大根焚き~おうちでごま油を使って

何かと心忙しい師走を迎えました。
だんだんと冷え込む毎日です。

どんどん寒くなっていくのは、辛いのですが、
寒さとともに、冬野菜がおいしくなっていくのは
ちょっと嬉しいです。

日本人が一番よく食べる野菜は、
冬野菜の代表、大根だそうです。

大根は、生をサラダに、おろしに、お漬物に、
加熱して、お味噌汁に、おでんなど煮物に…
シャキッとしたみずみずしい食感を楽しんだり、
煮汁がじゅわっとしみたとろけるようなやわらかさを
味わったり…いろんな美味しさが味わえます。

一年中出回っている大根ですが、旬は冬。
寒くなるにつれ、甘みが増して美味しくなるのです。

京都では、師走に、お寺などで、大根をたいて参拝者に振るまい、
お供えする行事、大根焚き(だいこだき)があります。
数多くの大根が並べられ、大釜でたいて、振るまわれる様子は
師走の風物詩にもなっています。

有名なところでは、
12月7日、8日:大報恩寺(千本釈迦堂の大根焚き)、
12月9日、10日:鳴滝了徳寺(了徳寺の大根焚き)、
毎年、たくさんの参拝者で賑わいます。

たき方は、お寺によっていろいろで、
塩で煮こんだ素朴なものから、油揚げと一緒に醤油味で煮たもの等など。
たく前のお大根に梵字を書いてお供えするお寺もあります。

いずれも、この時にたかれる大根をいただくと、中風などの病気にならず
この冬、息災に過ごせる、と言われています。

参拝に行くのもいいですが、
おうちで、コトコトとお大根をたくのもいいもの。
お台所に、いいにおいの湯気が漂い、
身も心もあたたまります。

大根をごま油で炒めてから煮ると、
コクがあり、ちょっと焼き目の香ばしさも加わる
美味しい煮物になり、あつあつはもちろん
冷めても美味しいです。
晩ご飯の一品に是非作ってみてください。

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◆ 大根焚き~おうちでごま油を使って
【材料】(約3~4人分)
    大根 約1/2本(500g)、 
    ごま油 大さじ1.5、 だし 2カップ、油揚げ 1枚
    A【みりん・酒 各大さじ2、 うす口醤油 大さじ1.5】
    濃口醤油 各大さじ1/2、  塩・砂糖 各少々 
    柚子皮・大根葉 お好みで各適宜、 
【作り方】
   1.大根は、皮をむいて2cmくらいの輪切りにして面取りする。
   2.鍋にごま油を軽く熱し、1の大根を入れて軽く炒める。
   3.2にだし、Aの調味料、太目の短冊切りにした油揚を入れ
     やわらかくなるまで煮込む。
   4.仕上げに、濃口醤油を加えて、一煮して器に盛る。
   5.お好みで、ゆでた大根葉を残りの煮汁でさっと煮て添え、
     刻んだ柚子皮を散らす。

   ※ 大根は面取りしなくても大丈夫です。
    (私は、面取りした部分を途中から入れて一緒にたき、
     味見用にしています)

【今回使用したのはコチラ】
白ごま油275
(白)ごま油

ハッセルバックポテト~ごま油風味

「ハッセルバックポテト」

ご存知でしょうか。
日本では、今まであまり聞き慣れぬ言葉でしたが、
最近、料理雑誌やネット上で、ときどき見かけます。

こんなポテト料理です。
    ↓
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そもそもは、スウェーデンの家庭料理で、
アコーディオンポテトとも呼ばれ、付け合わせとして
供されているようです。

アコーディオンポテト…というのは、蛇腹状の切り込みが
入っている形から、わかりますね。

ハッセルバックポテト…という名の由来は、スウェーデンのレストランの
名前からきているそうです。

ちょっと目を引くお洒落な姿が印象的、
外はカリっとしていて、中はほくっと柔らかい食感。

じゃが芋を切り離さないように、薄く切れ目を入れ、
お好みのオイルをかけ、好きな味をつけて、好きなものをはさむ。
いろいろなアレンジを楽しむことが出来ます。

オイルは、オリーブオイルを使うことが多いようですが、
今回は、ごま油で作ってみました。
ごまの香りが食欲をそそる、ごま油香るハッセルバックポテト、
是非作ってみてください。インパクトのあるポテトに
食卓がにぎわい、歓声が上がります。

