母の日に~アップサイドダウンケーキ

明日、5月14日は「母の日」です。
母の日は、日本やアメリカ、カナダ、中国など
多くの国で 5月の第二日曜日ですが、
世界中で日付はバラバラで、またその起源も色いろのようです。

共通しているのは、
日頃の母の苦労をいたわり、
母への感謝の気持ちを表す日である、ということでしょうね。

母の日、といえば、赤いカーネーション、というイメージが強いですが、
これは、アメリカ発のお話で、ひとりの少女が亡き母を追悼するために
母の好きな花、カーネーションを教会の祭壇に飾り、出席者に配ったことから
来ているそうです。

また、カーネーションは、聖母マリアが落とした涙の後に生じた花
という言い伝えがあり、母性愛を象徴する花として、
母の日に贈る習慣ができたようです。

ただ、最近では、カーネーションも様々な色があるので、赤に限らず、
またカーネーションに限らずほかの花、あるいは、いろいろなプレゼントを
母の日に贈る、という方が多いことと思います。

さて、
まだ、プレゼントを用意していない方、
今まで、プレゼントを贈る習慣がなかったという方、
用意しているものに、何かプラスしたい方、
今年は何か手作りのものを、と思っている方・・・

簡単にできて、美味しく、ちょっと見栄えのする
こんな焼き菓子をプレゼントされてはいかがでしょうか。

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これは、アップサイドダウンケーキと呼ばれる焼き菓子です。
型の底にフルーツを並べて、上から生地を流して焼くケーキで、
ひっくり返すとフルーツが上になることで、混ぜて焼くだけの
シンプルなケーキが、華やかで見栄えがします。

きょうのレシピは、しっとりして、風味がよく、美味しい生地です!
味の秘密は、生地にまぜこんだホワイトチョコレート。

いわば、茶色くないブラウニーのようなケーキなのです。
失敗が少なく、誰が作っても大体同じようにできるので、
ケーキ作りに慣れない方にもおすすめです。

生地に配合した くっきんぐせさみおいるは、扱いやすく、混ぜやすく
ほかの材料の風味を生かしてくれます。

フルーツは手軽に手に入るパイナップル(缶)、
オレンジスライス(缶や瓶、生のオレンジを切ってもOK)、
バナナを使いました。

ほかに、りんごや、桃あんずベリー等の缶詰も美味しいです。

ケーキ型のない時は、牛乳パックでもできます。
1リットルパックを6つに輪切りのように切り、アルミホイルで包むと
四角い型ができます。

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これは、缶パインとオレンジスライス(瓶)と
バナナ(輪切り・カラメルを流した上にならべた)です。

プレゼント用には、こんな風に1個ずつ包んでも…

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手作りのプレゼントは嬉しいもの、
きっと笑顔が返ってくると思います。
是非作ってみてください。

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◆ホワイトチョコ入りアップサイドダウンケーキ
【材料】(7×7cmくらいの角型 6個分 あるいは21×21cm角型
      または マフィン型など)
  ホワイトチョコレート 100g、 くっきんぐせさみおいる 大さじ3 
  卵2個、 砂糖 40g、  薄力粉 70g、
   パイナップル(缶)、オレンジスライス、バナナ等。
 
【作り方】
   1.型の底においるをうすく塗り、パイナップル(またはオレンジ
     スライス、バナナの輪切りなど)を汁気をきって並べる。
  2.ホワイトチョコ(板状なら粗く刻む)、くっきんぐセサミオイルを
     ボール入れて、湯せんで溶かし、なめらかに混ぜる。
     (沸騰した湯を少し冷まして(約60℃、そこにボールを浸けて
     置いておくと やわらかくなるので、滑らかに混ぜる)
   3.ボールに卵をほぐし、泡立て器でよく混ぜ、砂糖も加えてよく
     混ぜる。
  4.3に2のチョコを3回に分けて加えて、よく混ぜる。
     ふるった薄力粉を加えて、さっくり切るようによく混ぜる。
   5.4を1の上に流し、160℃にあたためたオーブンで約20分焼く。
  6.粗熱がとれるとひっくり返して、型からはずす。

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こちらはバナナカラメルです。
カラメルは、小鍋に砂糖(20~30g)と水(小さじ1)を入れ、
弱火にかけて、茶色く色づいてくると、型に流してから、バナナを並べます。

