夏越の祓い~水無月をいただく

明日は六月の晦日。
はやいもので、今年も約半分が過ぎようとしています。

一年の折り返しにあたる6月30日は、
新年から半年分の穢れをはらい、無事に過ごせたことを感謝し、
そして残り半年の無病息災を祈願する「夏越の祓」(なごしのはらい)。

あちらこちら多くの神社では、鳥居や境内に
茅(ちがや)で作られた輪がしつらえてあり、
この茅の輪をくぐることで、夏の病気や災厄から免れる、という
茅の輪くぐりが行われます。
茅の輪は、その大きさ、色、太さ等、神社によって様々です。

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京都駅近くの文子天満宮…北野天満宮の前身神社と言われるのは、
菅原道真の乳母にゆかりある神社で、日本で最初に道真公を「天神」
としてお祀りしたことから。
大人の背丈位のわらの色の茅の輪。(2017.6.29撮影)

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北野天満宮の拝殿前の小さな茅の輪。青々として、ふさふさの茅の輪。
ちなみに楼門前には5mの大きな茅の輪が飾られている。(2016.6.30撮影)

神社によって、20日頃から茅の輪をくぐれるところ、
30日だけのところ、またくぐれる時間も決まりがあるかもしれません。
茅の輪をくぐってお参りしたい という方は、ご確認のうえお出かけくださいませ。

さて、
六月三十日といえば、もう一つ。
京都では、和菓子の「水無月」をいただく日です。

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水無月は、三角の白いういろうのような生地の上に、
小豆の甘煮がのっている、食感のいい蒸し菓子です。

和菓子では珍しい三角の形は、氷の貯蔵庫である氷室から宮中へ献上された氷片を表し、
上にのった小豆は、その赤色が、悪霊退散、魔除け、と言われています。
暑い夏に疫病が流行ることも多かった昔、
茅の輪をくぐったり、水無月をいただいたりして、
息災に暮らせるよう、祈願されていたのでしょう。

昔は、家々で作られていた、とも聞きますが、
水無月は、和菓子の中では、比較的作りやすいのです。
一つずつ、包んだり、形作ったりする手間がいらず、
材料を混ぜる 型に流して蒸す 切り分ける 
…電子レンジがあると、さらに手軽で時短でできます。

ただ、材料の配合によって、味や風味、とりわけ食感が異なります。
ういろうに似た、もっちりして しこっとした弾力のある口当たり。
市販のものでも、お店お店でかなり違いがあるのです。

主原料は、小麦粉。あと、葛粉、浮き粉、上新粉、もち粉など、いろいろ
レシピはありますが、
ここでは、入手しやすい、片栗粉と白玉粉を加えてみました。

味や色のバリエーションも、生地が緑色の抹茶風味、茶色の黒糖風味、
また、豆がえんどう豆、白大豆、金時豆など、いろいろありますが、
本来の意味、氷と赤い豆で、白い生地に小豆甘煮で作りました。
ぜひ、試してみてください。

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◆ 水無月
【材料】 (16×8㎝パウンド型1個分=水無月4個分)
   薄力粉 50g、 白玉粉 25g、 片栗粉 5g、 砂糖 50g、 
   水110cc 、 小豆甘煮(甘納豆】80~100g
   くっきんぐせさみおいる 少々
【作り方】
1.型の底にオーブンペーパーをしき、側面とペーパーの上に
  うす~く、くっきんぐせさみおいるを塗る。
2.ボウルに白玉粉と片栗粉を入れて、指で粉のかたまりを
  つぶしながら、水を少しず加えてだまがなくなるように混ぜる。
3.砂糖を加え混ぜ、薄力粉をザルでふるいながら加え混ぜて、
  こして、1の型に流し入れる。このとき約大さじ2をとっておく。
4.3にふわっとラップをかけて電子レンジで2分加熱する。(550ワット)
 (加熱ムラができないように1分たつと、置き場所を少しずらす)
5.取り出して、上に小豆をちらし、3で取っておいた残り生地を
  約大さじ1の水でときのばして上に流し、ふわっとラップをかけて
  電子レンジで1分10秒加熱。
    (途中、10~20秒ごとに様子を見る)
6.冷めると切り分ける。

※ 出来上がり、手にくっついて作業しにくい。くっきんぐせさみおいるを
  ぬっておくと、型からはなれやすい。
 油をつかっていることは全くわからない美味しさ。
※ 甘納豆に砂糖がついているときは、さっと洗って表面の砂糖をとり
 ザルで水分をとっておく。
※ 電子レンジではなく、鍋で蒸す場合は、強めの火で蓋をして、
  最初に18~20分蒸して、小豆を載せてから10分ほど蒸す。
※ 電子レンジで作る場合は、耐熱ガラスや、電子レンジ加熱OKの
プラスチック容器やシリコン容器で。
金属の型や、ホーローは使えません。