じゃが芋には、意外にビタミンCがたくさん含まれています。
しかも、じゃが芋のビタミンCは、加熱しても壊れにくいそう。
だんだんと寒くなり、風邪をひきやすい季節、
ビタミンCたっぷりのじゃが芋を食べて、
元気に過ごしましょう~♪

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◆ハッセルバックポテト~ごま油風味
【材料】
じゃが芋(メークイン) 大2個
ごま油 小さじ4+少々
A【醤油 少々、細ねぎ1本】
B【ミニトマト2個、パルメザンチーズ 小さじ2】
塩・こしょう 各少々

【作り方】
1.じゃが芋を皮ごとよ~く洗い、皮付きのまま、
  横に3~5ミリ間隔に切れ目を入れていく。 
  割り箸などではさむように切れば、切り落とす失敗がない。
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 (間隔が厚めならホクホク、薄めならクリスピー
    になるのでお好みで調整)
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2.切れ目の間をよく洗い、約10分水にさらす。
  (デンプンでくっついて開かない場合があるのでよく洗う)
3.水気をふいて、ごま油を、じゃが芋の切れ目の間に入る
  ようにかけ、塩こしょうをふりかけ、220℃に温めたオーブンで
  40分程焼く。
4.一旦、取り出して、1個には、醤油をかけ、刻みねぎを散らす。
  もう1個は、切れ目に刻んだトマトをはさみ、パルメザンチーズをふる。
  ごま油少々をかけて、再びオーブンに入れて、5分程焼く。

※ 焼き時間はじゃが芋の大きさによって調節。
  仕上がりは、表面がカリッ、中がほくほく~♪

※ お好みで、切れ目の間にはハーブ(にんにくやローズマリー、バジル等)、
  ベーコンの小切など、はさんでも美味しいです。
 

【今回使用したのはコチラ】
白ごま油275
(白)ごま油

和食の日によせて~青菜のごま和え

きょう11月24日は「和食」の日です。

一昨年、「和食―日本人の伝統的な食文化」が
ユネスコ無形文化遺産として登録されました。

そして、「和食」 文化の大切さを再認識するきっかけの日となるよう
11.24(いい日本食)ということで、この日が
和食の日に認定されたそうです。

四季のある日本は、豊かな食材に恵まれ、
独自の食文化「和食」を育んできました。

新鮮で多様な旬の素材を用い、その持ち味を生かした調理法。
「だし」のうま味を上手に使い、動物性油脂の少ない献立は、
日本人の長寿・肥満防止にもつながる健康的な食事として、
世界的にも注目されています。

また、春夏秋冬に合う器、季節感のある盛り付けで、
自然の美しさ、四季の移ろいなどの風情を食卓で表現するのも
和食の特色です。

それから、いろいろな行事食―お正月のお節料理をはじめ、
地域の年中行事に根付いた食習慣を
家族や地域で受け継いできました。

「和食」という料理だけでなく、それをとりまく文化、自然を尊び、
食習慣を大切にする姿勢をも含めて
文化遺産となったのです。

ただ、昨今、環境やライフスタイルの変化とともに、
こうした「和食」がだんだん姿を消してきています。

ユネスコ無形文化遺産として登録されたのを機に、
和食文化を見直し、次世代に継承していくことが、
今の私たちに求められている重要な役割なのでしょう。

さて、
「和食の日」にちなんで
今日は食卓に「和食」を盛り込んではいかがでしょう。

「和食」といっても、特別なものではありません。
京都の普段着のおばんざいは、ほとんど和食がベース。

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なんということのないおばんざいも,
こんなふうにお重につめるとちょっと「和」の雰囲気を高めてくれます。
にんじんを菊の型で抜いたり、
れんこんを花切りにすると、視覚にも秋が感じられます。

そして、
「だし」のうまみで、野菜だけでも美味しい。
さらにごまを加えると、風味や香りがよくなるのです。

・卵焼き
・とうがらしとじゃこの炒め煮
・蓮根とにんじんのきんぴら風煮物
・白菜と油揚の煮物
・ほうれんそうと春菊のごま和え
・三色なます(大根・にんじん・干しいたけ)

上の全部の料理に、ごまやごま油を使っています。
コクのある味になるだけでなく、ごま油と一緒に調理することで
カロチンなどは身体に吸収されやすくなります。
ごまも和食文化をしっかりと支えているのです!

