夏の白和え三昧

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暑中お見舞い申し上げます。

七月なかばの京都。
京の夏の風物詩ともいえる祇園祭の真っ只中です。

今年は、
16日の宵山が土曜日、
17日の山鉾巡行が日曜日、
24日の後祭も日曜日…
例年より更に多くの人で賑わうのではないでしょうか。

011

そもそも、八坂神社のお祭である祇園祭は、
疫病が流行った平安時代に、疫病退散を祈願したのが
その起源です。

それから、1000年以上も受け継がれてきて、
(戦争…古くは応仁の乱、そして、第二次世界大戦…
などで中断があったものの)
また、一昨年2014年からは、7月17日の前祭(山鉾巡行と神幸祭)と、
24日の後祭(山鉾巡行と還幸祭)とが元のかたちで復活しました。

注目を集めるのは、宵山と山鉾巡行ですが、
他にも見所色々いろいろ。

17日 山鉾巡行が終わって夕刻から始まる神幸祭。
神輿が八坂神社の町内をねり歩いて
四条寺町の御旅所まで行く神幸祭は迫力満点。
八坂神社石段下に神輿が集結し担ぎ手たちによって披露される神輿の技は
必見です。(18:30ころ)

24日の後祭山鉾巡行と花傘巡行の後の還幸祭は、神幸祭とは逆の
道のり。夕方5時頃に御旅所を出発下神輿は、夜の9時から10時頃に
八坂神社に還幸。
こちらも、熱気みなぎる御神輿は 神幸祭と同様、見ものです。

013
祇園祭のコンチキチンの音を聴くと、

この夏、無病息災で過ごせる、と聞きます。

これからの猛暑にそなえ、「食」でも、しっかり
栄養を摂って、元気に過ごしたいものです。

暑さで食欲がなくなりがちなこの時季、
お豆腐とごまを使った白和えはいかがでしょう。
白和え、というと手間がかかるイメージがありますが、
和える材料の選び方次第で、手軽にできます。

今回は、夏野菜の枝豆やプチトマト、コーン、三度豆に
生ハム、チーズと、ちょっと洋風の素材で和えてみました。
良質のたんぱく質と野菜のビタミンで、夏仕様の白和え
是非お試しください。

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◆白和え~3種~
【材料】白和え衣<豆腐 150g、 白練りごま 30g、 
        うす口醤油・砂糖・白みそ 各小さじ1弱、    
        塩・みりん・だし 各少々、 白すりごま 少々>
   A <枝豆と生ハム>
   B <プチトマトとわかめとコーン>
   C <三度豆とチーズ>

【作り方】1.豆腐は水切りして、泡立て器で混ぜ、白和え衣の材料を
      加えていき、味とかたさをととのえる。
    2.1の白和え衣で、A、B、Cをそれぞれ和える。

   ※ 豆腐は、木綿、絹ごし、お好みの方を使って下さい。
     木綿で作ると、ざっくりした素朴な感じに、
     絹ごしで作ると、なめらかでやわらかな食感になります。
    

【今回使用したのはコチラ】

ねり白150
白練りごま


すり白
すりごま(白)

七夕の日に~そうめん稲荷

七月に入って急に蒸し暑くなってきました。
きょうは、七月七日。

二十四節気の「小暑(しょうしょ)」であり、
五節句の「七夕(たなばた・しちせき)」です。

「小暑」は、
いよいよ暑さが本格的になるころ、
セミが鳴き始めるころ、
梅雨明けが近づくころ。

数日前から、猛暑日となっており、また
昨日、今年初めて蝉の鳴き声を耳にしました。
梅雨明けが近いかな…と思わせる天候でもあり、
まさに、暦どおり・・・という感じです。

そして「七夕」ですが、
五節句とは、次の五つの日です。

 一月七日の人日(じんじつ)…七草粥をいただく日
 三月三日の上巳(じょうし)…桃の節句
 五月五日の端午(たんご)…菖蒲の節句
 七月七日の七夕(しちせき)
 九月九日の重陽(ちょうよう)…菊の節句