【今回使用したのはコチラ】

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くっきんぐせさみおいる

旬野菜の焼き浸し

連休が明けて、
日差しはすっかり初夏。
京都タワー近辺も、急に青葉若葉の緑が目立ってきました。

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外は、汗ばむほどの陽気ですが、
それもそのはず、暦の上では立夏の時期です。

二十四節気の一つである「立夏」は「夏季のはじまりの日」
今年は、5月5日、こどもの日に当たりましたが、
「立夏」は 期間のことも表し、次の節気の小満(今年は5月21日)前日まで、
5月5日~20日は「立夏」の期間とされています。
そして、立夏から立秋までが、暦の上では夏、なのです。

立春、立夏、立秋、立冬…四季の大きな節目ですが、
節分の翌日の立春ほど、また 暑さが一段落するとされる立秋ほど
立夏が話題にならないのは、
こどもの日に重なることが多いからでしょうか。

ちなみに、二十四節気をさらに3つに分けた七十二候では、
立夏の期間は、蛙始鳴(かわずはじめてなく)
       蚯蚓出(みみずいづる)
       竹笋生(たけのこしょうず)
と季節を表す言葉になっています。

「蛙が鳴き始める」…水田をイメージし、
「みみずが土の中から出る」…土壌を改良…田畑を耕すような働きをするみみずから
農耕を思い浮かべます。

そして、
「筍が顔を出す」…既に、筍は出回っていますが、
今出ているものは、孟宗竹、
これから、淡竹、真竹が出てきます。

さて、きょうは、筍と季節の野菜を使った簡単な献立、
焼き浸し、野菜の甘みを味わうひと皿です。

野菜を焼くことで、水分がとんで旨みと甘みが凝縮されます。
また、ゆでると水に溶け出す栄養(ビタミンC等)を、
焼くことで閉じ込めます。

焼き野菜で、旬の旨みと栄養を丸ごといただきましょう。
ごま油をぬって焼くと、こんがり香ばしい風味が食欲をそそり、
また、素揚げしたような仕上がりになります。

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◆ 旬野菜の焼き浸し
【材料】(約4人分)
    筍(ゆがいたもの) 1本、  絹さや 1パック、 ごま油 適宜、
    A【だし 2カップ、 酒・みりん・うす口醤油 各大さじ1、塩少々】
     ごま油 少々

【作り方】 1.筍は食べやすく切る。
         穂先はくし切り。根元は 輪切り(太い部分は半月切りに)
      2.絹さやは筋を取っておく。
      3.鍋に酒とみりんを入れて沸かして煮切り、だし、醤油、塩を
        加えてひと煮し、味をととのえ、火を止めてごま油を混ぜる。
      4.1と2にごま油を刷毛で塗り、グリルで、または
        オーブントースターで色よく焼く。
      5.2をバットなどに入れて、熱いところに、3を注いで浸し、
        しばらく置いて味を染ます。

    ※ ほかに野菜は、スナップえんどう、アスパラガス、新キャベツなど。
    ※ 4で、フライパンにごま油少々を熱して、炒め焼きにしてもよい。
    ※ 焼きたての熱いうちに浸すと味がよくしみ込みます。

【今回使用したのはコチラ】
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(白)ごま油 

                                           

ごま香る~モザイク寿司

気が付けば、ゴールデンウィークに突入していました。
今年は、4月29日 昭和の日は、土曜日と重なったので、
暦通りであれば、
5月3日(水)憲法記念日、
   4日(木)みどりの日、
   5日(金)こどもの日、
そして、6日(土)、7日(日)…五連休、という方が
多いのではないでしょうか。

家族や友達等…人の集まる機会が増える 長い連休、
お家で食卓を囲むときに、あるいは行楽のおともに、
ちょっと見栄えがして、みんなが楽しめる一品があるといいですね。
そんなとき、簡単な材料で華やかに見えるモザイク寿司はいかがでしょう。

モザイク寿司は、最近、インスタグラムなどSNSでよく見かけますが、
平たく言えば、押し寿司。

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こちらの写真のものは、スモークサーモン、卵焼き、きゅうり、
の三種類です。
あと、二種類を市松のように詰めても綺麗ですし、
四種類以上あると、さらに華やかで、食べる楽しみもアップ。

押し寿司の型がなくても、卵豆腐の型やタッパー、
あるいは、牛乳パック(1リットル)でもできます。

具は、赤・黄・緑の彩りがあると見栄えがします。
赤は、スモークサーモンの他、かにかま、まぐろ。
黄は、卵焼きのほか、炒り卵や、とうもろこし、
緑は、きゅうりのほか、アボカドやグリーンアスパラ、