きょうは、この中から、ほうれんそうと春菊のごま和えを
ご紹介します。
独特の風味の春菊。
ほうれんそうと合わせてごま和えにすると
それぞれ単独のごま和えよりも
ちょっとオツな味のごま和えになります。

春菊の風味の強さが、混ぜたほうれんそうで和らぎ、また、
ごまの香りがよく合うのです。

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◆ ほうれんそうと春菊のごま和え
【材料】
     ほうれんそう 1把、 春菊 1/3把、 
     A【白すりごま 大さじ2、 醤油 大さじ1/2、 砂糖 小さじ1、
       (濃いめの)だし 大さじ1】  金ごま油 少々

【作り方】
     1.ほうれんそうと春菊は塩ゆでして、しっかり水気を
       しぼって、4㎝くらいの長さに切る。
     2.Aを混ぜて、食べる直前に1を和える。
       仕上げに金ごま油を加え混ぜる。

   ※ ほうれんそうと春菊の割合はお好みですが、
     ほうれんそう多い目がおすすめです。
   ※ お好みで、柚子皮やおろし生姜を添えても、
     美味しいです。

【今回使用したのはコチラ】

すり白
すりごま(白)


金ごま油290
金ごま油

昆布の日に~ごま香る昆布の浅漬け

十一月、といえば、
七五三のお祝い。
「七五三」は、氏神様にお詣りして、無事成長したことを感謝し、
これからの息災と長寿を祈願します。
もともとは宮中や公家の行事で、また、関東方面のことでしたが、
だんだんと一般的に広く行われるようになりました。

「七五三」が、11月15日とされているのは、
旧暦11月が、収穫を終え、その実りを神様に感謝する月であるから、
そして、旧暦15日は、かつては鬼宿日(鬼が出歩かない日)で、
何事をするにも吉である日、だから…と言われています。

今年の11月15日は、日曜にあたり、
また好天だったので、
「七五三」のお詣りするご家族も多かったことと思います。

また、11月15日は、昆布の日でもあるそう。
これも「七五三」と関わっていて、
「七五三」のお祝いにあたるこの日に、
子供たちが栄養豊富な昆布を食べ元気に育ち、
そして昆布を食べることを習慣にしてほしい、という
願いがこめられているそうです。

加えて、今の時期、収穫された昆布が新昆布として
市場に出回ることから、滋養たっぷりの
海からの贈り物に感謝をする気持ちも込められているとか。

昆布は、日本の「食」には欠かせないもの。
その歴史は古く、縄文時代に遡る、とも言われています。

栄養面では、カルシウム、鉄分などミネラルが豊富で、また、
昆布のミネラルは体内への消化吸収率がとても高いのです。

昆布の旨み成分であるグルタミン酸には、
脳の機能を活性化させ、痴呆の予防効果があります。
また、カルシウムは、骨や歯を丈夫にしてくれ、
カリウムは、高血圧の予防、むくみの改善に効果的。

そして、嬉しいことに低カロリー。
「昆布の日」にその栄養と美味しさを再確認しました。

さて、きょうご紹介するのは、
塩昆布を使った浅漬けです。
野菜は、旬を迎えるかぶを使いましたが、
ほかに、大根、白菜、等も、同様に作れます。

昆布のうまみに、ごま油の香りが加わって
即席で、美味しい浅漬けができます。
是非、お試しください。

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◆ごま香る~かぶの塩昆布漬け
【材料】(作りやすい分量、3~4人分)
   小かぶ 2個(150~200g)、(細切り)塩昆布 一つかみ(約5g)
   白炒りごま 大さじ1、 金ごま油 小さじ1、
【作り方】
   1.かぶは、皮をむいて薄切りにする。
     (半月切り。縦半分に切り、切り口を下にして、はしから
      うすく切っていく)
   2.ポリ袋に1のかぶと塩昆布を入れて、軽くもみこみ少しおく。
    
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   3.しんなりすると、汁気をかるくしぼって、ごまを混ぜて
     器に盛り、金ごま油を全体にかける。
   4.かぶに葉が付いていれば、葉を細かく切り、塩をかけてしんなりさせ、
     しぼって、ごま油とごまを混ぜたものを、上にちらす。

   ※ お好みで、鷹の爪や柚子皮を一緒に漬けても
     辛みや風味が加わり、美味しいです。

【今回使用したのはコチラ】

いり白
炒りごま(白)


