十一月、といえば、
七五三のお祝い。
「七五三」は、氏神様にお詣りして、無事成長したことを感謝し、
これからの息災と長寿を祈願します。
もともとは宮中や公家の行事で、また、関東方面のことでしたが、
だんだんと一般的に広く行われるようになりました。
「七五三」が、11月15日とされているのは、
旧暦11月が、収穫を終え、その実りを神様に感謝する月であるから、
そして、旧暦15日は、かつては鬼宿日(鬼が出歩かない日)で、
何事をするにも吉である日、だから…と言われています。
今年の11月15日は、日曜にあたり、
また好天だったので、
「七五三」のお詣りするご家族も多かったことと思います。
また、11月15日は、昆布の日でもあるそう。
これも「七五三」と関わっていて、
「七五三」のお祝いにあたるこの日に、
子供たちが栄養豊富な昆布を食べ元気に育ち、
そして昆布を食べることを習慣にしてほしい、という
願いがこめられているそうです。
加えて、今の時期、収穫された昆布が新昆布として
市場に出回ることから、滋養たっぷりの
海からの贈り物に感謝をする気持ちも込められているとか。
昆布は、日本の「食」には欠かせないもの。
その歴史は古く、縄文時代に遡る、とも言われています。
栄養面では、カルシウム、鉄分などミネラルが豊富で、また、
昆布のミネラルは体内への消化吸収率がとても高いのです。
昆布の旨み成分であるグルタミン酸には、
脳の機能を活性化させ、痴呆の予防効果があります。
また、カルシウムは、骨や歯を丈夫にしてくれ、
カリウムは、高血圧の予防、むくみの改善に効果的。
そして、嬉しいことに低カロリー。
「昆布の日」にその栄養と美味しさを再確認しました。
さて、きょうご紹介するのは、
塩昆布を使った浅漬けです。
野菜は、旬を迎えるかぶを使いましたが、
ほかに、大根、白菜、等も、同様に作れます。
昆布のうまみに、ごま油の香りが加わって
即席で、美味しい浅漬けができます。
是非、お試しください。
◆ごま香る~かぶの塩昆布漬け
【材料】(作りやすい分量、3~4人分)
小かぶ 2個(150~200g)、(細切り)塩昆布 一つかみ(約5g)
白炒りごま 大さじ1、 金ごま油 小さじ1、
【作り方】
1.かぶは、皮をむいて薄切りにする。
(半月切り。縦半分に切り、切り口を下にして、はしから
うすく切っていく)
2.ポリ袋に1のかぶと塩昆布を入れて、軽くもみこみ少しおく。
3.しんなりすると、汁気をかるくしぼって、ごまを混ぜて
器に盛り、金ごま油を全体にかける。
4.かぶに葉が付いていれば、葉を細かく切り、塩をかけてしんなりさせ、
しぼって、ごま油とごまを混ぜたものを、上にちらす。
※ お好みで、鷹の爪や柚子皮を一緒に漬けても
辛みや風味が加わり、美味しいです。
【今回使用したのはコチラ】
炒りごま(白)