ほかに、青じそや梅干しなど、手軽な材料で
バリエーションも増えます。

今回は、酢飯に炒り胡麻とごま油を加えて、香りと風味を
付けてみました。
ご飯に味と風味がしっかりめについているので、
シンプルな具材でも美味しいです。

ぎゅっと詰まっているので、持ち運びしても崩れにくいところも
嬉しいです。

作ってから食べるまで、時間を置くときは、
生のものは控えると安心です。
是非、作ってみてください。

◆モザイク寿司
【材料】
  米 2合 
  合わせ酢【酢 大さじ2~3、砂糖 小さじ2~3、塩 小さじ2/3】
   ごま油 小さじ1、 白炒りごま 大さじ2
卵 小2個、 スモークサーモン 約80g、 きゅうり 1本
   塩・みりん・ごま油 各適宜、 木の芽 5枚
   
【作り方】
  1. 米はやや少なめの水加減で炊く。
  2. 合わせ酢Aにごま油を混ぜ、炊き上がったご飯に合わせ、
     炒りごまも混ぜ合わせ、冷ましておく。
   3. 溶き卵に塩とみりんを混ぜ、ごま油で分厚めの薄焼き卵を焼く。
  4. きゅうりは、縦薄切りにして、軽く塩をしておく。
   5. 押し寿司型(または、卵豆腐型、あるいは、四角いお弁当箱など)
     にラップをしき、具を底に並べる。
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    (きゅうりは少しずらして並べ、サーモンもずらせて 敷きつめるように)
  6. 上に2のご飯を均等に詰めて、軽く重しをかけておく。
   7. 切り分けてお重などに、お好みの配置で詰める。

  ※ 卵焼きは、カラザを取り除いて焼くと、全体が黄色く
    きれいに焼けます。
  ※ ご飯は、やや多めの分量です。

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【今回使用したのはコチラ】
白ごま油275
(白)ごま油 

                                            

 
いり白
炒りごま(白)

春を和える!

4月も下旬となりました。
京都の街中では、桜はほとんど散ってしまい、
遅咲きの桜を除くと、いわゆる「見頃」が終わりつつあります。

見頃が終わっても、花のしべの紅色が残った桜の木も美しいし、
葉桜も風情があると思うのですが。。。

さて、桜の花ですが、
蕾がほころんでから、満開になるまでの期間は約1週間、
散ってしまうまでは10日間くらいでしょうか。

野菜や魚などの、最も味のよい出盛りの時季を示す言葉、「旬」は、
本来、10日間を示す言葉だそうです。

「旬」という字を含む「筍(たけのこ)」は、
成長が速く、10日間(一旬)で、竹に成長すること
(つまり、筍である期間が10日ほどしかない、という意味)
から来た、と言われています。

桜も筍も、春の代名詞のようになっていますが、
どちらもあっというまに旬が終わってしまうのですね。

筍に関しては、水煮のパックなどがあり、今は
一年中食することができます。
が、旬の筍は、パックのものとは、味も風味も一味違います。

旬であることを、その存在感や美味しさからも、
文字からも意識させてくれる筍、
ぜひ、今の時季に味わいたいものです。

今回は、筍を、同じく春が旬のもの、ホタルイカ、菜の花と
合わせて、白和えをつくってみました。

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お豆腐は、絹ごしを使って、滑らかな口当たりに仕上げました。
春の味をお楽しみください。

◆春の白和え
【材料】(約4人分)
     筍(ゆでたもの、先の細い方や姫皮)80~100g
ホタルイカ (ゆでたもの)80~100g、 菜の花 1/2パック、      
     白和え衣【絹ごし豆腐 100g(正味)、 白練りごま 10g、  
          白味噌 大さじ1、砂糖・うす口醤油 各小さじ1、 塩 少々】
      木の芽 適宜
【作り方】
    1.絹ごし豆腐は、重しをのせて水切りしておく。しっかり水切りできると
     泡立器でなめらかになるまで混ぜる。(泡立器のかわりに、菜箸数本で
     混ぜる、あるいは、すり鉢ですっても…)
    2.白和え衣の調味料(豆腐以外)をよく混ぜ、1を少しずつ加えていき、
     滑らかな和え衣を作り、味を調える。
    3.ホタルイカは、さっと洗い、目とくちばし(足の間にある)を取り除く。 
    4.菜の花は、さっとゆでて、軽く押さえて水分をとる。
    5.筍は、食べやすく切る。
    6.食べる直前に、3,4,5を水分をとり2の衣で和え、木の芽を添える。
    
    ※ 菜の花のかわりに、春野菜アスパラガスも美味しいです。
    ※ ホタルイカは、3のように下処理をすると、食べやすくなります。
    ※ 和えてから時間をおくと水分が出るので、できるだけ食べる直前に
      和える。

【今回使用したのはコチラ】

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練りごま(白)

   

春を巻く!