七夕の日には、彦星と織姫が天の川を渡って
年に一度、めぐり逢える、という伝説があります。
毎年、空模様がよくないことが多いのですが、今宵はどうでしょう。

子どもたちは、短冊形の色紙に 願い事を書き、
笹に結んで七夕に願いを託し、色紙で星など飾りつけをします。
平和を願う短冊もたくさんあることでしょう。
 
そして、
七夕といえば、そうめん。
白く流れるような姿が、天の川に見立てられているだけでなく、
素麺は、平安時代から、七夕に宮中でお供えされていたそうです。

といっても当時は、今のようなそうめんの形状ではなく、
中国から伝来した「索餅(さくべい)」という麺。
中国の故事で、索餅を供えるとはやり病にかからないという言い伝えがあり、
そこから、日本でも七夕の行事食として根づいてきたようです。

のどごしがよくて食べやすく、消化もいいそうめん、
急に蒸し暑くなって食欲がなくなりがちなこの季節にぴったりですね。

いろいろな具を加えると、彩りもよくなり、栄養価も高まります。
きょうは、ちょっと珍しい、そうめん稲荷を作ってみました。
稲荷ずし用の味付けした油揚に、寿司飯ではなく、そうめんが
入れました。

そうめんに金ごま油をからめたので、
そうめんがくっつかず口当たりがよく、風味もいいのです。

七夕らしく、錦糸卵やオクラ、トマトをのせて…。
ほかに、海老やカニかま、胡瓜や海苔、ねぎ、青じそなどの薬味、
お好みの具をのせて、作ってみてください。

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◆そうめん稲荷
【材料】
  いなり寿司用のお揚げ煮 8枚  
  そうめん(乾)約100g、 金ごま油 小さじ1
  めんつゆ 大さじ1~2 
  白すりごま大さじ2、 白炒りごま 少々
  オクラ4本、プチトマト2個、
  錦糸卵 1個分、 みょうが少々

 
【作り方】
   1.そうめんは、半分に折って、表示よりやや短めの時間にゆで
     (心もち固めのゆで上がり)、水洗いしてザルに上げ、
     水気をきっておく。
   2.1のそうめんにごま油を混ぜ、めんつゆ、すりごまも混ぜる。
     (味をみて、やや薄味にしておく)
   3.いなり寿司用のお揚げに、2のそうめんを軽く詰めて、
    上に、茹でたオクラの小口切り、トマトの粗切り、
    錦糸卵、みょうがの細切りを飾る。

   ※ お好みで、おろし生姜、七味、練り辛子を添えてどうぞ。

※ いなり寿司用のお揚げ煮(8個分)
     寿司揚げ(小さめの油揚げ)4枚
     A 【だし150cc、 酒・みりん・濃口醤油・うす口醤油 各大さじ1、
      砂糖20g 】 
     ※寿司揚げは二つに切り(横か斜めに)、熱湯で2~3分
      油ぬきして、軽くしぼる。Aを煮たてたところに、寿司揚げ
      を入れて落し蓋をして汁気がなくなるまで煮て、冷ます。

※ めんつゆの材料と作り方 (つけつゆ)
       だし(かつお・昆布・干しいたけ)1カップ強、みりん 大さじ3 
       濃口醤油 大さじ3、 かつお節5g
       ※ みりんを煮立てたところに、醤油、だしも加えて、
        弱火で煮てフツフツすると、かつお節を入れて、
        軽く煮てから、こして冷ます。
  
【今回使用したのはコチラ】

金ごま油290
金ごま油


すり白
すりごま(白)


いり黒
炒りごま(白)

栄養豊富ならっきょうで…

ここ数日、
梅雨前線が活発なようで
京都では雨模様の日がつづきます。
梅雨明けが待ち遠しいですね。

九州など、局地的に大雨が懸念される所もあり、
土砂災害が起こらないことを願うばかりです。

さて、
梅雨時は体に変調をきたしやすい気候、
風邪や倦怠感、体の冷え、などで体調を崩されている方、
いらっしゃいませんでしょうか。

梅雨の時期ゆえ一日のうちの温度差も激しく、
また冷房の影響もあり、
自律神経が乱れがちになります。

こんなときにおすすめの食材、
それは、らっきょうです。

らっきょうは、驚くほど栄養豊富!

風邪予防、また ひいてしまった後の咳や痰を鎮める効果、
消化促進、疲労回復効果、保温作用、
血液サラサラ効果に抗アレルギー効果、
糖尿病など生活習慣病の予防効果、
繊維質の働きで便秘予防効果…等など。

また、この時期、湿度が高いためカビや細菌が繁殖しやすくなり、
食中毒の危険性が高まりますが、
らっきょうには殺菌効果もあります!

