初午~蕎麦いなり

今年の初午(はつうま)は、2月11日、
建国記念の祝日と重なります。

初午は、2月に入って最初の午(うま)の日。
稲荷社のお祭りですが、もともとは稲作の開始に先立って
その年の豊作祈願をするお祭りだったようです。
全国各地の稲荷社の初午祭には、
五穀豊穣のほか、商売繁盛、開運、長寿息災、子孫繁栄等々
を願って、初午詣でする参詣者が数多く訪れます。

初午には、赤や五色の幟(のぼり)を掲げて、
赤飯や油揚げをお供えする町内もあれば、また、
子供たちが太鼓を叩き、稲荷をお祀りしている家を回って
お菓子などをもらい歩く所もあるとか…。
(ハロウィンみたいですね)

北関東―栃木、群馬、茨城の方では、「しもつかれ」と呼ばれる
郷土料理が初午の日に作られます。
炒った大豆に、塩鮭の頭、大根、酒粕、を似て、醤油で味をつけたもの。

「しもつかれを七軒食べ歩くと病気にならない」とか
「なるべく多くの家のしもつかれを食べると無病息災」
などと言われているそう。
一度食べてみたいですね。

京都では、初午の行事食として、いなり寿司を
いただくことが多いようです。

稲荷の神様のお使いである狐の好物が 油揚であることから
初午の日には、油揚げにすし飯を詰めたものが奉納され、
それがいなり寿司の始まり、とも聞きます。

近年、「初午にはいなり寿司」!という販促のキャッチフレーズを
見聞きすることもあるのですが、
節分の恵方巻きのようなメジャー感はまだありません。

初午は、日が決まらず毎年変わるので、
なかなか定着しにくいのでしょうか。

さて、いなり寿司の甘辛いお揚げさんを使って
蕎麦いなりを作ってみました。

012 - コピー

お蕎麦とお揚げさんの相性がよく、
軽食にちょっとうれしいひと皿です。
蕎麦にちょっとからめたごま油で、
風味と口当たりがよくなります。

手軽にできるので、是非お試しください。

◆ 蕎麦いなり
【材料】
  いなり寿司用のお揚げ 8個分  
  蕎麦(乾)約100g、 ごま油 小さじ1
  めんつゆ 大さじ1~2 
  黒炒りごま・白炒りごま 各 大さじ1 
  青ねぎ 1本、 わさび・七味などお好みで
 
【作り方】
   1.蕎麦は、半分に折り、表示より1分ほど少なめ(やや固め)
     にゆでる。
   2.ゆで上がった蕎麦は、水洗いしてザルに上げて
     水気をよく切っておく。
   3.2の蕎麦にごま油を混ぜ、めんつゆ、炒りごまを混ぜる。
     (ここでは、やや薄味に)
   4.いなり寿司用のお揚げに、3の蕎麦を軽く詰めて、
     上に、青ねぎの小口切りをのせる。
   5.お好みで、わさび、七味を添えてどうぞ。

※ いなり寿司用のお揚げ(8個分)の作り方
     寿司揚げ(小さめの油揚げ)4枚
     A 【だし150cc、 酒・みりん・濃口醤油・うす口醤油 各大さじ1、
      砂糖20g 】 
     ※寿司揚げは二つに切り(横か斜めに)、熱湯で2~3分
      油ぬきして、軽くしぼる。Aを煮たてたところに、寿司揚げ
      を入れて落し蓋をして汁気がなくなるまで煮て、冷ます。

※ めんつゆの材料と作り方 (つけつゆ)
       だし(かつお・昆布・干しいたけ)1カップ強、みりん 大さじ3 
       濃口醤油 大さじ3、 かつお節5g
       ※ みりんを煮立てたところに、醤油、だしも加えて、
        弱火で煮てフツフツすると、かつお節を入れて、
        軽く煮てから、こして冷ます。
  
【今回使用したのはコチラ】
白ごま油275
(白)ごま油


いり黒
炒りごま(白)


いり黒
炒りごま(黒)