四月に入り、桜の蕾がほころんだかと思えば、
あっというまに満開になり、またたくまに桜吹雪が舞い、
そして、きょうの京都は週明けの雨・・・この雨が落ち着く頃には、
葉桜のところも増えていることでしょう。

春の景色は日一日と変化し、辺りの景色は 桜の花の淡い色から
芽吹きの新緑の色がめだつようになってきました。

だんだんと暖かくなり、過ごしやすく気持ちのいい季節、
春はいいですね。

さて、「春」が付く食べ物…といえば、
何が浮かびますか?

春雨・・・春菊・・・鰆・・・春巻・・・

春雨。春の小雨に似ていることから名付けられたそう。
そういえば、目に見えないほど細く降る雨に似ています。

春菊。旬は春というより冬ですが、春に花を咲かせる菊なので
春菊と呼ばれるようになったとか。

鰆。魚へんに「春」。春が旬だから…なのですが、獲れる地方によって
旬が冬のところもあるそう。ですが、俳句でも春の季語です。

ここまでは、食材ですが、
「春巻」は料理名、中国料理の点心の一つです。
もともとは、立春のころに新芽が出た野菜を具として作られたところから
「春巻」と名付けられたそうです。

聞く所によると、中国では一年間の豊作を願い、その際、
春の食材を包んで作った春巻きに食べて お祝いをした、
という縁起のいい食べ物です。

きょうは、春ならではの野菜を巻いて春巻を作ってみました。
今が旬の筍と、春キャベツ、
それぞれの野菜の味と風味をいかすため、
春巻きによく入れる豚肉ではなく、車麩で作ってみました。

車麩は食べごたえのある食感、お肉なしとは思えないボリュームと
美味しさに仕上がります。
旬の春野菜の美味しさを包み込んだ春巻、
揚げたてのパリパリの香ばしさは、手作りならでは!
ぜひお試しください。

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◆春巻き~春野菜を使って~
【材料】(8本分)
    春巻きの皮 8枚、 筍(ゆがいたもの)100g(1/2本)
   (春)キャベツ4枚、 車麩 2個、 春雨 40g、
    長ねぎ 約10cm、 生姜 1かけ、 ごま油 大さじ1.5、 
    A【醤油・オイスターソース・酒 各大さじ1、塩・こしょう・砂糖 各少々、
      片栗粉…小さじ1/2強、水大さじ1】  白すりごま 適宜
    B【小麦粉大さじ1、水 小さじ2】  くっきんぐせさみおいる 適宜
    酢・ごまらぁ油 各適宜

【作り方】
    1.車麩は水につけてやわらかくし、しぼって粗みじんに切る。
      白ねぎと生姜はみじん切りにする。
    2.筍とキャベツは細切りにする。春雨はさっとゆでてざく切りにする。
    3.フライパンにごま油大さじ1を熱し、1を入れよく炒める。
      香ばしい香りが立つと、2を加えて炒める。
    4.Aを混ぜて加えて火を通し、すりごまを加え、火を止めてごま油
      (大さじ1/2)を回しかけてバット等に広げて冷ましておく。
       フィリング

    5.4を10等分して 春巻きの皮で包む。(Bを混ぜてとめる)
    6.クッキングせさみおいるをフランパンに入れて(約1cm深さ)熱し、
      5をこんがり色よく揚げる。
    7.器に盛り、お好みで、お酢・ごまらぁ油等をつけていただく。

※ 包む具にとろみをつけて冷やすと、具が固まって包みやすくなります。

※皮に具をのせたら、水気が皮にしみ込まないうちに手早く包みます。
そして包んだらすぐに揚げます! 包んでから時間がたつと皮が破れやすくなり、また仕上がりがベタッとなる原因にもなります。

※具はお好みのものでいいですが、水分の多いものは避けたほうが作りやすいです。
水分が出そうな場合は、春雨やすりごまを入れると水分を吸ってくれます。

【今回使用したのはコチラ】
白ごま油275
(白)ごま油 

    

cooking sesami oil

くっきんぐせさみおいる


すり白
すりごま(白)