意外なほど栄養のあるらっきょう、
カレーのお供だけでは もったいないのです。
一日5、6粒で十分効果があるそうなので、
是非、毎日の食卓に登場させたいもの。

きょうは、このらっきょうに、今が旬のみょうがを合わせた
一品を紹介します。

みょうがは、特有の爽やかな香りが特徴。
その香り成分には、脳を刺激して、頭をシャッキとさせ眠気を覚醒させたり、
胃の働きを活発にして、食欲を増進させたり、また、
発汗、呼吸、血液の循環などの機能を促す作用もあります。

らっきょうとみょうがのダブルの働きで、
梅雨のこの時季に、身も心も快調に過ごせればいいですね。

らっきょうの栄養成分は、漬け汁にも出ているので、
漬けた甘酢も使って、是非作ってみてください。

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◆ らっきょうとみょうがと油揚げの和え物

【材料】(作りやすい量)
   らっきょう 15~20粒、 みょうが 2本、 油揚 1枚
   らっきょうの漬け汁 大さじ1~2、 ごま油 少々
   白すりごま 大さじ1~2、 きゅうりなど青み 少々
【作り方】
   1.らっきょうとみょうがは縦半分に切り、太目のせん切りにする。
   2.油揚はフライパンで乾煎りして、こんがり香ばしく焼けると
     最後にごま油を鍋肌にまわしかけ、さっと火を通してから冷まし、
     短冊切りにする。
   3.1と2をらっきょうの漬け汁で和えて、すりごまも混ぜて器に盛る。
    上に、青味をのせる(ここでは、きゅうりのすりおろし。ほかに、
     青紫蘇のせん切り、貝割れなどお好みで…)
 
   ※ 漬け汁の味によって、甘み酸味など、いろいろなので、
     酢、塩、うす口醤油などを加えて、好みの味に仕上げてください。

◆らっきょう漬けの作り方

1.洗いらっきょう(1kg)を水で洗い、全体に熱湯をたっぷりかけ、
 よく水気を切ってザルにあげておく。

2.保存容器にらっきょうを入れて甘酢を注ぐ。
 (甘酢レシピ…酢350cc、砂糖200~250g、水150cc、鷹の爪1本を
  煮立てて、あついうちに注ぐ。らっきょうがひたひたになる位)
  (※ あるいは市販のらっきょう酢を使うと手軽です)

3.漬けてから3日程は、1日に2回ほど全体が混ざるように振る。

※ 浅漬けなら10日くらいから食べられますが、20日以降の方が
  味がなじんで美味しいです。

【今回使用したのはコチラ】
白ごま油275
(白)ごま油 


すり白
すりごま(白)

ごま風味、怪味ソース!

怪味ソース!
ご存知でしょうか。
中国は四川省生まれ、
いろいろな味や香りが混じり合った調味料です。

怪味、というと、なにか怪しい不気味な感がありますが、
そうではありません。

怪味=複雑な味!

怪奇、怪談…など、気味悪い方の「怪」ではなく、
怪力、怪盗…など、並はずれた、不思議なという
魅力のある意味の「怪」なのでしょう。

5つの味、
塩味、甘み、酸味、苦味、辛み(ピリ辛)が
複雑に絡み合って、かけたものを美味しくするソースです。

ピリ辛と酸味がけっこう効いているので
今の季節にぴったり。
スパイシーな辛味に食欲がそそられ、
酸味で体がシャンとします。

この怪味ソース、いくつかのメーカーで作られていますが、
簡単に手作りできます。
手作りだと、自分の好みの味に作れて、
原料がわかっているので安心です。

主な材料は、
しょう油、砂糖、酢、豆板醤などの調味料、
生姜、にんにく、ネギなど香味野菜、
そして、風味と香りの決め手は、
ごま油にラー油、白の練りごま。

混ぜるだけの手軽さです。

よく聞くのは、唐揚げとの相性の良さですが、
けっこう濃厚なソースなので、ややあっさり目のものにかけるのも
合うと思います。

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           (茹でたり、油通しした、たっぷりの野菜にかけて)

たとえば、豚のしゃぶしゃぶや、蒸し鶏…たっぷり野菜を添えて
野菜も怪味ソースと一緒にいただきます。

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           (焼きなすときゅうり薄切り豚の涼しゃぶにかけて…)

保存は、冷蔵庫で1週間ほど日持ちします。
かけるだけでなく、調味料として炒め物や焼き物につかうと
こんがり香ばしい風味も加わり、また違った美味しさ。
是非作ってみてください。