【今回使用したのはコチラ】

cooking sesami oil

くっきんぐせさみおいる

旬のアジでさんが焼き~ごま風味

きょうは、一年で一番昼が長い日、夏至。
日本では、夏至は梅雨のさなか、雨模様のことが多いです。
きょうのような 雨で 明るさに欠ける日には、
日が長いことをあまり実感できないかもしれません。

北欧では、通年日照時間が短いためか、
夏至は大切な日で、お祭りも催され盛大に楽しむようです。
一方、南半球では、きょうは日本の冬至にあたる 夜が一番長い日です。

各国、夏至の日事情は、いろいろなのでしょうね。
日本では、冬至には、かぼちゃを食して柚子湯に入る、
という風習が根付いていますが、夏至にはこれ というものがありません。

聞くところによると、地域によっては、
 小麦粉で作ったお餅や饅頭をお供えする。 
 たこを食する。
 いちじくの田楽を食する。
という食習慣の所もあるようですが、全国的なものはないようです。

おそらく、この時期は、田植えなど農作業の繁忙期、
夏至の日に何かをいただく、というような決め事をするには
忙しすぎたのでしょう。

ちなみに、京都では、このあと、
6月30日、夏越の祓いに水無月をいただき、
7月には、土用の入りにあんころ餅を食し、
土用の丑の日にうなぎを…とつづきます。
(土用丑のうなぎは全国区ですね)
いずれも、暑気払い、暑い夏を無事息災に過ごせるように、
という願いから食習慣として定着したものです。

これからやってくる本格的な蒸し暑さにそなえて
旬の栄養のあるものを美味しくいただき、元気に過ごしましょう。

きょうは、いまが旬のアジを使ったさんが焼きを
ご紹介いたします。

さんが焼きは、千葉の郷土料理。細かく切ったアジに
薬味と味噌を混ぜて包丁でたたいて焼いたもの。
言うならばアジのつくね(ハンバーグ)です。

アジは年中 出回っていますが、最も美味しくなるのは産卵前の初夏
と言われています。EPAやDHA、タウリンなどの話題の栄養素も豊富、
身体にいい食材です。

さらに、食欲増進、発汗作用などの効用ある薬味ねぎ、生姜、
そして、ごまも加えたので、栄養価も風味もアップしています。
是非作ってみてください。

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◆アジのさんが焼き
【材料】(約3~4人分)
   アジ 中2尾分、 青じそ 8~10枚、  
   薬味野菜【長ねぎ 約15cm、生姜 大1片、みょうが 1コ 】 
   酒 大さじ1、  みそ 大さじ1
   白すりごま・白炒りごま 各大さじ1~2
   ごま油 大さじ1
 
  
【作り方】  
  1.アジは三枚におろし、皮をひいて骨を取る。
   (初めからおろしてあるものだと一手間省けます)
    酒をふり、粗みじんに切る。
  2.薬味野菜を粗みじんに切る。
  3.1と2と味噌を合わせて、包丁でたたき混ぜ、
    全体に炒りごまとすりごまもまぜる。 
  4.8~10等分して丸めて青じそを巻き、
    フライパンにごま油を熱して両面を焼く。
   
※ 今回は、八丁味噌を使いましたが、お好みのお味噌で。
  甘味がない味噌のときはみりんを少々加えてもよし。
※ すりごまのかわりにゴマプードルも…
※ 大きめの青じその場合は 縦半分に切って巻いたり、
  小さめの青じそなら 両面につけたり、お好みで。

【今回使用したのはコチラ】
白ごま油275
(白)ごま油 


すり白
すりごま(白)

 
いり白
炒りごま(白)

ゴマプードル

甘くない胡麻クッキー~父の日に~

今週の日曜日、6月18日は、
父の日です。
父の日も母の日と同様に、世界中で日付がバラバラ・・
なのですが、日本や発祥の国アメリカほか、多くの国で
6月第3日曜です。

その起源は…南北戦争の頃、アメリカ・ワシントン州で男手一つで
6人の子供を育てた男性を讃え、その誕生月に礼拝をしたことから…
と言われています。

なぜか、公認されるのに年月がかかって、
母の日よりもずっと遅れて、アメリカで正式な祝日になったのは
1972年だそうです。
今も、母の日に比べると、存在感が薄いように思える父の日。。。
家庭内、という場では、時間的にも影響力も母の存在が
大きいからでしょうか?

