二月も半ばを過ぎました。
きょうは、二十四節気の「雨水(うすい)」です。
空から降るものが雪から雨に変わり、
雪解けが始まり、草木が芽生える頃、と言われ、
昔から、農耕の準備を始める目安とされてきたそうです。
実際は、春の訪れはまだ遠く、
寒さは厳しく、積雪が深いところもあります。
これから、三寒四温を繰り返しながら、だんだんと
春に向かっていくのですね。
さて、雨水といえば、その4、5日前はバレンタインデー。
雨水とは比較にならないほど有名な日です。
一月の終わり頃から、デパート等では特設会場ができて
驚く程、豊富な種類のチョコレートが並んでいました。
私自身、チョコレートが大好きなのですが、
子供の頃、鼻血が出やすい体質だったため、
いつも、ほんのちょっぴりしか食べていませんでした。
今では、チョコレートと鼻血の因果関係はほとんどない
と言われていますし、むしろ、チョコレートの健康効果が
ちょっと注目されています。
チョコレートの歴史をひもとくと…
かつて―紀元前2000年頃、チョコレートの原料カカオは、
「神々の食べ物」と呼ばれて薬として珍重されており、
高価な為、王様や貴族など限られた人しか口にできなかったとか。
チョコレートに含まれるポリフェノールには、
ガンや動脈硬化などの原因を引き起こす活性酸素の働きを抑え、
血中の悪玉コレステロールや酸化を防ぐ抗酸化作用があるそうです。
えも言われぬあの甘い香りには、集中力・記憶力を高める効果があり、
また、食物繊維やミネラルなどが含まれている、というのも嬉しいです。
ただ、美味しくいただけるように、糖分やミルクがたっぷり入っている
ものも多いので、健康効果を期待するのなら、
食べ方(食べ過ぎ)に気をつけ、カカオ分の高いものを選ぶといいでしょう。
いわゆるミルクチョコと、ビターチョコでは、
カカオ分は2倍以上違います。
最近では、カカオの産地にこだわったり、糖分を極力減らして、
カカオそのものの味を楽しむようなチョコレートも増えています。
カカオ分70%というようなチョコも入手しやすくなりました。
雨水とはいえ、まだまだ寒いこの季節、
ビターチョコでホットチョコレートを作って温まるのはいかがでしょう。
ミルク(または豆乳)にチョコレートを溶かすだけなので
ココアよりも作りやすいです。
そして、ここに、練りごまをちょっと加えると、
コクと風味がでて、一味ちがうホットチョコレートになります。
バレンタインの名残りのチョコがあっても、なくても
一度作ってみてください。
◆ ホット・セサミ・チョコレート
【材料】(2人分)
ビターチョコレート 40g、 練りごま(白) 小さじ2
牛乳 300cc
【作り方】
1.小さい鍋に、チョコレートを砕いて入れ、練りごま、
牛乳の半量も加えて、混ぜながら中弱火で煮溶かします。
2.残りの牛乳も加えて混ぜ、沸騰直前に火を止めて、器に注ぐ。
※ 練りごま、今回は、白を使いましたが、
黒でも白でもお好みでどうぞ。
※ カップに入れて、電子レンジでも作れます。
その場合は、ふきこぼれないよう様子を見ながら作ってください。
※ 牛乳のほか、豆乳、アーモンドミルクでも…。
【今回使用したのはコチラ】
練りごま(白)