「味噌玉」
ごぞんじでしょうか。
味噌とだしと具を丸めたもので、
お湯を注ぐだけで、手軽にお味噌汁ができる!
という自家製のインスタント食品。
インスタントといえども、健康的でエコ。
慌ただしい朝にもよし、
お弁当に持って行くもよし(熱湯が使える環境にかぎりますが)
夜遅くなった時の一汁にもよし。
…いろいろな場面で活躍し、また、
冷蔵庫や冷凍庫で保存がきくので、作りだめもできます。
そのルーツをたどると、戦国時代に携帯できる保存食として
重宝されていた「兵糧丸(ひょうろうがん)」に行き着きます。
兵糧丸は、忍者が隠密で行動するときの必需品だったそう。
聞くところによると、上杉謙信が「兵糧丸」を工夫して実用化したとか…
当時、いろんなレシピが考案されていたのでしょうか。
おこしなども、兵糧丸が起源のようです。
なにやら、戦国時代の知恵が集約された、
スーパーフードのようですね。
さておき、お味噌汁は、家庭の味。
湯気の香りを嗅ぐだけで、心がほっと落ち着きます。
これから寒くなる時季はさらなり…です。
また、お味噌は栄養的にもすぐれています。
「畑の肉」と言われる栄養価の高い大豆が、味噌の原料。
大豆の含有量としては、そんなに多いわけではありませんが、
味噌づくりの過程「発酵・熟成」によって、大豆たんぱく質が、
少量でも効率よく体内に吸収されるそうです。
「医者に金を払うよりも味噌に払え」
「みそ汁は朝の毒消し」
「味噌は医者いらず」…等など、昔の人の残した言葉から
味噌が健康にいいことはよくわかります。
ガンや生活習慣病、脳卒中などの発症を低下させ、また、
老化、骨粗鬆症を防止する働きもあるそう。
毎日の食事に、是非お味噌汁を取り入れたいもの、
冷蔵庫にいつも、この味噌玉があれば、本当に便利です。
味噌玉のレシピは、決まったものはないようですが、
ごま油を混ぜ込むと、コクのある味になり、また混ぜやすくなります。
加えて、すりごまを入れると、さらに風味アップ。
下のつくり方を参考にしていただき、
是非、いろんな味噌玉をつくってみてください。
周りにまぶすものを工夫すれば、
ビジュアル的にも面白いものができます。
◆ごま味噌玉
【材料】(約5個分…お味噌汁5杯分)
みそ 80g(2種類以上のお味噌を混ぜても美味。
今回は、白味噌30g+信州味噌50g)
かつお節 8g、 白すりごま 大さじ2、 ごま油 小さじ1
乾燥わかめ 小さじ1~2
具【桜えび・切干大根・刻みねぎなど 各適宜】
風味【柚子こしょう・七味・山椒・胡椒・生姜など 各少々】
周り【白ごま・黒ごま・もみ海苔・とろろ昆布・(花)麩など 各適宜】
【作り方】
※ かつお節は細かいもの、パックを使うときはもんで
細かくする。
1.ボールに、みそ、かつお節、白ごま、ごま油を入れて
まんべんなく混ぜる。
(これが、ベースになる)
2.1にお好みで風味の香辛料を1つ加えて混ぜ、
具を入れてまんべんなく混ぜて、5つに分けて、
ラップでまるく団子にする。
3.周りにごまや海苔、とろろ昆布、麩などまぶす。
※ ベースになるだしには、いりこ(だしじゃこ)を
砕いて入れても。
※ 具は、乾燥のもの(野菜、きのこ)を入れると
日持ちがする。
(生の場合は、できるだけ水分を取ってから入れる)
※ 保存は、具材にもよりますが、
冷蔵庫で1週間くらい。冷凍庫なら1カ月くらい。
※ 2の次に、丸めた状態でオーブントースターなどで焼くと
香ばしい風味になります。
【今回使用したのはコチラ】