ごまらあ油60 
ごまらあ油

鯛飯~春の食卓に

新年度が始まりました。
4月に入って、入社式、入学式が相次いで 行われています。

今年の京都は、桜の開花が少し遅かったようです。
先週から市内のあちこちで、一気に咲き始めて満開!
というところで週末の雨。
今週は、満開の桜から、桜吹雪へと移り変わりそうです。

さて、新年度 というと、家族や親せき、知り合いが集まったり、
お祝い事も多い時期です。
みんなが集まるときの食卓に「鯛(たい)飯」はいかがでしょう。

鯛飯、といっても、いろいろありますが、
きょうは、鯛をまるごと一尾、ご飯に炊きこんだ
ダイナミックな「鯛飯」です。

一尾まるごと使うと、豪快で、見た目もインパクトがあります。
まさに「おめでたい」という感じでしょうか。

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鯛と米は、どちらも日本人にとって古くから馴染み深い食材。
鯛は、その赤い色がおめでたいとされ、お祝いごとに使われます。
七福神の恵比須様が抱えている魚は鯛。
大相撲で優勝力士が手にしている魚も鯛。
日本では、鯛は魚の王様です。

鯛は、高級魚で、扱いが難しいと思われがちですが、
一尾まるごとの「鯛飯」、意外にご家庭でも作りやすく、
また、小ぶりの鯛は一尾まるごとでも、買いやすいお値段です。
(ちなみに、今日使った鯛は、京都府産の天然物、 体長23cmくらいで、
切り身の鯛 2切れと同じくらいの値段でした…)

さて、鯛飯ですが、
鯛の生臭みをとって香ばしさを出すためにこんがり焼いてから炊きます。
今回は土鍋で炊きましたが、炊飯器でもOK。

炊き上がってふたを開ければ、食欲をそそるよい香りが漂います。
一尾丸ごと炊くので、骨からも味が出て、
鯛のうまみを充分すいこんだ、絶品のご飯です。

鯛をほぐして、さわやかな青味(ねぎ、三つ葉など)と、香ばしいごまを
混ぜ込んで、お茶碗によそうと、何杯でも食べられそうな美味しさ。
是非、作ってみてください。

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◆ 鯛飯
【材料】 
     鯛 小1匹(23~25cmくらい、うろこと内臓、えらを取ったもの)
     塩 約大さじ1、 米 2合(といでザルにあげておく)
     昆布 5×10cmくらい、 A【うす口醤油・酒 各大さじ1】
     白炒りごま・白すりごま 各大さじ2、 細ねぎ 3~4本
    
【作り方】
     1.米と昆布を水(2カップ弱)に浸けておく。
    2.鯛は全体に塩をまぶして20分程おいて両面焼く。
      (グリルや焼き網で。あるいは、フライパンにごま油を熱して、
       両面こんがり焼く。頭が左になる方の面をきれいに焼く)
     3.炊飯器、または土鍋に、1とAを入れて混ぜ、上に2の鯛を
       のせ、炊く。
     4.炊き上がると、鯛の骨をはずしながら身をほぐして混ぜ、仕上げに、
       炒りごま、すりごま、細ねぎの小口切りを混ぜる。 

    ※ たいは、あらかじめ焼いたものを使うと手軽です。
      また、見た目のインパクトは欠けますが、切り身を使っても…。
    ※ 細ねぎのかわりに、みつば、青じそ、木の芽など、お好みの薬味で…。

【今回使用したのはコチラ】


すり白
すりごま(白)

 
いり白
炒りごま(白)

ごま油で 春のかき揚げ

野菜売り場に、色いろな春の野菜(山菜)が見られるようになりました。

独活(うど)
こごみ
タラの芽
芹(せり)
フキノトウ
三つ葉
菜の花

そして、新玉ねぎや新キャベツ~

春の山菜や野菜は、苦みがあるもの、独特の香りをもつもの、
アクの強いものが多いです。

旬の野菜は、体がその季節その季節に必要な栄養分を蓄えている
と言われています。
とりわけ、春の野菜は、栄養豊富!
というのは、春に元気に芽吹き成長するため、冬の寒さ厳しい間、
エネルギーや栄養素をため込んでいるのです。

冬の間に、人間の体は、寒さで代謝が落ちて、老廃物がたまりがち。
春野菜の苦みには、解毒作用や抗酸化作用があり、また、
新陳代謝を促してくれる働きがあります。

季節の変わり目、いろいろな春野菜をいただいて、
春の活動状態へと体を目覚めさせましょう!