◆ 怪味ソース
【材料】(作りやすい量)
   生姜 大1かけ、 にんにく 1片、 長ねぎ(白いところ)10cm
   白練りごま 大さじ3、 豆板醤 小さじ1/2、 砂糖大さじ1~2、 
   醤油大さじ3、 酢大さじ2、 (金)ごま油 大さじ1、 
   ごまらあ油 小さじ1、  粉山椒 少々
【作り方】
   1.生姜、にんにく、長ねぎはみじん切りにしておく。
   2.材料を順番に混ぜていく。
   
   ※ 生姜、にんにくはおろしても…。
   ※ 冷蔵庫で保存してください。

【今回使用したのはコチラ】
                                           

金ごま油290
金ごま油


ごまらあ油60 
ごまらあ油


ねり白150
練りごま(白)

ごま香る~アボカドの和風ポタージュ

梅雨入りして、
ここ数日、雨模様の京都です。

雨ふる中は 出かけるのが億劫になりがちですが、
今の時季、戸外の景色にふれると 目も心もほっとします。
日々、濃くなっている木々の緑は、
雨に濡れて、しっとりと緑色が映えて
美しいです。

緑色には、精神を落ち着かせたり、心身の疲れを癒したり、
気持ちをリフレッシュする効果があるようです。

そして、食べる緑。
緑色の野菜は、緑黄色野菜が多く、
栄養価の高いものが多いです。

きょうは、薄緑色がきれいな「アボカド」に焦点を当てます。
アボカドは、別名「鰐梨」
そういえば、ごつごつした黒褐色の皮は鰐を彷彿させます。
梨は、洋梨にも似た形からきているのでしょう。

現在、日本で食べるアボカドは、ほとんどがメキシコ産。
1980年を過ぎた頃から、日本への輸入量もだんだんと増えて
きたようです。
当初は、「森のバター」というキャッチフレーズが付いた果物でした。

が、果物というイメージで食すると、ピンと来ない。
しかも、森のバターと言われるほどカロリーが高い。
というような理由で、あまり一般的ではなかったと思います。

それが、ここ数年、アボカドの栄養価の高さ、
美容効果が注目を集めています。

脂肪分が多いからと敬遠されがちでしたが、アボカドに含まれるのは
良質な油で、血液サラサラ効果があり、また、
老化防止に効果的なビタミン、ミネラル類もたっぷり。
動脈硬化や高血圧を予防する働きもあるそうです!

体には嬉しい効果いろいろのアボカドを使って、
お勧めの献立、簡単で美味しいポタージュをご紹介します。
つぶして、だしと豆乳をまぜるだけの手軽さ。
味付けが和風仕立てなので、パンにもご飯にも合います。

仕上げに上からかけたごま油が、ポイント!
アボカドのちょっと青臭いようなにおいを消し、
香りと風味のよいポタージュにしてくれます。
是非作ってみてください。

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◆アボカドの和風ポタージュ
【材料】(2~3人分)
   アボカド 1個、 だし(昆布とかつおの濃い目のだし) 大さじ3
   豆乳 1カップ、 塩・うす口醤油・みりん 各少々
   金ごま油 適宜、 青み(イタリアンパセリ、青じそ、細ねぎなど)
【作り方】
   1.アボカドは半分に切って種をとり、ざくざく切る。
   2.1をマッシャー(や泡立て器)でつぶし、だし、豆乳を少しずつ
     加えて混ぜていき、調味料で味を調える。
   3.器によそい、青みを刻んだものを散らし、金ごま油をかける。

  ※ 2で、ミキサーにかけると、なめらかな仕上がりになります。
    ミキサーがなくても、丁寧につぶすとなめらかになりますが、  
    粗くつぶしても、つぶつぶ感があって、食感が楽しいです。

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 ※ 調味料、金ごま油はお好みの量を。

【今回使用したのはコチラ】                                          

金ごま油290
金ごま油

芒種 ごま風味梅じゃこ炒飯

きょうは、二十四節気の「芒種」です。

芒種の「芒」は、見慣れぬ字ですが、
芒(のぎ)と読み、
稲や麦など穀物が実ったときに、その先端にある棘のような突起のことです。

麦の穂が実り 収穫期となって刈りとったり、
稲の苗は、田植えの時期を迎えたり…と
穀物の大事な作業をする目安とされている頃が芒種です。

日本人にとって、稲作はとりわけ大切な行事。
さかのぼれば、はるか縄文の頃に、その痕跡をとどめているよう。
田植えは、田楽・御田植祭などのような芸能にも結び付いており、
芒種は、米を主食とする私たち日本人に深く関わっています。