いつも家族のために懸命に働いている(働いてきた)
お父さんに、日頃の感謝の気持ちを伝えたいものですね。

毎年プレゼントを贈ってられる方も、
父の日を忘れてしまいがちな方、今まで何かする習慣がなかった方も、
今年の父の日に、手作りのクッキーをプレゼントされてはいかがでしょう♪

家族の手作りのものは、お父さんの心に響くことと思います。
今日ご紹介するクッキーは、甘くないクッキー。
たっぷり入れたごまの風味に、隠し味にチーズの風味で旨みをプラス。
ワインにも合うクッキーなので、甘いものが苦手な方にも好評。
しかもヘルシーです!

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    左の器の丸型は、黒ごまクッキーと白ごまクッキー。
      右の器のしかくいのは、白ごまと黒ごまのミックスクッキー。

今ならまだ数日先なので、時間のあるときに、仕込んで冷凍しておくと、
前日あるいは当日に焼くだけでOKです。

是非作ってみてください。

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   少し小さめ薄めの丸型に焼いた白黒ごまクッキーを、
   碁盤のように裏面に線をひいたオーブンペーパーの上に並べてみました。
   囲碁好きのお父さんには、こんな趣向も楽しいのでは…
 

◆甘くない胡麻クッキー
【材料】(白ごまクッキー・黒ごまクッキー 各約20個)
   A【薄力粉 170g、アーモンドパウダー 30g、塩 少々、
   砂糖 20g】
   くっきんぐせさみおいる 60g(大さじ5弱)、 
   牛乳(または豆乳) 大さじ4、 粉チーズ 40g
   白すりごま 15g、白炒りごま15g
   黒すりごま 15g、黒炒りごま15g
  
【作り方】  
1. 大きめのボールにAの粉類をふるい入れて、泡立て器で軽く混ぜる。
  中央を凹ませて、くっきんぐせさみおいると牛乳を入れて、くるくると
  混ぜる。(粉が少々混じっても気にせずに混ぜる)003005

2. 油と牛乳がよく混ざると、全体に混ぜ、粉チーズを加えヘラに替えて
  練らないように、まんべんなくさっくりよく混ぜる。
3. 2等分して片方に白すりごま・白炒りごまを、もう片方に黒すりごま・
  黒炒りごまを混ぜて、それぞれ棒状に形をととのえる。
  (直径2~2.5cmくらいの円柱 あるいは 同じくらいの大きさの四角柱)
4. 冷凍庫で冷やし固める。(そのまましばらく保存できる)
5. オーブンを180度に予熱している間に、4を約7mm幅に切る。
6. オーブンペーパーの上に間隔を開けてのせ、170~180度で15~18分焼く。
7. 塩を軽くふりかけて、ケーキクーラー(網など)にのせて冷ます。
 
※ ごまは、白・黒分けずにミックスしても…お好みで。
※ 粉をふるうのはザルでもOKです。
※ 焼き時間と温度は、様子を見ながら、オーブンによって加減してください。
※ まるい棒状にのばすとき、ラップの芯を縦半分に切ったものを型にして
  ラップに包んだ生地を入れ込むと作りやすいです。
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【今回使用したのはコチラ】

すり白
すりごま(白)


すり黒
すりごま(黒)

 
いり白
炒りごま(白)


いり黒
炒りごま(黒)

きょうは梅の日~梅ごまふりかけ

いつのまにか、六月… はやいものです。
きょうは、九州南部と 山口県を含む九州北部で梅雨入りが
発表されたようです。
これから中国・四国、関西…と引き続いて梅雨に入り、
あちこちで、雨や曇りの日が増えてくるのでしょう。

さて「梅雨」はなぜ「梅雨」なのでしょう?
その語源には、諸説ありますが、
梅雨の雨は 梅にとって恵みの雨。梅の実が熟す頃の雨…
であるから、とも言われています。

梅仕事…梅酒や梅シロップ、梅干し等を仕込む時季でもあります。
そして きょう…六月六日は「梅の日」です。

室町時代、1545年(天文14年)の4月17日(新暦では現在の6月6日)、
京都の賀茂神社の例祭で後奈良天皇が神事の際に梅を献上された
という故事にちなむそうです。
なんでも、晴れた日が続いて田植えができず、人々が困っていた時に、
後奈良天皇が、神のお告げで、賀茂別雷神社に梅を奉納したところ、
たちどころに恵みの雨が降り、五穀豊穣をもたらした、
と言い伝えられています。

今でも京都の上賀茂神社では、この日に「梅献上奉告祭」という、
新梅を献じ、安泰と梅の豊作を祈願する祭典が行われています。

さて、その梅干しですが、
「医者いらず」と言われるほど薬効のある食べ物です。
その殺菌、防腐作用は、食中毒を防ぐ効能があるので、
この時季のお弁当にはかかせません。
ほかにも、成人病予防効果が期待できる抗酸化作用、
クエン酸による疲労回復効果。整腸作用、カルシウム吸収促進 等
身体によい作用がいろいろ。