春野菜ならではの苦みや香り、損なわないよう調理したいもの!
ですが、苦みや独特の香りが苦手、という方もいらっしゃると
思います。

そんな方にも、おすすめなのが、天ぷら。
油をコーティングすることで、苦みや香りが緩和され、
うまみやコクが強まります。
また、天ぷらなら、あく抜きが要らずそのまま揚げられる
ものが多く、手軽です。

菜の花など緑の野菜に多く含まれるカロチンは
油と一緒に摂ることで吸収もよくなり、理にもかなっています。
きょうは、春の野菜や、春の海の幸 桜エビでかき揚げを作りました。

天ぷらなど揚げ物は、家庭で敬遠されがちです。
揚げたあとの油の処理が面倒・・・
サクッと上手に揚がらない・・・
かき揚げがばらける・・・
というような理由が多いよう。

きょうは、少量の油で、かき揚げがサクッと揚がるコツを紹介いたします。

・油はフライパンに深さ1cm弱くらいでOK。
  (残っても、炒め物などに使いきれます)
・衣に片栗粉を混ぜる(薄力粉の20~30%)
  (片栗粉のかわり、コーンスターチや上新粉でも…)
・野菜など揚げる具を混ぜたところに、粉類をまぶして
   そこに冷水(氷水)を入れる。
・水には酢を少々混ぜておく。
  (粘りが出ず、衣がサクサクになる)

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菜の花と新玉ねぎ、
三つ葉と桜エビ、の組み合わせの二種です。
お好みの具の組み合わせで、かき揚げを作ってみてください。
ごま油の風味がよく、春野菜がさらに美味しくいただけます。

◆ 春のかき揚げ~二種
【材料】
    菜の花 1/2束、 新玉ねぎ 1/2個
    三つ葉 1把、 桜エビ(生または釜揚げ) 40~50g
    薄力粉 100g、 片栗粉 20g、 塩 ひとつまみ
    冷水 150cc~200cc、 酢 小さじ1/3くらい
    ごま油 適宜
【作り方】
    1.新玉ねぎは、縦薄切りにする(やや厚めに)
      菜の花と三つ葉は3~4cmに切る。
    2.片栗粉と薄力粉、塩を加えて混ぜる。
    3.フライパンにごま油を深さ1cmくらい入れ
       熱する。
    4.ボールに新玉ねぎと菜の花を入れて、2の半量を
      ふり入れて、全体になじませる。

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    5.冷水に酢を混ぜて、全体に少しずつ入れていき、
       ねらないように混ぜ、まとまるとOK
      (粉っぽさが残っていてもよい)
    6.5を油にそっと落として軽く広げ、2~3分揚げる。
      (スプーンやしゃもじに乗せて、スライドさせるように
       油に入れる)
    7.あまり触らず、途中、衣がかたまってくるとひっくり返し、
      2~3分揚げる。
          
    ※ 桜エビは、乾燥を使うときは20gくらいで。
    ※ お好みで、塩、天つゆでどうぞ。

【今回使用したのはコチラ】

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ごま油特大サイズ

 

桜始開~春香るクッキー

一雨ごとに春めいてきている今日この頃です。

今は、七十二候では、桜始開(さくらはじめてひらく)
という時期です。

七十二候は、二十四節気を三つに分けたもの。
季節の移ろい、気候の変化を、動物や植物の様子が窺える
短い文で表現されています。

中には、ピンと来ないものもあるのですが、
今、春分の二つ目の候(今年は3月25日~29日)は、「桜始開」
文字通り、「桜の花が咲き始める」で
今の時季にぴったりです。

京都は、まだ、蕾が固いところが多いですが、
あちらこちらで、ちらほらと、桜の情報も耳にします。

桜は、春の象徴であり、日本をイメージする花です。
英語では、桜の花は「チェリー ブロッサム(cherry blossom)」ですが、
日本文化と関わりが深いので、”sakura”と呼ばれることも多いとか。

桜には、500種類以上品種があるそうですが、
まず思い浮かべるのは、満開の姿が幽玄なソメイヨシノ!