金ごま油290
金ごま油

のた芋~ごま風味の里芋のとも和え

11月も中旬となり、秋真っ只中。
実りの秋、いろいろな農作物が美味しい季節です。

秋に旬を迎えるものに、里芋があります。
とろんとした口あたりに、ねっとりした食感の中、
ほくっとしたお芋感が美味しい里芋。

里芋は、日本には米(稲)よりも早く、
縄文時代に伝わったと言われています。
山ではなく里で栽培されていたので、
「里芋」と呼ばれるようになったとか。
「小芋(子芋)」とも言われるのは、里芋の親芋のまわりに
小さい芋が付いてできるからです。

親芋から子芋、孫芋…と次々と芋がつき、
子孫繁栄のおめでたい食材とされて、
お正月料理にもよく使われています。

ちなみに、かつては「芋」といえば、じゃが芋ではなく
里芋!だったそうです。
古くから、各地、とくに東北地方で、芋煮会など
秋の行事で重宝されてきました。

江戸期には、米の不作に備えて、里芋が作られていたこともあり、また
中秋の名月には里芋をお供えする…
…とにかく、日本人にたいへん馴染みの深い作物です。

里芋は、主に、でんぷんとたんぱく質が主成分。
食物繊維や、ビタミンB1、B2やカリウム等ミネラルが豊富。
脳細胞を活性化させて、老化を防止する働き、
血圧・コレステロールを下げる効果もあります。

独特のヌルヌルには、胃腸の表面を保護し、
胃潰瘍や腸炎を予防する効果もあるそうです。
身体にいいいろいろな働きがあるうえ、低カロリー。
嬉しい食材です。

さて、里芋といえば、煮物や汁物のイメージがつよいですが、
きょうご紹介するのは、里芋の和え物。
里芋を、里芋をつぶして味付けしたあえ衣で和えたものです。
もともとは宮崎県の郷土料理だそうですが、
練りごまを使って、すこしアレンジしました。

だしの美味しさと、胡麻の風味が、味を決めてくれます。
和え衣にねりこんだ胡麻が香り高くて美味しく、
ねっとりした口当たりがよくて、ご飯にもお酒のあてにも
ぴったり。

見かけはちょっと地味ですが、
味わい深く、まさに滋味。是非作ってみてください。

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◆のた芋~ごま風味の里芋のとも和え

【材料】(約4人分)
   里芋 約400g、 だし 300cc、
   A【うす口醤油・ みりん・酒 各大さじ1、塩少々】
   B【白練りごま・白みそ 各大さじ 1.5、
     うす口醤油・みりん・酒・砂糖 各小さじ2】
   白炒りごま 少々

【作り方】
   1.里芋はきれいに洗って、皮のままゆでる。
     (または、蒸す。または電子レンジで加熱する)
   2.大体やわらかくなると、少し粗熱をとり皮をむく。
   3.だしを煮立ててAと里芋を入れて10分ほど煮る。
   4.2の約1/3量(煮くずれているところなど)を取り分け、
     つぶして、Bと混ぜる。
   5.残りの里芋を一口大に切り、4で和えて器に盛り、
     白ごまをちらす。

   ※ 里芋をレンジ加熱するときの目安は、100gで約1分です。
   ※ 本来の「のた芋」は和え衣が甘口のようです。
     お好みの味に調節してください。

【今回使用したのはコチラ】

ねり白150
練りごま(白)


金ごま油290
金ごま油


すり白
すりごま(白)

なめらかセサミ・スイートパンプキン

はやいもので、10月もきょうで終わりです。

きょう10月31日は、
日本では、ガス記念日だそうです。
明治5年に、日本初のガス灯が 横浜の馬車道で点灯されたのを
記念して、制定されたとか…

全く知りませんでした。。。
10月31日といえば、日本ではハロウィンで盛り上がる昨今。
ここ数年、国内でどんどんその市場を広げているようです。

そもそも、ハロウィンは、
秋の収穫を祝う日。
そして、1年の終わりで
死者の霊がやって来る日と言われています。

仮装する起源は、
霊と一緒に魔物や魔女もやってくるので、
人間だと気づかれないように魔物の格好をして
仲間だと見せかける…ことからきているようです。

そして、かぼちゃをくりぬいてランタンにした灯りは、
悪霊を遠ざける効果があるので、家の周りに置くそう。

尤も、わが家では、仮装とは縁がなく、
かぼちゃもランタンにせずに、食します。

かぼちゃは、栄養たっぷりの緑黄色野菜。
ハロウィンの前も、ハロウィンが過ぎても
どんどん食べたい、身体に嬉しい食材です!
ビタミンCなどのビタミン、カリウムなどのミネラルがたっぷり、
中でも、西洋かぼちゃは、β-カロチンがとても豊富。