そんな健康効果のある梅干しと
小さな粒に健康パワーがギュギュッと詰まっている「ごま」
をベースに、ふりかけを2種作ってみました。

白ごまふりかけには、梅干し、ちりめんじゃこと白ごま、
黒ごまふりかけには、梅干し、海苔、削りかつおと黒ごま、
どちらも、とても簡単で素朴な美味しさのふりかけです。
自家製は、安心安全で、また、味や塩分を好みに調節できるのが
うれしいところ。
ごはんのお供に、おにぎりに、パスタや焼き飯に、野菜の胡麻和えに、
冷蔵庫に常備しておくと重宝します!

是非お試し下さい。

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◆ ごま梅ふりかけ
【材料】(作りやすい分量)
   A 白ごま梅ふりかけ
    白炒りごま 大さじ3、白すりごま大さじ1、梅干(大)1個、
    ちりめんじゃこ 10g、塩 少々

   B 黒ごま梅ふりかけ
    黒炒りごま 大さじ3、黒すりごま大さじ1、
    梅干(大) 1個(梅干漬けのしそも)、海苔 1/2枚、 塩 少々
   
【作り方】
   1.小皿に梅干しを入れ、ラップなしで電子レンジで加熱する。
     (1個につき、約1分。梅干しの水分によって調節。からっと
      乾燥させる方が、日持ちがよい)細かく刻む。
   2. フライパンでちりめんじゃこを乾煎りし、Aの他の材料を全て
     混ぜて、弱火でざざっと混ぜる。
   3.海苔を細かくちぎり、フライパンでBの材料を全部入れて
     弱火で焦がさないように、さっと加熱する。
   
※ 分量は目安ですので、お好みで加減してください。
   ※ 冷めると、保存容器に入れ、冷蔵庫で保存。
     ジップロックに入れて冷凍すると更に日持ちがよい。
     
【今回使用したのはコチラ】

すり白
すりごま(白)


いり白
炒りごま(白)


すり黒
すりごま(黒)


いり黒
炒りごま(黒)

くっきんぐせさみおいる活用術!~ごま油だしのサラダ

唐突ですが、くっきんぐせさみおいる、お使いでしょうか?
使ったことがない、あるいは、何に使ってよいのかわからない、
普通のごま油と どう使い分けたらいいの?…という方、
是非、この記事を読んでお試しください。
既に愛用してくださっている方も、新しい発見があるかもしれません。

一般的なごま油は、焙煎した胡麻を搾って作ります。
ごま特有の香りが濃く、香ばしい風味なのに対して、
くっきんぐせさみおいるは、生の胡麻を搾っていて、ごまの香りがあまり
感じられず、あっさり、さらっとしています。

ごまの香りが弱くて、あっさりしている、ということは、
いろいろなジャンルの料理に使えます。
「ごま油」といえば、特有のごまの香りを生かした中華っぽい味付けの
イメージがあり、それ以外の料理には、あまり使わない…という方も
少なくないと思います。
が、くっきんぐせさみおいるは、バターやオリーブ油、サラダ油を使う
場面で 使ってほしい、そして、使える油なのです。

天ぷらやフライなどの揚げ油にすると、揚げ上がりがカラッと軽く、
サクサクと 揚げ物が油っぽくない仕上がりになります。

パンやお菓子作りには、バターやサラダ油の代わりに使うと、
軽い味わいで、素材の味を引き立ててくれます。

あるいは、パスタ。
イタリアンはオリーブオイル!という固定観念をはずしてごま油を使うと
意外な美味しさに出逢えます。
ごまの香りはありませんが、ごまの旨みがコクを出してくれるのです。

さて、
ご覧になった方も多いと思いますが、
先日、NHKのあさイチで、太白タイプのごま油(山田製油では
くっきんぐせさみおいる)の特集がありました。

パンや、揚げ物など紹介されていましたが、
私が気になったのは「ごま油だし」です。
こちら「あさイチ」~

太白タイプのごま油に昆布を入れて加熱したもので、
油に昆布の旨みや風味が溶け込んで美味しくなっているそう。

細かいところが少々わかりにくかったので、実際にトライ♪
日持ちは、常温で2週間、ということなので、
紹介されている半量で試してみました。
      ↓
      ↓
■ 「あさイチ」の「ごま油だし」
【材料】くっきんぐせさみおいる 100cc(≒90グラム≒大さじ7)
    昆布 5グラム(5×10cmくらい)
【作り方】
    1 昆布は表面をさっと拭き、小鍋に入れて、おいるを注ぐ。
    2 弱火にかけて、150℃になると火を止めてそのまま冷まし、 
      昆布を取り出す。