開花宣言の「桜」はソメイヨシノ、日本中に数多く植えられていますが、
そのほとんどがクローン―継ぎ木などで人工的に増やされたもの。

他にも、たおやかな枝垂れ桜。
華やかな八重桜。
花と葉が同時に見られる山桜…等など、
いろいろな桜がこれから楽しめます。

桜が、春を感じさせてくれるのは、視覚だけではなく、
嗅覚にも…。

桜の独特の香りは、桜餅など、桜スイーツに~
桜の葉も花も、そのままではほとんどにおいがないのですが、
塩漬けにすることで、あの特有の桜餅の香りが出るのです。

きょうは、桜の香りがほのかに漂う、クッキーをご紹介します。

バターではなく、くっきんぐセサミオイルを使っていますが、
隠し味に酒粕とすりごまを練りこんだ生地は、チーズのような風味。
コクのある味に 桜の風味が相まった、ヘルシーな和クッキーです。

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ところどころ上にのせた桜の花が、春を感じさせてくれます。
是非お試しください。

◆ 桜とごまの春香るクッキー
【材料】(20~30個)
   くっきんぐせさみおいる 30g(大さじ2+小さじ1)、 
    酒かす 50g、 豆乳(または牛乳) 約大さじ2、 
    白すりごま 大さじ2、 砂糖 大さじ2~4
    桜の花の塩漬け 約10g、 薄力粉 150g、 
【作り方】 
   1.桜の花の塩漬けは、よく洗って軽く塩抜きし、
     飾り用にいくつか残し、残りを細かく刻んでおく。
  2.酒かすを小さくちぎってボウルに入れて、豆乳を
     少しずつ加えて混ぜる。
    (混ざりにくいときは、30秒ほど電子レンジ加熱する)
  3.2を菜箸でよく混ぜ、砂糖、白すりごま、1の刻んだ桜花、
     くっきんぐおいるを少しずつ加え、よく混ぜる。
   4.ふるった粉を3に加えて、練らないように、さっくりとよく混ぜ、
     ポリ袋に入れて5㎜くらいの厚さにのばし、ところどころ
     フォークでつつく。
   5.3~4cm角に切り、あるいは型で抜いたりして、
     150℃に熱したオーブンで20分ほど焼く。

※ 豆乳の量は、酒かすのかたさによって加減する。
※ 砂糖の量は、控えめにするとチーズやサラダと一緒に、また
   多めにすると、おやつになります。お好みでどうぞ~。

【今回使用したのはコチラ】


cooking sesami oil

くっきんぐせさみおいる


すり白
すりごま(白)

春の息吹~ふきのごま煮

この前は、蕗の薹(ふきのとう)の話とレシピでしたが、
今回は、「蕗の薹」の葉柄(茎)である「蕗」を取り上げます。

蕗は 数少ない日本原産の野菜。英語では そのまま “fuki”と記します。
原産地が日本!という野菜は意外に少なく、
日本の野菜、と思われているものも、ほとんどが外国が原産地です。
春の七草の、すずしろ(=大根)は中東原産、
すずな(=蕪)はヨーロッパ、
ねぎは中央アジア、だそうです。

日本がふるさとの野菜は、蕗のほか、
うど、やまのいも、せり、三つ葉、みょうが、わさび
くらいです。(ほかにもありますが、一般的に、野菜や山菜として
食べられているのが、上記の7種)

独特の香りと風味をもつふき、
つぼみは、蕗の薹として、天ぷらや味噌煮にして、
そして、その葉は、佃煮として食されます。

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(広げた新聞紙におさまらない長さ…)

「蕗」として一般的にいただくのは、その長い茎(葉柄)の部分。
春の味として、煮物にすることが多いです。

ちなみに蕗は関西で消費が多いそうです。
栄養的には、食物繊維が豊富で、ミネラルもいろいろ含み、
高血圧や大腸がんなどの生活習慣病の予防に効果があるそう。
また、古くから、蕗には、咳を止める薬効があるとされてきました。最近では、花粉症などアレルギー症状を緩和する働きもある、
と言われています。

風邪が治りきらず、咳が出る、のどに違和感がある方、
花粉症の症状がひどい方、蕗を食卓に取り入れてみてください。

ただ、どうやって食べたらいいのかわからないあるいは、
独特の風味が苦手、という声もときどき耳にします。

下ごしらえは意外に簡単で、ゆでてアクをぬき、すじをとれば、
すぐ煮物や和え物に利用できます。

きょうは、練りごまを入れた煮物をご紹介します。
ごまの風味がふきの独特のにおいをやわらげるので、
ちょっとふきの苦手 という方やお子たちにもいけます。
ふき特有の風味を楽しみたい方は、うす味の味付けで…。
冷めても美味しいので、お弁当のおかずにもいいです。
春の息吹を感じる煮物、是非作ってみてください。

