の香ばしい風味と、やわらかいお餅が
よく合い、年齢を問わず人気があります。

おやつにも、朝食にも、おすすめ。
お餅が残っていたら、ぜひ作ってみて下さい。

◆ 香ばし胡麻もち
【材料】(約2~4人分)
(丸)餅 4個、  黒すりごま ・白すりごま 各大さじ4
粗糖(砂糖)大さじ2、 濃口醤油 小さじ1/4くらい
塩 ひとつまみ

【作り方】
1.黒すりごまに粗糖(大さじ1)、醤油をよく混ぜておく。
2.白すりごまに粗糖(大さじ1)、塩を良く混ぜておく。
3.予熱で熱くしたグリルかオーブントースターでお餅を焼く。
香ばしい焼き色がつくと、十字に四つ切りにする。
4.お餅をさっと湯通ししてから1、2をそれぞれたっぷりまぶして
  冷めないうちにどうぞ。

※ 粗糖の量は、お好みで加減してください。
※ 粗糖は、精製されていないので、カルシウムなどミネラルが豊富です。
※ お餅は、焼くと香ばしく風味がいいですが、ゆでるだけでも美味しいです。

【今回使用したのはコチラ】
                                                             

すり黒
すりごま(黒)


すり白
すりごま(白)