この時季の田植えの終わった田んぼ、
ほっとする 私たちの原風景ではないでしょうか。

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さて、
このころ、というと、
ちょうど梅雨に入る時季でもあります。
昨日今日で、九州から関東までのあちこちで
梅雨入りが発表されました。

急に蒸し暑くなり、じめじめと過ごしにくくなって、
食欲が落ちることもあります。

そんなときにぴったりの、ちょっとさっぱりした、
梅干し入りの炒飯をご紹介します。

梅干しの酸味、青じその爽やかな風味に、
ごまの香りとコク、かつお節の風味があいまって、
食欲そそる一皿です。

カルシウムたっぷりのちりめんじゃこは、味が出るので、
調味料がほとんどいらないくらいです。また、梅干しと一緒に食べることで
カルシウムが体内へ吸収されやすくなるのも嬉しいです。
是非作ってみてください。

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◆ごま風味 梅じゃこ炒飯
【材料】(2~3人分)
   ご飯 茶碗2~3杯分、 梅干し 大2個、 ちりめんじゃこ 大さじ3~4
   ごま油 大さじ1強、 細切り塩昆布 少々、 細ねぎ 3本、
   醤油 少々、 白すりごま 大さじ2強、 削りかつお 1パック、 

【作り方】
   1.梅干しは種をとり包丁でたたく。ねぎは小口切りにしておく。
   2.フライパンにごま油(大さじ1)を熱し、ちりめんじゃこを炒める。
   3.ご飯も入れ炒め合わせ、パラパラほぐれると、梅干し、塩昆布を
     加え、全体になじますように炒める。
   4.醤油を鍋肌からまわしいれて、ねぎ、かつお、すりごま(大さじ2)を
    加えて味を調え、ごま油を少々回し入れて火をとめる。
   5.器に盛って、細くちぎったしそとすりごまを混ぜて、散らす。

  ※ 細切り塩昆布があれば、お醤油はなしでもOK。細切り塩昆布がなければ
   お醤油の量をお好みで調節してください。

【今回使用したのはコチラ】
白ごま油275
(白)ごま油 

     

すり白
すりごま(白)

ごまの香りが決め手の海苔巻

先日、初めて、キンパを食しました。
キンパ、とか、キムパブとかいうそうですが、
キム=海苔、バブ=ご飯の意味で、
韓国風の海苔巻きのことです。

具を中心にご飯と海苔で巻く、というところは、
日本の海苔巻きと同じ、なので、見た目は日本の海苔巻きと
そっくりです。

それもそのはず、日本の海苔巻に由来し、だんだん韓国独自の味に
なっていったようです。

そして、そっくりの見た目と違って、味や風味はけっこう違います。
決定的に違う点は、ご飯です。
日本の海苔巻きは、お寿司の一種であり、
ご飯=寿司飯=酸味のあるご飯。
家庭によっては、かなり甘みもあるかもしれません。

一方、韓国風の海苔巻きのご飯は、たいてい、
ごま油と塩を混ぜ込んだもの、全くすっぱくなく、
ごまの香りが香ばしいご飯です。

酸味のない海苔巻き、というのは、
お寿司の海苔巻きしか知らなかった私には、
衝撃的で新鮮でした。

酸っぱいものが苦手なお子さん(大人も)
キンパならきっとお箸が進むでしょう。

ちなみに、ごま油が入っているおかげか、
キンパは、冷めてもかたくなりにくい、というところも嬉しいです。
そして、具は、ナムル(ごま油と塩で味付けしたゆで野菜)など
野菜たっぷりでヘルシー。
あと、卵焼き、牛肉のしぐれ煮やそぼろ煮のようなもの
が入ってボリュームもあり。

野菜は、にんじん、えんどう豆のほか、ほうれん草、春菊、ピーマンなど
旬のもの、胡麻和えに合う野菜なら何でもいけます。

昔ながらの日本の海苔巻き…甘辛く煮つけた干瓢やしいたけ、
卵焼き、みつば、かまぼこ…といった具の伝統的な巻き寿司を
受け継ぎながら、一味違う海苔巻き キンパの味も
ときどき作っていきたいものです。