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◆ ふきの練りごま煮
【材料】
  ふき 400g(1束=約6本)、だし 1.5カップ
   白練りごま 大さ2強、 うす口醤油 大さじ2、
   酒・みりん 各大さじ1、すりごま 大さじ2
    油揚げ 1/2枚(短冊切り)

【作り方】
    1.ふきは、葉を落として鍋に入る長さに切り、塩をふって
      板ずりしてから、たっぷりの熱湯で固めに茹でる。
       (まず、太い方をゆで、15秒ほどおいてから細い方をゆで
       2分くらい)
    2.冷水にとり、スジをとって5cmくらいに切る。
    3.鍋にすりごま以外の材料を入れて火にかけ、沸騰したら
      火を弱めて、8~10分煮て味をととのえる。
    4.仕上げにすりごまをふる。

    ※ 甘めに仕上げたいときは、砂糖を適宜加えてください。

【今回使用したのはコチラ】

ねり白150
練りごま(白)


すり白
すりごま(白)

蕗の薹のセサミオイル漬け

きょう3月5日は、冬ごもりしていた虫が這い出るとされる
二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」です。

京都では、昨日今日と暖かく、明るい日差しに
春の到来が感じられます。
気温も4月上旬なみに急上昇していて、
虫が出てくる(?)とともに、
道行く人も、分厚いコートを脱いで軽装。

早咲きの桜も花開き、春の気分です。
そして、こちらは
「春の使者」とも呼ばれる…

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…ふきのとうです。

「蕗の薹」…春の到来を一番感じさせてくれる山菜の一つ。
あの細長くほろ苦い野菜、ふき(蕗)の地下茎から出てくる
花のつぼみ であるふきのとうです。

春一番にいっせいに芽を吹き出し、
その独特の風味とほろ苦さが魅力の山菜。

ちなみに、その苦み成分には、新陳代謝の促進、肝機能の強化
発ガン物質の抑制などの効果があるそうです。
そして、特有の香りの成分には健胃効果があるとか。

ふきのとう以外にも、早春の山菜はほろ苦いものが色いろあります。
たらの芽、せり、わらび、うど、こごみ…等など

寒い冬の間に代謝も落ちて、老廃物が貯まりがちな身体の
新陳代謝を促し、活性化してくれる働き。
早春の山菜・野菜は、厳しい冬から春を迎える人間や動物を
健やかにしてくれる…自然の力は偉大です。

さて、きょうは、蕗の薹を使って、
ほろ苦さに春を感じる、レシピというには
あまりに簡単な一品をご紹介いたします。

「蕗の薹のセサミオイル漬け」

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オイル漬けにすると、蕗の薹の苦みが緩和されます。
特有の風味を楽しみ味わいたいときは、くっきんぐせさみおいるを、
風味も緩和したいときは、金ごま油で作ってみてください。

写真のように、クラッカーと、あるいはフランスパンなどと
合わせるのも美味しいです。
クリームチーズなどチーズとの相性もいいです。
また、ご飯にのせて、お醤油をたらしていただくもよし。
また、パスタにしても・・・♪

◆ 蕗の薹のセサミオイル漬け
【材料】
    ふきのとう 約8個(いくつでもOK)
    塩 少々
    ごま油(くっきんぐせさみおいる)適宜
【作り方】
     1.ふきのとうは、外側の変色した皮や汚れなどを取り除き、
       サッと水洗いして水気を拭き取る。
     2.たっぷりめの塩を入れた熱湯で1分ほどゆでる。
    3.すぐ氷水にとり、しっかり水分をしぼり、ザクザク切る。
     4.塩をふり、ごま油をまぶすようにかける。
    
※ ふきのとうの風味や香りを味わいたいときはくっきんぐせさみおいるを。
  特有の風味を少し和らげたいときには、ふつうの白ごま油、あるいは、
  金ごま油をつかってみてください。
※2~3日で消費できないくらいの量のときは、 瓶に入れてオイルに
  漬かる状態にして保存。

【今回使用したのはコチラ】
お好みのオイルで作ってみてください。

cooking sesami oil

くっきんぐせさみおいる

白ごま油275
(白)ごま油 

                                           

金ごま油290
金ごま油