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 ごく弱火でゆっくりと加熱する。

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100℃を超えると、だんだんフツフツと昆布から泡が出てくる。

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温度計があるときは、140℃くらいで火を止める
(余熱で150℃くらいまで上がるので)
温度計がないときの150℃の目安は、どの昆布からも小さな泡が出て、
ほのかに昆布の香りが立ち、
昆布が反ったり形が変わってきて、部分的にプッと膨れてくる。

(※ 昆布の種類や厚みによって、差があるかもしれません)

番組では、このごま油だしをベースに、調味料などいろいろ
たしたタレが紹介されていました。

きょうは、ドレッシングのように野菜にかけてみました。

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トマトと新玉ねぎ(紫)のサラダ。
ごま油だしを回しかけて、塩をふりかけた
シンプルなサラダ。
野菜本来の味、あまみが引き立ちます。
お好みで、塩の代わりに、醤油、ポン酢でも…。

カルパッチョのように、お刺身にかけるのも美味しそうです。

毎日ごま油をとり続けると 夏バテが防止できる!
と、健康効果も期待できるそう。
是非、作って、毎日の献立に取り入れてみてください!

残った昆布は、おつまみみたいにパリパリっと
いただきました。

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【今回使用したのはコチラ】

cooking sesami oil

くっきんぐせさみおいる

麦とろご飯 ~麦秋にいただく~

きょうは二十四節気の「小満」です。

陽気がよくなり、万物が次第に成長し、天地に満ち始めることから
「小満」と言われているようになったそうです。

小満の頃は、麦畑が緑黄色に色づき始めると言われる
「麦秋」の時季と重なっています。

麦秋…と「秋」の字が入っていますが、
5月下旬から6月初旬にかけて、麦の穂は黄金色に輝き、
実りの時季を迎える…
麦にとっての収穫の「秋」ということなのです。

私の住む辺りでは、残念ながら、麦秋の風景は
見られないのですが、「竹の秋」が見られます。

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新緑が美しいこの時季、ほかの木々とは対照的に
竹は、葉の色が緑から黄色へと変わります。
筍に養分を費やした後、葉が黄変して落ちていくのですが、
これを「竹の秋」と言うのです。

さておき、
小満の頃、ようやく暑さを感じる、とも言われますが、
きょうは、各地で、真夏日を記録する、
かなり暑い一日でした。

これから、夏日や真夏日がどんどん増えてきそうです。
身体が急な暑さに対応しにくいので、熱中症にならないよう
くれぐれもお気をつけください。

まずは、「食」から身体の調子を整えましょう。
きょうは、麦とろご飯をご紹介いたします。

麦は、食物繊維やカルシウム、ビタミン類を含む、とてもヘルシーな食材です。
聞くところによると、徳川家康は、「麦ご飯」を常食していたそう。
天下を取り、人生50年と言われたあの時代に75歳まで生きた家康。
その元気と長生きの秘訣は、麦!?だったのかもしれません。

ぱさつきがちな麦ご飯ですが、
くっきんぐせさみおいるをちょっと加えて炊くことで
美味しくつややかに炊き上がります。

そして、麦ご飯と相性のいいとろろ。
山芋は、古来「山のウナギ」と呼ばれるほど
滋養のある食材。
消化を助け、胃の粘膜を保護し、また
肝臓や腎臓の機能を高め、疲労回復・スタミナの増強にも
効果があると言われています。

麦とろご飯で、元気に夏を迎えましょう~!

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◆麦とろご飯
【材料】 
     米 2合(といでザルにあげておく) 押し麦 50g+水 100g
      くっきんぐせさみおいる 小さじ1、

      山芋 300g(正味)、 だし 150cc、 卵黄 小1個
      A【うす口醤油・みりん 各大さじ1、 塩 少々】
     青海苔 適宜、 白すりごま 適宜    
【作り方】
     1.米をいつもの水加減で水に浸け、押し麦と水を加え、
       30分ほど浸水させ、くっきんぐせさみおいるを加えて炊く。
     2.山芋は皮をむいて、おろし金ですりおろし、だし卵黄を加えて混ぜ、
       Aの調味料を加えて味を調える。
     3.1の麦ご飯をよそい、2のとろろを上からかけて、
       青海苔、すりごまをちらして、どうぞ。

     ※ 麦の量はお好みで加減してください。
       お米を普通に水加減して、麦とその倍の重さの水を加えます。

     ※ すり鉢があれば、擂り鉢ですりおろし、擂り鉢ですりながら、
       だしや調味料を混ぜていくと、ふんわり仕上がります!