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◆ごまの香りが決め手! キンパ(韓国風海苔巻)
【材料】
   ご飯 1合分(約300g)、 海苔(全形) 2枚
   A【塩 少々、 金ごま油 小さじ1弱、 白炒りごま 大さじ1】
   牛肉こま切れ 70g、 卵 1個、 にんじん 1/2本、
   スナップえんどう(絹さや) 約10本、生姜 1かけ、
   金ごま油・白すりごま・塩・酒・みりん・醤油 各適宜
【作り方】
   1.ご飯にAを混ぜておく。
   2.卵は塩・みりん各少々を混ぜておく。フライパンにごま油少々を
     熱したところに入れて、大きくお箸をまぜて炒り卵にする。
   3.2のフライパンにごま油少々、牛肉を入れ色が変わると、
    酒・みりん・醤油(各大さじ2/3くらい)をからめ、水分をとばす。
   4.にんじんの細切り、スナップえんどうは歯応えを残してゆでる。
     スナップえんどうも細切りにし、それぞれ、みりん、塩、
     白すりごま、金ごま油 各少々を混ぜておく。
   5.海苔をさっと炙り、まきすにのせる。海苔の手前は1cmくらい、
     向こう側を3~4cmあけて1のご飯を薄く均一に広げる。

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    2、3、4の具をまん中より少し手前にのせて、具の手前のご飯を
    具の向うのご飯に重ねるようなつもりで、まきすごとぐるっと一巻き
    する。そのままぐるっと巻き、しっかりと巻く。
   6.そのまま10分ほどおいて、全体をなじませてから切り分ける。

   ※ 海苔の黒、ご飯の白のほか、4色―赤、黄、緑、茶色が
    具に入っていると、彩りがいいです。
    赤=にんじん、赤ピーマン
    黄=卵、コーン、たくあん
    緑=青菜、えんどう豆類、きゅうり、オクラ等など…

【今回使用したのはコチラ】                                   

金ごま油290
金ごま油


すり白
すりごま(白)

 
いり白
炒りごま(白)

ごま風味 だしじゃこのマリネ

五月も下旬となりました。
五月晴れを通りこして(?)、夏を思わす太陽が
燦々と輝く今日この頃です。

風薫る…、新緑が美しい…、青葉若葉…などと、
明るく爽やかなイメージの五月ですが、
五月病…という、マイナスイメージの言葉があるように、
五月は、心身の調子をくずしやすい時季でもあります。

新年度が四月から始まって、新しい職場、学校などに
なかなか馴染めないこともあるのでしょう。

環境や人間関係はなかなか変えられませんが、
「食」をちょっと見直すことは、心身の調子をととのえるのに、
なかなか効果的なようです。

ビタミン豊富な旬野菜、上質のタンパク質を含む豆類、
身体によさそうな食材は、いろいろあります。

中でも、だしじゃこは、注目すべき食材です。
「だしじゃこ」
ほかに呼び名は、煮干し、いりこ等、地方によってもいろいろ。
小魚を煮て乾燥させたもので、主にだしをとる材料として使わていて、
カタクチイワシ等イワシで作ったものが一般的です。

なにより、小魚 丸ごとなので、カルシウムがたっぷり摂れ、
ほかにも鉄分などミネラルを多彩に含み、栄養豊富です。

カルシウムが不足すると、骨や歯が弱くなる上、
神経過敏になってイライラしがちになり、また
鉄分が不足すると、貧血になるだけでなく、
やる気や集中力が出ない、何となくだるい眠い…
といった症状が起こりがちです。

精神面の安定のために、だしじゃこはとても効果的です。
それだけでなく、骨粗鬆症や貧血の予防、肥満防止、美肌効果、
脳の活性化、生活習慣病の予防・・等など嬉しい効果がいろいろ!
是非積極的に摂りたいものです。

お味噌汁や煮物など、だしをとるのはもちろんですが、
野菜と合わせてマリネにしてみてはいかがでしょう。
噛むほどに味わいのあるだしじゃこと、甘酢っぱいマリネ液や野菜が
よく合い、味わい深いひと皿です。

野菜と一緒に食べることで、だしじゃこのカルシウムや鉄分が
身体に吸収されやすくなり、そして、
ごま油やすりごまを加えることでさらにカルシウムや鉄分を強化され、
美味しさも大きくアップ♪
是非おためしください。