免疫力を高め、アンチエイジング効果もあり、風邪や便秘予防にも効く
いいことづくめの食材です。

きょうは、かぼちゃを使って、ヘルシーなスイーツ、
スイートパンプキンを作ってみました。

口当たりがいいようにやわらかく仕上げたレシピです。
隠し味に白練りごまを入れましたが、
風味がよくなり、また、β-カロチンの吸収もよくなります。

ハロウィンの日と言わず、秋のおやつに是非作ってみてください。

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◆ なめらかセサミ・スイートパンプキン
【材料】(4人分)
    かぼちゃ 300g(約1/4個)、 はちみつ 30~40g
    バター10g、白練りごま 20g、牛乳大さじ4~6
    卵黄 1個分、 
    バニラエッセンス(または、ラム酒、シナモンなどお好みで)
    みりん 少々、 ごま油 大さじ1、 黒炒りごま 大さじ1

【作り方】
     1.かぼちゃは、30g分は皮つきのまま7ミリ角に切っておく。
       残りは、大き目の乱切りにして、電子レンジで加熱して、
       竹串がスーッと通るくらいやわらかくする。
     2.あついうちに皮をとり、ボールに入れてフォークでつぶす。
       バター、白練りごま、はちみつ、卵黄(少し残しておく)も加え混ぜ、
       牛乳を少しずつ加えて混ぜる。お好みでバニラエッセンスも混ぜる。
     3.うすくごま油をぬった耐熱のココット型に入れる。残りの卵黄を、
       牛乳とみりん少々を混ぜて、上面にぬり、220度のオーブンで
       ほんのり焼き色がつくまで10分程焼く。
     4.焼いてる間に、1の角切りのかぼちゃをごま油で炒める。 
       弱火で炒め、やわらかくなると、はちみつ、みりん少々を
       加えて、黒ごまもからめて火を止める。
     5.焼き上がった3の上に4をのせる。
     
     ※かぼちゃによって、水分量がいろいろなので、牛乳の量も
      加減してください。
     ※はちみつの量も、かぼちゃの甘味によって加減してください。
     ※2でかぼちゃをつぶすとき、口当たりをなめらかにしたいときは、
      で裏ごししたり、フードプロセッサーにかけるといいです。
      フォークで粗くつぶすと、やわらかな中にもちょっとかぼちゃの
      食感が残り、素朴な雰囲気になります。
     ※ココット型を使いましたが、紙の焼き型やホイル型でも。
     ※ オーブントースターやグリルで焼いてもOKですが、
       焦げやすいので途中からホイルをかぶせるなどご注意を。
     ※ 残ったかぼちゃの皮はきんぴら等に利用できます。

【今回使用したのはコチラ】

ねり白150
白練りごま

白ごま油275
(白)ごま油


いり黒
炒りごま(黒)

かぼちゃの胡麻コロッケ

秋の好天がつづく今日この頃です。
昨日は、二十四節気の「霜降」でした。

霜降(そうこう)というのは、字面のとおり、
霜が降りる、という意味。

露が冷気によって霜となって降り始めるころ…とはいえ、
朝夕は、だんだんと冷えてきたものの、
ここ数日、日中は暑いほどの気候です。
海外からの観光客の姿が急増した京都駅近辺では、
昼間半袖の人もよく見かけました。

秋の京都は、いろいろな年中行事もあり、見所満載。
紅葉にはまだ少し早いですが、
あちこちの寺社で、有名なものから、
あまり知られていないものまで、色々な行事、
ちょっとご紹介いたします。

● 嵯峨大念仏狂言(10月25日)
  嵯峨の釈迦堂(清凉寺)で行われます。
  京の三大念仏狂言(壬生寺、千本閻魔堂とともに)の一つ、
  鎌倉時代、円覚上人が庶民に仏法を説くため始めたと伝わる無言劇。
  →

● 抜穂祭(10月25日)
  伏見稲荷大社にて。実った稲穂を刈り取るお祭りです。
  刈り取られた稲藁は火焚祭に焚き上げられます。
  →

● 北野天満宮 史跡御土居の もみじ苑公開(10月25日~12月6日)
  御土居は、豊臣秀吉が、洛中洛外の外敵の来襲に備える防塁と、
  鴨川の氾濫から市街を守る堤防として築いた土塁で、現在するのは
  北野天満宮ほか数箇所、重要な遺構として「史跡」指定されています。
  御土居には、晩秋に約250本の紅葉が色づき錦秋が広がります。
  →

