きょう1月21日は、
二十四節気の「大寒」
一年で最も寒い と言われる日です。
暦に合わせたかのように、
暖冬と言われていた今冬の日本列島に
寒気の影響が出はじめました。
京都でも、前日は初雪が積もっていました。
そして、大寒をはさむこの数日、厳しい寒さがつづくという
天気予報です。
大寒のきょうは、
各地で、冷たい海や川に入ったり、滝に打たれたり、
大寒のみそぎや寒稽古などの行事が行われています。
昔から、この日に、身体的、精神的な修行の「寒行」そして、
「仕込み」...日本酒、醤油、味噌、などの仕込みも行われます。
寒の水(寒の時期~小寒から立春まで)、とりわけ大寒の水は、
とても冷たいので雑菌が少ないとされていました。
冷蔵庫がない時代、長期保存に最適な水 と考えられていたのでしょう。
ご家庭で味噌作りをする という方、とりわけ、
初挑戦の方には今がおすすめです。
年中いつでも作れるのですが、この寒い時期に仕込むと、
冬から春夏へと気温が上がっていくにつれ、発酵熟成が進み、
今度は秋に気温が下がったころに食べ頃になるため、
失敗がなく美味しくできるそうです。
さて、
寒~い大寒の日には、あったかメニューで
しんから体を温めてくれるもの、豚汁などいかがでしょう。
汁物とはいえ、具沢山でつくると主菜にもなります。
豚汁が、寒い時期の献立になったり、
寒稽古やスポーツ大会の後に振舞われたりするのは、
豚肉の脂が汁の表面を覆って冷めにくいから、そして、
たくさんの野菜が入ることで栄養価が高くなり、
風邪をひきにくくなるからでしょう。
きょうご紹介する豚汁は、ごま油やすりごまづかいで
ごまの香り高い、そして、
ふわっとカレーが香る、変わり豚汁です。
具は、大根、にんじん、ごぼう、白菜、ブロッコリーに赤ピーマン等など。
あり合わせの野菜、ちょこっと残った野菜など、
冷蔵庫の野菜室を一掃しました。
一般的な具は、豚肉以外では、
大根、にんじん、ごぼうなどの根菜、
キャベツ、白菜などの葉野菜、
里芋、じゃが芋、さつま芋などの芋類、
こんにゃく、
油揚げ、焼き豆腐などの豆製品...等など。
どんな野菜とも相性がいい懐の深さの豚汁です。
食欲をそそる香り、身も心もしっかり温まりますよ。
◆ごま香るカレー豚汁
【材料】(約4人分)
大根 約10cm分、 にんじん小1本、 ごぼう1/2本、
白菜 約2枚、 ブロッコリー 1/2コ、 赤ピーマン 小1コ、
板こんにゃく 1/2枚、豚薄切り肉 100g、 油揚げ 1/2枚、
生姜 1かけ、 ごま油 大さじ2、 水(だし)3カップ、
味噌 約大さじ3、カレー粉 約大さじ1/2、酒・みりん 各大さじ2、
塩 少々、 金ごま油・白すりごま 各少々
【作り方】
1.具は、食べやすく切る。
(大根は拍子木切り、にんじんは半月切り、ごぼうは
薄斜め切り、白菜はざく切り、赤ピーマンと油揚げは短冊切り)
2.板こんにゃくは食べやすく切り、さっと茹でる。
豚肉は食べやすく切る。
3.鍋にごま油、生姜の細切りを入れて、炒める。
香りが立つと、豚肉を炒め、色が変わると、野菜を入れて
塩少々を入れて、一炒めする。
(火の通りにくいものから順に、ごぼう→にんじんを先に、
ブロッコリーは色が悪くなるので、最後の方に加える)
4.酒、みりんを入れて煮立つと、水を加えて、野菜が柔らかくなるまで
煮て、味噌を溶かし入れ、カレー粉を加えて、味をととのえる。
5.器によそい、金ごま油を仕上げに上から少々かけ、すりごまを散らす。
【今回使用したのはコチラ】
(白)ごま油