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◆だしじゃこのマリネ
【材料】
   だしじゃこ 約30匹、 酒・薄力粉 少々、 ごま油 適宜
   長ねぎ 1本、 にんじん 小1本、
   A【酢・だし 各50cc、砂糖・醤油 各小さじ2、塩 少々、
     みりん小さじ1】
   すりごま 大さじ1~2、
   青味(ゆでたスナップえんどうや三度豆、水菜など)適宜
   
【作り方】
   1.だしじゃこの頭と内臓を取り除き、酒をふりかける。
   2.長ねぎは、少量を白髪ネギにし、残りは細切りにする。
     にんじんも細切りにする
   3.Aを鍋に入れて、さっとひと煮立ちさせ、2を入れて火を止める。
   4.フライパンに約1cm深さのごま油を入れて熱し、うすく薄力粉を
     まぶした1をさっと揚げ、3に浸す。
   5.器に盛り、上に白髪ネギを盛り、すりごまを散らす。

   ※ 4で30分程おくと、味がなじみます。
     4の状態で、2~3日冷蔵保存できます。

   ※ 揚げるかわりに、炒っても美味しいです。
     炒る場合は、マリネ液にごま油を足すと、コクのある味になります。

【今回使用したのはコチラ】
白ごま油275
(白)ごま油 
                  


すり白
すりごま(白)

 

ワンプレートご飯

いつのころからか
ワンプレートご飯…なるものが人気を集めています。

一つのお皿に、ご飯やパン等の主食と、メインの主菜、
サラダやちょっとした煮つけ、酢の物などの副菜
あと果物やデザートなど、お好みの献立を
まとめて乗せたものです。

ちょっと作ってみたのですが…

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…なかなか好評~♪
おとなのお子さまランチ!?とでもいうのでしょうか。
一皿にいろいろのっていると、楽しさあり、リッチ感あり、
美味しそうに見えて、食欲がアップします。

あと、食べた後の洗い物が少なくてすむのも
嬉しいものです。

このお皿の上には・・・

・おにぎり…玄米ご飯(えんどう豆+桜海老) から時計回りに…
・ゴーヤの当座煮
・にんじんのひらひらきんぴら
・スナップえんどうのごま和え
・半熟たまご
・新玉ねぎとスモークサーモンとトマトのマリネ
・即席炒め肉じゃが

お弁当も同じですが、
白、黄色、赤、緑、茶系、黒の6色が入ると、
彩りがよく、見た目がきれいで美味しそうに見え、
また、栄養的にもバランスがよくなります。

あと、作るときのポイントとしては、
・ご飯はおにぎりにすると、食べやすいだけでなく、
 見た目もまとまりが出る。
・ほかのおかずと混じると、味が移るものや、
 汁気のあるものは、小皿(小鉢)に入れてのせる。

さて、
きょうは、ワンプレートの中の一品、
「即席炒め肉じゃが」のレシピをご紹介いたします。
じゃが芋をスライサーで薄切りにして作るので、
火の通りもはやく、7~8分で出来ます。
ごま油の香りと、お醤油を焼いた風味が香ばしい、
冷めても美味しい献立です。

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◆ 即席炒め肉じゃが
【材料】じゃが芋 2個(約300g)、 牛肉100g、 生姜 1かけ
   ごま油 大さじ1.5、 塩・こしょう・砂糖 各少々、
   酒・みりん 各大さじ1、 うす口醤油・濃口醤油 各大さじ1
   細ねぎ 少々
【作り方】
   1.じゃが芋は、薄切りにしてザルに入れ、さっと流水で流す。  
   2.牛肉は食べやすく切り、塩こしょうをふりかける。
   3.フライパンにごま油を入れ、生姜のみじん切りと牛肉を入れ、
     砂糖をふりかけ炒める。
   4.色が半分変わると牛肉をはしによせ、じゃが芋を入れて炒める。
   5.じゃが芋にだいたい火がとおると、酒・みりん、うす口醤油を入れて
     全体にからめるように炒め合わせる。
   6.仕上げに濃口醤油を鍋肌から入れて少し焼き色をつけるようにからめ、
     香ばしい香りが立つと、器に盛り、ねぎの小口切りを散らす。

   
【今回使用したのはコチラ】
白ごま油275
(白)ごま油 

ごま油で美味しい~ゴーヤ・チャンプルー

飛び石だったゴールデンウィークも終わり…

風薫る5月、新緑の色が目に心地よく
爽やかな季節を迎えました。

きょうは5月の第二日曜、母の日です。
私の周りでは、プレゼント(子どもからもらった…
 あるいは、お母様に贈り物をした…)という人もいれば、
手紙やメール、という人もいれば、
好きな花を…という人も、色いろです。

何も用意していなかった、という方、
感謝の言葉とともに、晩ごはんの一品を作る
というのはいかがでしょう?