● 京都御所 秋季一般公開(10月30日~11月3日)
  普段は申し込みが必要ですが、秋のこの5日間、一般公開があります。
  期間中、催しもあるので、是非この機会に。
  →

● 寂光院 秋期特別公開(10月30日~11月8日)
  天台宗の尼寺、寂光院。旧本尊地蔵菩薩立像(重文)や建礼門院
  御庵室跡が公開されるほか、宝物殿では平家物語ゆかりの品々など
  展示されます。
  →

● 東寺の境内ライトアップと夜間特別公開(10月30日~12月6日)
           (宝物館や講堂などの特別公開は、~11月25日)
  平安京最古のお寺、東寺。この秋は、開館50周年で宝物館で
  「東寺名宝展」が開催され、金堂と講堂で夜間特別拝観が行われます。
  講堂では、非公開の北面が特別に公開され、二十一尊を安置した
  須弥壇を、ぐるりと周回できるのが見所です。
  →

秋の京都をお楽しみください。
さて、海外からやってきた10月の行事といえば、
昨今、日本でもメジャーになってきたハロウィン。
その経済効果は、いまやバレンタインを超えて、
クリスマスに迫る!と聞きます。

ハロウィンといえば かぼちゃ、今月は かぼちゃメニュー、
人気のかぼちゃコロッケを作ってみました。
ハロウィンの時季に限らず作りたい人気の味。
フライ衣に胡麻を混ぜると、香ばしくておすすめです。

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◆ かぼちゃの胡麻コロッケ(約12個分)
【材料】 かぼちゃ1/4個(正味450gくらい)
     玉ねぎ 1/2個、ベーコン 80g、
     牛乳 大さじ3~4(かぼちゃの固さにより加減)
     塩・こしょう 各少々、
     小麦粉 適量、卵 小1コ、パン粉 50g
     黒炒りごま・白炒りごま 各大さじ1.5
     セサミクッキングオイル 適宜
【作り方】
    1.玉ねぎは粗みじん切りにし、ベーコンは粗みじん切りにする。
    2.玉ねぎをオイル小さじ1でしんなりするまで炒め、ベーコンを加えて
      さらに炒めて火を止める。
    3.かぼちゃはラップで包み、電子レンジで、やわらかくなるまで
      5~6分加熱する。
    4.かぼちゃをマッシャーやフォークで粗くつぶす。牛乳を加えて
      塩、こしょう、2を加えて混ぜる。
    5.4を平たく丸めて、薄力粉をまぶし、溶き卵をくぐらせ、
      パン粉に白・黒の炒りごまを混ぜたものをつけて、揚げる。
    
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※ かぼちゃを、電子レンジで加熱するときは途中で上下を返し、
  均一に柔らかくなるようにする。
  電子レンジ加熱する以外、蒸したり、ゆでたりもOKです。
※ 今回はベーコンを使いましたが、お好みでハムやツナ、チーズも
  美味しいです。
  何もいれず、ナツメグやシナモンなど、スパイスを効かせても…♪

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【今回使用したのはコチラ】

いり白
炒りごま(白)


いり黒
炒りごま(黒)


cooking sesami oil

くっきんぐせさみおいる

大学かぼちゃ~ごま風味

食欲の秋です!

昔から「食欲の秋」と言われていますが、
食いしん坊からすると
年中、食欲は旺盛なわけで、
なぜ、秋だけに「食欲の…」がつくのか…?
ちょっと疑問ではないでしょうか。

一つは、暑い夏のあとの心地よい秋、自然と食欲が湧いてくるから。
それから、
動物の本能として、冬に備えて、体に多くの栄養分を
取り込もうとするから。

あと、こんな説もあるそう…
秋は、日照時間が減りますが、日光を浴びる量が減ると、
脳内の神経伝達物質セロトニンの分泌量も減るそうです。

精神の安定を保つ作用があるセロトニンは、
日光にあたる以外に、良質のたんぱく質等の食物を摂ることで
増えるそう。

秋になると食欲が増すのは、しっかり食べて、セロトニンを増やし、
精神の安定を保とうとする身体の声なのかもしれませんね。

さて、難しい話はさておき、
秋は、「恵みの秋」、でもあり、
いろいろな作物が実りを迎える季節。

主食であるお米!
さつま芋や山芋など芋類。
りんごや梨、ぶどうなどのフルーツ。
栗にきのこ。

そしてかぼちゃ。

かぼちゃの収穫は、夏がピークですが、
採れたてのものより、貯蔵することで甘みが増します。
ですから、食べごろは秋から冬にかけて!