     ※ とろろに使う山芋は、水分の多い長芋よりも、大和芋、つくね芋など、
       粘りの強い山芋がおすすめです。

【今回使用したのはコチラ】

cooking sesami oil

くっきんぐせさみおいる


すり白
すりごま(白)

母の日に~アップサイドダウンケーキ

明日、5月14日は「母の日」です。
母の日は、日本やアメリカ、カナダ、中国など
多くの国で 5月の第二日曜日ですが、
世界中で日付はバラバラで、またその起源も色いろのようです。

共通しているのは、
日頃の母の苦労をいたわり、
母への感謝の気持ちを表す日である、ということでしょうね。

母の日、といえば、赤いカーネーション、というイメージが強いですが、
これは、アメリカ発のお話で、ひとりの少女が亡き母を追悼するために
母の好きな花、カーネーションを教会の祭壇に飾り、出席者に配ったことから
来ているそうです。

また、カーネーションは、聖母マリアが落とした涙の後に生じた花
という言い伝えがあり、母性愛を象徴する花として、
母の日に贈る習慣ができたようです。

ただ、最近では、カーネーションも様々な色があるので、赤に限らず、
またカーネーションに限らずほかの花、あるいは、いろいろなプレゼントを
母の日に贈る、という方が多いことと思います。

さて、
まだ、プレゼントを用意していない方、
今まで、プレゼントを贈る習慣がなかったという方、
用意しているものに、何かプラスしたい方、
今年は何か手作りのものを、と思っている方・・・

簡単にできて、美味しく、ちょっと見栄えのする
こんな焼き菓子をプレゼントされてはいかがでしょうか。

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これは、アップサイドダウンケーキと呼ばれる焼き菓子です。
型の底にフルーツを並べて、上から生地を流して焼くケーキで、
ひっくり返すとフルーツが上になることで、混ぜて焼くだけの
シンプルなケーキが、華やかで見栄えがします。

きょうのレシピは、しっとりして、風味がよく、美味しい生地です!
味の秘密は、生地にまぜこんだホワイトチョコレート。

いわば、茶色くないブラウニーのようなケーキなのです。
失敗が少なく、誰が作っても大体同じようにできるので、
ケーキ作りに慣れない方にもおすすめです。

生地に配合した くっきんぐせさみおいるは、扱いやすく、混ぜやすく
ほかの材料の風味を生かしてくれます。

フルーツは手軽に手に入るパイナップル(缶)、
オレンジスライス(缶や瓶、生のオレンジを切ってもOK)、
バナナを使いました。

ほかに、りんごや、桃あんずベリー等の缶詰も美味しいです。

ケーキ型のない時は、牛乳パックでもできます。
1リットルパックを6つに輪切りのように切り、アルミホイルで包むと
四角い型ができます。

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これは、缶パインとオレンジスライス(瓶)と
バナナ(輪切り・カラメルを流した上にならべた)です。

プレゼント用には、こんな風に1個ずつ包んでも…

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手作りのプレゼントは嬉しいもの、
きっと笑顔が返ってくると思います。
是非作ってみてください。

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◆ホワイトチョコ入りアップサイドダウンケーキ
【材料】(7×7cmくらいの角型 6個分 あるいは21×21cm角型
      または マフィン型など)
  ホワイトチョコレート 100g、 くっきんぐせさみおいる 大さじ3 
  卵2個、 砂糖 40g、  薄力粉 70g、
   パイナップル(缶)、オレンジスライス、バナナ等。
 
【作り方】
   1.型の底においるをうすく塗り、パイナップル(またはオレンジ
     スライス、バナナの輪切りなど)を汁気をきって並べる。
  2.ホワイトチョコ(板状なら粗く刻む)、くっきんぐセサミオイルを
     ボール入れて、湯せんで溶かし、なめらかに混ぜる。
     (沸騰した湯を少し冷まして(約60℃、そこにボールを浸けて
     置いておくと やわらかくなるので、滑らかに混ぜる)
   3.ボールに卵をほぐし、泡立て器でよく混ぜ、砂糖も加えてよく
     混ぜる。
  4.3に2のチョコを3回に分けて加えて、よく混ぜる。
     ふるった薄力粉を加えて、さっくり切るようによく混ぜる。
   5.4を1の上に流し、160℃にあたためたオーブンで約20分焼く。
  6.粗熱がとれるとひっくり返して、型からはずす。

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こちらはバナナカラメルです。
カラメルは、小鍋に砂糖(20~30g)と水(小さじ1)を入れ、
弱火にかけて、茶色く色づいてくると、型に流してから、バナナを並べます。

