七夕の日に~そうめん稲荷

七月に入って急に蒸し暑くなってきました。
きょうは、七月七日。

二十四節気の「小暑(しょうしょ)」であり、
五節句の「七夕(たなばた・しちせき)」です。

「小暑」は、
いよいよ暑さが本格的になるころ、
セミが鳴き始めるころ、
梅雨明けが近づくころ。

数日前から、猛暑日となっており、また
昨日、今年初めて蝉の鳴き声を耳にしました。
梅雨明けが近いかな…と思わせる天候でもあり、
まさに、暦どおり・・・という感じです。

そして「七夕」ですが、
五節句とは、次の五つの日です。

 一月七日の人日(じんじつ)…七草粥をいただく日
 三月三日の上巳(じょうし)…桃の節句
 五月五日の端午(たんご)…菖蒲の節句
 七月七日の七夕(しちせき)
 九月九日の重陽(ちょうよう)…菊の節句

七夕の日には、彦星と織姫が天の川を渡って
年に一度、めぐり逢える、という伝説があります。
毎年、空模様がよくないことが多いのですが、今宵はどうでしょう。

子どもたちは、短冊形の色紙に 願い事を書き、
笹に結んで七夕に願いを託し、色紙で星など飾りつけをします。
平和を願う短冊もたくさんあることでしょう。
 
そして、
七夕といえば、そうめん。
白く流れるような姿が、天の川に見立てられているだけでなく、
素麺は、平安時代から、七夕に宮中でお供えされていたそうです。

といっても当時は、今のようなそうめんの形状ではなく、
中国から伝来した「索餅(さくべい)」という麺。
中国の故事で、索餅を供えるとはやり病にかからないという言い伝えがあり、
そこから、日本でも七夕の行事食として根づいてきたようです。

のどごしがよくて食べやすく、消化もいいそうめん、
急に蒸し暑くなって食欲がなくなりがちなこの季節にぴったりですね。

いろいろな具を加えると、彩りもよくなり、栄養価も高まります。
きょうは、ちょっと珍しい、そうめん稲荷を作ってみました。
稲荷ずし用の味付けした油揚に、寿司飯ではなく、そうめんが
入れました。

そうめんに金ごま油をからめたので、
そうめんがくっつかず口当たりがよく、風味もいいのです。

七夕らしく、錦糸卵やオクラ、トマトをのせて…。
ほかに、海老やカニかま、胡瓜や海苔、ねぎ、青じそなどの薬味、
お好みの具をのせて、作ってみてください。

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◆そうめん稲荷
【材料】
  いなり寿司用のお揚げ煮 8枚  
  そうめん(乾)約100g、 金ごま油 小さじ1
  めんつゆ 大さじ1~2 
  白すりごま大さじ2、 白炒りごま 少々
  オクラ4本、プチトマト2個、
  錦糸卵 1個分、 みょうが少々

 
【作り方】
   1.そうめんは、半分に折って、表示よりやや短めの時間にゆで
     (心もち固めのゆで上がり)、水洗いしてザルに上げ、
     水気をきっておく。
   2.1のそうめんにごま油を混ぜ、めんつゆ、すりごまも混ぜる。
     (味をみて、やや薄味にしておく)
   3.いなり寿司用のお揚げに、2のそうめんを軽く詰めて、
    上に、茹でたオクラの小口切り、トマトの粗切り、
    錦糸卵、みょうがの細切りを飾る。

   ※ お好みで、おろし生姜、七味、練り辛子を添えてどうぞ。

※ いなり寿司用のお揚げ煮(8個分)
     寿司揚げ(小さめの油揚げ)4枚
     A 【だし150cc、 酒・みりん・濃口醤油・うす口醤油 各大さじ1、
      砂糖20g 】 
     ※寿司揚げは二つに切り(横か斜めに)、熱湯で2~3分
      油ぬきして、軽くしぼる。Aを煮たてたところに、寿司揚げ
      を入れて落し蓋をして汁気がなくなるまで煮て、冷ます。

※ めんつゆの材料と作り方 (つけつゆ)
       だし(かつお・昆布・干しいたけ)1カップ強、みりん 大さじ3 
       濃口醤油 大さじ3、 かつお節5g
       ※ みりんを煮立てたところに、醤油、だしも加えて、
        弱火で煮てフツフツすると、かつお節を入れて、
        軽く煮てから、こして冷ます。
  
【今回使用したのはコチラ】

金ごま油290
金ごま油


すり白
すりごま(白)


いり黒
炒りごま(白)