きょうは二十四節気の「小満」です。
陽気がよくなり、万物が次第に成長し、天地に満ち始めることから
「小満」と言われているようになったそうです。
小満の頃は、麦畑が緑黄色に色づき始めると言われる
「麦秋」の時季と重なっています。
麦秋…と「秋」の字が入っていますが、
5月下旬から6月初旬にかけて、麦の穂は黄金色に輝き、
実りの時季を迎える…
麦にとっての収穫の「秋」ということなのです。
私の住む辺りでは、残念ながら、麦秋の風景は
見られないのですが、「竹の秋」が見られます。
新緑が美しいこの時季、ほかの木々とは対照的に
竹は、葉の色が緑から黄色へと変わります。
筍に養分を費やした後、葉が黄変して落ちていくのですが、
これを「竹の秋」と言うのです。
さておき、
小満の頃、ようやく暑さを感じる、とも言われますが、
きょうは、各地で、真夏日を記録する、
かなり暑い一日でした。
これから、夏日や真夏日がどんどん増えてきそうです。
身体が急な暑さに対応しにくいので、熱中症にならないよう
くれぐれもお気をつけください。
まずは、「食」から身体の調子を整えましょう。
きょうは、麦とろご飯をご紹介いたします。
麦は、食物繊維やカルシウム、ビタミン類を含む、とてもヘルシーな食材です。
聞くところによると、徳川家康は、「麦ご飯」を常食していたそう。
天下を取り、人生50年と言われたあの時代に75歳まで生きた家康。
その元気と長生きの秘訣は、麦!?だったのかもしれません。
ぱさつきがちな麦ご飯ですが、
くっきんぐせさみおいるをちょっと加えて炊くことで
美味しくつややかに炊き上がります。
そして、麦ご飯と相性のいいとろろ。
山芋は、古来「山のウナギ」と呼ばれるほど
滋養のある食材。
消化を助け、胃の粘膜を保護し、また
肝臓や腎臓の機能を高め、疲労回復・スタミナの増強にも
効果があると言われています。
麦とろご飯で、元気に夏を迎えましょう~!
◆麦とろご飯
【材料】
米 2合(といでザルにあげておく) 押し麦 50g+水 100g
くっきんぐせさみおいる 小さじ1、
山芋 300g(正味)、 だし 150cc、 卵黄 小1個
A【うす口醤油・みりん 各大さじ1、 塩 少々】
青海苔 適宜、 白すりごま 適宜
【作り方】
1.米をいつもの水加減で水に浸け、押し麦と水を加え、
30分ほど浸水させ、くっきんぐせさみおいるを加えて炊く。
2.山芋は皮をむいて、おろし金ですりおろし、だし卵黄を加えて混ぜ、
Aの調味料を加えて味を調える。
3.1の麦ご飯をよそい、2のとろろを上からかけて、
青海苔、すりごまをちらして、どうぞ。
※ 麦の量はお好みで加減してください。
お米を普通に水加減して、麦とその倍の重さの水を加えます。
※ すり鉢があれば、擂り鉢ですりおろし、擂り鉢ですりながら、
だしや調味料を混ぜていくと、ふんわり仕上がります!
※ とろろに使う山芋は、水分の多い長芋よりも、大和芋、つくね芋など、
粘りの強い山芋がおすすめです。
くっきんぐせさみおいる