きょう5月8日は「ゴーヤの日」でもあります。
「ゴー(5)ヤ(8)」の語呂合わせ、そして、
5月に入ると、産地の沖縄では、ゴーヤの出荷量が急に増えてくる
からだそうです。

野菜売り場でも、南九州産のゴーヤがぼちぼち
並んでいます。

ゴーヤは、女性に嬉しい栄養素がたっぷり!
とりわけ、ビタミンC!
ビタミンCは、これから増える紫外線を防ぎ、肌の老化を防止する
働きがあります。
ゴーヤのビタミンCは、熱に強く、炒めても壊れにくいのも嬉しいです。

他にも、疲労回復効果、骨粗しょう症や高血圧の防止効果、
等など。

ただ、ゴーヤ独特の苦みが苦手…という方もいらっしゃるかも…。
ゴーヤの苦味成分には、胃腸の働きをよくする働きがあるのです。
苦みが気にならない、むしろ好きである、という方は、あまり手を
加えない方がいいでしょう。苦みがなければ…というときには、
調理方法で、かなり苦さを緩和することができます。

下の作り方(1)にあるように、塩と砂糖をもみこんで時間をおいてから
ゆでたり、水洗いすると、かなり苦味が抑えられます。
また、この下ごしらえで、ゴーヤがシャキッとおいしい歯ごたえに
仕上がります。

あと、旨みのある豚肉、風味と辛みのある生姜を合わせることで
苦みを感じにくくなります。

そして、油!
油で調理することで、苦味が油でコーティングされ、ほとんど気になりません。
とくにごま油を使うと、ごま油の風味と香りがゴーヤをとても
美味しくしてくれるのです。
しかも、油と一緒に食べることで、βカロチンの吸収もよくなるので
理にもかなっているのです!

美味しく食べて、栄養たっぷりのゴーヤチャンプルー、
是非、作ってみてください~。

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◆ ごま油で美味しい~ゴーヤ・チャンプルー

【材料】 ゴーヤ 1/2本(約150g)、 生姜 大1かけ、
    A【塩 小さじ1/2、 砂糖 小さじ1】
    豆腐(木綿) 1/2丁(約200g) 豚薄切り肉 100g、
    赤ピーマン 1/2個、 卵(小)2個
    削りかつお 1パック(3g)、 塩・こしょう 各少々
    B【醤油・砂糖・オイスターソース 各小さじ1】
    ごま油大さじ2、 ごまらあ油 または 金ごま油(お好みで)少々
   

【作り方】 1.ゴーヤは縦半分に切り、種をスプーンで取り、巾約4ミリに切る。
      ボールに入れ、Aを全体にふりかけて軽くもみこみ、5~10分おく。

    2.豆腐は1~2cm角にちぎり、水気をきる。
      豚肉は、食べやすく切り、塩・こしょうをまぶす。
      赤ピーマンは、細切りにする。 

    3.1のゴーヤはさっと水洗いして、水気をよく拭き取る。
      (苦味が気になるときは、水洗いをする前、湯通しする)
   
    4.フライパンにごま油大さじ1を熱し、豆腐を入れて
      薄く色づくまでじっくり焼いて、いったん取り出す。
    
    5.フライパンにごま油大さじ1、豚肉を入れて炒める。
     色が変わりかけると、1のゴーヤとみじん切りの生姜を入れ、
     緑色が鮮やかに透明感が出ると、4の豆腐、赤ピーマンを入れ、
     削りかつおを(仕上げに少し残して)加え、全体に炒める。
     bの調味料と塩で味をつけ、卵を溶きほぐして、まわし入れて
     炒め合わす。

    6.器に盛り、仕上げに金ごま油(ピリ辛がお好みのときはごまらあ油)を
      全体に回しかけ、上に削りかつおをのせる。

    

【今回使用したのはコチラ】
白ごま油275
(白)ごま油 

                                            

金ごま油290
金ごま油


ごまらあ油60 
ごまらあ油