【今回使用したのはコチラ】

cooking sesami oil

くっきんぐせさみおいる

旬野菜の焼き浸し

連休が明けて、
日差しはすっかり初夏。
京都タワー近辺も、急に青葉若葉の緑が目立ってきました。

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外は、汗ばむほどの陽気ですが、
それもそのはず、暦の上では立夏の時期です。

二十四節気の一つである「立夏」は「夏季のはじまりの日」
今年は、5月5日、こどもの日に当たりましたが、
「立夏」は 期間のことも表し、次の節気の小満(今年は5月21日)前日まで、
5月5日~20日は「立夏」の期間とされています。
そして、立夏から立秋までが、暦の上では夏、なのです。

立春、立夏、立秋、立冬…四季の大きな節目ですが、
節分の翌日の立春ほど、また 暑さが一段落するとされる立秋ほど
立夏が話題にならないのは、
こどもの日に重なることが多いからでしょうか。

ちなみに、二十四節気をさらに3つに分けた七十二候では、
立夏の期間は、蛙始鳴(かわずはじめてなく)
       蚯蚓出(みみずいづる)
       竹笋生(たけのこしょうず)
と季節を表す言葉になっています。

「蛙が鳴き始める」…水田をイメージし、
「みみずが土の中から出る」…土壌を改良…田畑を耕すような働きをするみみずから
農耕を思い浮かべます。

そして、
「筍が顔を出す」…既に、筍は出回っていますが、
今出ているものは、孟宗竹、
これから、淡竹、真竹が出てきます。

さて、きょうは、筍と季節の野菜を使った簡単な献立、
焼き浸し、野菜の甘みを味わうひと皿です。

野菜を焼くことで、水分がとんで旨みと甘みが凝縮されます。
また、ゆでると水に溶け出す栄養(ビタミンC等)を、
焼くことで閉じ込めます。

焼き野菜で、旬の旨みと栄養を丸ごといただきましょう。
ごま油をぬって焼くと、こんがり香ばしい風味が食欲をそそり、
また、素揚げしたような仕上がりになります。

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◆ 旬野菜の焼き浸し
【材料】(約4人分)
    筍(ゆがいたもの) 1本、  絹さや 1パック、 ごま油 適宜、
    A【だし 2カップ、 酒・みりん・うす口醤油 各大さじ1、塩少々】
     ごま油 少々

【作り方】 1.筍は食べやすく切る。
         穂先はくし切り。根元は 輪切り(太い部分は半月切りに)
      2.絹さやは筋を取っておく。
      3.鍋に酒とみりんを入れて沸かして煮切り、だし、醤油、塩を
        加えてひと煮し、味をととのえ、火を止めてごま油を混ぜる。
      4.1と2にごま油を刷毛で塗り、グリルで、または
        オーブントースターで色よく焼く。
      5.2をバットなどに入れて、熱いところに、3を注いで浸し、
        しばらく置いて味を染ます。

    ※ ほかに野菜は、スナップえんどう、アスパラガス、新キャベツなど。
    ※ 4で、フライパンにごま油少々を熱して、炒め焼きにしてもよい。
    ※ 焼きたての熱いうちに浸すと味がよくしみ込みます。

【今回使用したのはコチラ】
白ごま油275
(白)ごま油 

                                           

ごま香る~モザイク寿司

気が付けば、ゴールデンウィークに突入していました。
今年は、4月29日 昭和の日は、土曜日と重なったので、
暦通りであれば、
5月3日(水)憲法記念日、
   4日(木)みどりの日、
   5日(金)こどもの日、
そして、6日(土)、7日(日)…五連休、という方が
多いのではないでしょうか。

家族や友達等…人の集まる機会が増える 長い連休、
お家で食卓を囲むときに、あるいは行楽のおともに、
ちょっと見栄えがして、みんなが楽しめる一品があるといいですね。
そんなとき、簡単な材料で華やかに見えるモザイク寿司はいかがでしょう。

モザイク寿司は、最近、インスタグラムなどSNSでよく見かけますが、
平たく言えば、押し寿司。

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こちらの写真のものは、スモークサーモン、卵焼き、きゅうり、
の三種類です。
あと、二種類を市松のように詰めても綺麗ですし、
四種類以上あると、さらに華やかで、食べる楽しみもアップ。

押し寿司の型がなくても、卵豆腐の型やタッパー、
あるいは、牛乳パック(1リットル)でもできます。

具は、赤・黄・緑の彩りがあると見栄えがします。
赤は、スモークサーモンの他、かにかま、まぐろ。
黄は、卵焼きのほか、炒り卵や、とうもろこし、
緑は、きゅうりのほか、アボカドやグリーンアスパラ、