きょうは、かぼちゃで、大学芋風のおやつを作ります。
大学芋は、蜜がからんで、ほくほくした美味しさが身上。

作り方は、油で揚げる工程、そして、
飴を作って絡める工程と、ちょっぴり手間がかかるのですが、
このレシピは、その2つの工程を同時にやってしまいます。

油で揚げ焼きしながら、同時に飴と絡めるという、
驚きの簡単、時短レシピ。
以前、画期的な大学いものレシピ、として
教えてもらったものですが、それをかぼちゃでアレンジ。

かぼちゃの方が火が通りやすく、早くできて作りやすいです。

カロチンやビタミンCたっぷりのかぼちゃは、
免疫力を高めてくれ、風邪をひきにくくなります。
美味しく食べて健康に…是非おためしくださいね。

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◆大学かぼちゃ~ごま香る~
【材料】
   かぼちゃ 約250g(小1/4個くらい) ごま油 50g(大さじ4弱)
(きび)砂糖 20g、 黒砂糖10g、濃口醤油・(米)酢 各小さじ1/4
   黒炒りごま 大さじ1
【作り方】
   1.かぼちゃを食べやすい乱切りにし、皮をところどころむく。
   2.フライパン(中華鍋)に、ごま油、砂糖、醤油、酢を入れ、
     上にかぼちゃを重ならないよう並べて蓋をして弱火にかける。
   3.ふつふつしてくるとフライパンをゆすり、2~3分経つと返す。
   4.蓋をして更に2~3分加熱しまたひっくり返す。
   5.串を刺してスッと通れば、フライパンの周りの飴を絡ませる。
   6.器に盛り、熱いうにち黒ごまをふりかける。
 
  ※ 余分な油は分離して鍋に残るのでヘルシーです。
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    かぼちゃを端に寄せて、フライパンを傾けると、
    油分が下におちます。
  ※ 蓋の水滴が油に落ちないように注意してください。

  
【今回使用したのはコチラ】
白ごま油275
(白)ごま油


いり黒
炒りごま(黒)

ごま風味卵焼き

「天高く 馬肥ゆる秋」
という諺(ことわざ)がふさわしい季節になりました。

天高く、というのは、秋のからっと澄んだ空気が日本を覆い、
視界が良くなって空が高く見えること。そして、
秋は、馬も肥えるような収穫の時季です。

きょうは、二十四節気の「寒露」
草木に露が宿るほど、朝が冷え込んでくる頃、
とされています。

だんだんと夜が長くなり、秋の深まりを感じつつ、
寒くなる前に、衣替えの準備を始める方もいらっしゃることと思います。

そして、運動会の時期でもあります。

かつては、1964年の東京オリンピック開会式を記念した
10月10日が「体育の日」でしたが、
今は、10月の第2月曜が「体育の日」。今年は10月12日。
週末の三連休のいずれかが運動会、
という方も多いのではないでしょうか。

運動会といえば、お弁当。
大勢で…家族や友達と一緒にお弁当を囲んで…
という図が浮かびます。

そして、お弁当箱の中には…
唐揚げやハンバーグなど子供に人気の献立、
きんぴらや肉じゃがなど、おふくろの味の煮物、
野菜のたいたものや胡麻和え、
等など…
ご家庭によって、いろいろだと思いますが、
卵焼きは、だいたいお弁当箱に入っていることが多い
のではないでしょうか。

地方やお好みで、甘口、だしのきいたもの、具入り、
いろんな卵焼きがあるかと思います。

私の好きなだし巻は、美味しいのですが、水分が多いので
傷みやすく、お弁当には適当ではありません。

きょうは、お弁当向きの、
冷めても美味しい、ごま風味の卵焼きをご紹介します。

すりごまと炒りごまと両方入れ、ごま油で焼いているので、
ごまの香りがよく、炒りごまのぷちぷちした食感がいいです。

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あと、
お弁当に入れるには、
きれいな黄色の卵焼きが美味しそうです。

ただ、卵によって、卵黄の色がうすいと、
ほんやりした薄黄色に焼き上がります。

きょうは、かぼちゃを入れているので、
鮮やかな濃い黄色の卵焼きです。

かぼちゃが入ると甘味も加わるので、
砂糖も控えてOKです(お好みで調節してください)

かぼちゃで栄養価も高まり、
彩りもきれいな卵焼き、
是非お試し下さい。

◆ごま風味卵焼き
【材料】
   卵 L2個、 ごま油 大さじ1強
   白炒りごま・白すりごま 各大さじ1
   A【酒小さじ2、砂糖小さじ1、塩 2つまみ、 醤油 少々】
   かぼちゃ(煮物の残り、或いは、やわらかくゆでたもの) 2切(20~30g)

【作り方】
   1.卵をほぐし、Aを加えて混ぜ合わせる。
   2.かぼちゃをつぶし、そこへ1の卵を少しずつ加えて混ぜる。
   3.2にごまを加えて混ぜる。
   4.卵焼き器を強めの中火で熱し、ごま油を入れてなじませ、卵液を
     入れてかるくかき混ぜ、半熟状になったら手前にお箸で巻いていく。
   5.卵を奥に滑らせて、ごま油をひき、卵液を流し入れ、奥の卵の下にも
     卵液を流し入れて、同様に巻く。

※ 卵とかぼちゃをまぜるときは、かぼちゃに卵を少しずつ混ぜていきます。
  逆にしたり、一気に入れると、かぼちゃがかたまりになります。

【今回使用したのはコチラ】
白ごま油275
(白)ごま油


いり白
炒りごま(白)


すり白
すりごま(白)

十五夜~ごま風味お月見つくね

今年は、きょう9月27日が十五夜、
中秋の名月です。

一年に、満月は12,3回みられるのですが、
秋の月は特別。
空気が澄んで月が美しく見えると言われています。

古くは 平安京の頃から、貴族の間で、月を愛でながら管弦を楽しむ
お月見の宴が催されていたそうです。
月を直接見ないで、池や杯に映った月を観る、
という粋な楽しみ方がされていました。

そして、きょうの十五夜の月につづいて
「後(のち)の月」とも呼ばれる十三夜のお月見もあります。

今年の十三夜は、10月25日。
十三夜の月も、十五夜と同じくらい美しく見える
と言われています。

そして、もう一つ、あまり有名ではありませんが、
十日夜(とおかんや)という日もあります。
今年は11月21日に当たります。

十五夜、十三夜、十日夜、
この3日が、いい天気だと、
縁起がいい、と言われているそう。

決して明るいとは言えない昨今の世相、
いい天気になって、明るい話題が増えてほしいものです。

さて、この十五夜、十三夜、十日夜、
月を観て、風情を楽しむだけではなく、
秋の収穫に感謝する、ということが根底にあることも
お忘れなく。

さて、満月を眺め楽しむ「お月見」から、
黄身を月に見たてたお料理もいろいろあります。
月見うどんなど、見た目から「月見」が付くことが多いです。

きょうは、月見つくねを作ってみました。

つくねといえば、材料に鶏肉を使うことが多いと思いますが、
このつくねは、れんこんと高野豆腐で出来ています。
れんこんのもっちり感と、高野豆腐の軽い食感、
そして、しいたけの旨みで、
口当たりのいい、美味しいつくねが出来ます。

ビタミンCやミネラル豊富なれんこんと、
植物性のたんぱく質たっぷりの高野豆腐が主原料の
とてもヘルシーなつくね。

秋のお月見のおともにいかがでしょう。

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◆ごま風味お月見つくね
【材料】(2~3人分・約12個分)
    れんこん 100g、 高野豆腐 2枚
    山芋すりおろし 30g、 干しいたけ 3枚、塩 少々、
    片栗粉 大さじ3+まぶす分、白すりごま 大さじ2
    ごま油大さじ2、 生姜汁 小さじ1
A【醤油・みりん 各大さじ2、 酒 大さじ1】
    青味(水菜、貝割れ、大葉など)適宜、 半熟卵2個
    干しいたけの戻し汁 150㏄

【作り方】
1.高野豆腐は、そのままおろし金(粗め)ですりおろす。
  れんこんも、粗めにすりおろす。
2.1に、山芋のすりおろし、しいたけの粗みじん切と
  戻し汁大さじ6を混ぜ、塩、片栗粉とすりごまも混ぜ、
  直径2~3cmに丸める。
3.ごま油を熱したところに、2を入れて、転がしながら焼き目をつける。
  残りの戻し汁とAの調味料を入れて煮詰め、器に盛る。
  青味と、半分に切った半熟卵を添える。

※ 調味料は、お好みで砂糖など、甘みを加減してください。
※ お好みで、半熟卵のかわりに、生の卵黄をからめて
  いただくのも美味しいです。

【今回使用したのはコチラ】
白ごま油275
(白)ごま油


いり白
炒りごま(白)