ほかに、青じそや梅干しなど、手軽な材料で
バリエーションも増えます。

今回は、酢飯に炒り胡麻とごま油を加えて、香りと風味を
付けてみました。
ご飯に味と風味がしっかりめについているので、
シンプルな具材でも美味しいです。

ぎゅっと詰まっているので、持ち運びしても崩れにくいところも
嬉しいです。

作ってから食べるまで、時間を置くときは、
生のものは控えると安心です。
是非、作ってみてください。

◆モザイク寿司
【材料】
  米 2合 
  合わせ酢【酢 大さじ2~3、砂糖 小さじ2~3、塩 小さじ2/3】
   ごま油 小さじ1、 白炒りごま 大さじ2
卵 小2個、 スモークサーモン 約80g、 きゅうり 1本
   塩・みりん・ごま油 各適宜、 木の芽 5枚
   
【作り方】
  1. 米はやや少なめの水加減で炊く。
  2. 合わせ酢Aにごま油を混ぜ、炊き上がったご飯に合わせ、
     炒りごまも混ぜ合わせ、冷ましておく。
   3. 溶き卵に塩とみりんを混ぜ、ごま油で分厚めの薄焼き卵を焼く。
  4. きゅうりは、縦薄切りにして、軽く塩をしておく。
   5. 押し寿司型(または、卵豆腐型、あるいは、四角いお弁当箱など)
     にラップをしき、具を底に並べる。
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    (きゅうりは少しずらして並べ、サーモンもずらせて 敷きつめるように)
  6. 上に2のご飯を均等に詰めて、軽く重しをかけておく。
   7. 切り分けてお重などに、お好みの配置で詰める。

  ※ 卵焼きは、カラザを取り除いて焼くと、全体が黄色く
    きれいに焼けます。
  ※ ご飯は、やや多めの分量です。

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【今回使用したのはコチラ】
白ごま油275
(白)ごま油 

                                            

 
いり白
炒りごま(白)

春を和える!

4月も下旬となりました。
京都の街中では、桜はほとんど散ってしまい、
遅咲きの桜を除くと、いわゆる「見頃」が終わりつつあります。

見頃が終わっても、花のしべの紅色が残った桜の木も美しいし、
葉桜も風情があると思うのですが。。。

さて、桜の花ですが、
蕾がほころんでから、満開になるまでの期間は約1週間、
散ってしまうまでは10日間くらいでしょうか。

野菜や魚などの、最も味のよい出盛りの時季を示す言葉、「旬」は、
本来、10日間を示す言葉だそうです。

「旬」という字を含む「筍(たけのこ)」は、
成長が速く、10日間(一旬)で、竹に成長すること
(つまり、筍である期間が10日ほどしかない、という意味)
から来た、と言われています。

桜も筍も、春の代名詞のようになっていますが、
どちらもあっというまに旬が終わってしまうのですね。

筍に関しては、水煮のパックなどがあり、今は
一年中食することができます。
が、旬の筍は、パックのものとは、味も風味も一味違います。

旬であることを、その存在感や美味しさからも、
文字からも意識させてくれる筍、
ぜひ、今の時季に味わいたいものです。

今回は、筍を、同じく春が旬のもの、ホタルイカ、菜の花と
合わせて、白和えをつくってみました。

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お豆腐は、絹ごしを使って、滑らかな口当たりに仕上げました。
春の味をお楽しみください。

◆春の白和え
【材料】(約4人分)
     筍(ゆでたもの、先の細い方や姫皮)80~100g
ホタルイカ (ゆでたもの)80~100g、 菜の花 1/2パック、      
     白和え衣【絹ごし豆腐 100g(正味)、 白練りごま 10g、  
          白味噌 大さじ1、砂糖・うす口醤油 各小さじ1、 塩 少々】
      木の芽 適宜
【作り方】
    1.絹ごし豆腐は、重しをのせて水切りしておく。しっかり水切りできると
     泡立器でなめらかになるまで混ぜる。(泡立器のかわりに、菜箸数本で
     混ぜる、あるいは、すり鉢ですっても…)
    2.白和え衣の調味料(豆腐以外)をよく混ぜ、1を少しずつ加えていき、
     滑らかな和え衣を作り、味を調える。
    3.ホタルイカは、さっと洗い、目とくちばし(足の間にある)を取り除く。 
    4.菜の花は、さっとゆでて、軽く押さえて水分をとる。
    5.筍は、食べやすく切る。
    6.食べる直前に、3,4,5を水分をとり2の衣で和え、木の芽を添える。
    
    ※ 菜の花のかわりに、春野菜アスパラガスも美味しいです。
    ※ ホタルイカは、3のように下処理をすると、食べやすくなります。
    ※ 和えてから時間をおくと水分が出るので、できるだけ食べる直前に
      和える。

【今回使用したのはコチラ】

ねり白150
練りごま(白)