鯛の茶漬け風~ごま風味

きょうから、ゴールデンウィークです。
連休の初日、きょう4月29日は昭和の日。

「昭和の日」になったのは、2007年から。
遡って、1989年から2006年までは、「みどりの日」でした。
さらにさかのぼって、1947年から1988年までは「天皇誕生日」
そして、それまで…1946年までは「天長節」と呼ばれていました。

いまは、もともと平日だった5月4日が、「みどりの日」となり、
「天皇誕生日」は12月23日。

昭和の頃は、日が決まっていた祝祭日も、
時代とともに、ハッピーマンデーの導入やらなんやらで、
どんどん変わってきています。

さて、連休前のおかげでしょうか。
鮮魚売り場で、色いろな魚に値引きシール(いつもより大幅な値引き)
が貼られていました。

お刺身は、その日のうちに食べなければならないし…
…と素通りしたのですが、ハタと思いついて引き返し、
大幅値下げになっていた鯛のお刺身を買って帰りました。

鯛の昆布締めを作ります!
作るといっても、ほんの5分、手間もかからず、
使うものも、鯛の他、塩と酒と昆布だけ。
鯛のサクに軽く塩をふって、さっと酒で湿らせた昆布にはさんで、
ぴったりラップして冷蔵庫に入れる!

これだけで、鯛は翌日まで日持ちがし、そして、
うまみがアップするのです。

1~2時間で味がうつるので、もちろん、その日のうちに食べてもOK。
短時間だと、昆布の風味がふんわりと漂う感じですが、
一晩つけると、鯛に昆布のうまみがしっかりとしゅんで、
一味ちがう美味しさのなります。

食べ方は、そのままわさび醤油でいただくほか、
三杯酢に生姜をすりおろしていただくのもよし。

きょうは、お茶漬け風にしてみました。
だしをかけて、すりごまをふりかけると、
香ばしくて、鯛の美味しさが引き立ちます。

是非お試しください♪

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◆昆布じめ鯛の茶漬け風~ごま風味
【材料】 (2人分)
   ご飯 お茶碗2杯分、 鯛お刺身 約100g
   昆布(鯛と同じくらいの大きさ)2枚、 酒・塩 少々
   だし 1カップ強、 うす口醤油・塩 各少々
   わかめ(乾燥)3~5g、わさび 少々、
   木の芽(青じそ、三つ葉など)少々、 白すりごま 約大さじ2
     
【作り方】 1.鯛は軽く塩をふりかけ、酒をぬった昆布で挟んで
      半日ほどおき、そぎ切りにする。
    2.わかめは水でもどして熱湯をとおして
      しっかり水気をしぼって食べやすく切る。
    3.だしを鍋に入れ火にかけ、沸騰すると 
      醤油と塩を入れて味を調える。
    4.茶碗にご飯をよそい、1の鯛と2のわかめをのせ、
      3のだしを注いで、すりごまをかけ、わさびと木の芽を
      添える。

    ※ あとの昆布は、だしとして加熱して使います。
      鯛のほか、カレイやヒラメなどの白身のさかな。
      ほたて貝などもよく合います。

※ 鯛は昆布でしめず、刺身用に切ってあるものでも
      美味しくできます。が、
      昆布ではさむと、さらに旨みがアップするので
      お奨めです!
  

【今回使用したのはコチラ】

すり白
すりごま(白)

 

ごま香る キャベツたっぷりサンド

きょうは、二十四節気の穀雨です。
「穀雨」とは、春雨が降り百穀を潤すことから名付けられたそう。

穀物など植物が成長するための雨、
人や動物が生きるために必要な恵みの雨です。
雨とはいえ、やわらかな雨の多い時季でしょうか。

この時季、穏やかな日差しはだんだんと強まってきます。
暖かく過ごしやすい日が多いものの、
時に、夏のような暑さになるかと思えば、
急に寒い日が訪れたり、
気温の変動が大きいこともあります。

また、新年度が始まり、新しい環境になることも多く、
気疲れしやすい時期でもあります。
心身ともに調子を崩さないよう、気をつけましょう。
旬のものをいただき、健康で過ごしたいものです。

旬の野菜…春野菜には、冬に緩慢になっていた胃腸の働きを
目覚めさせてくれる効果があるものが多いです。
とくに春キャベツ。

キャベツには、胃腸の調子を整える働きがあります。
また、免疫力を高めたり、風邪を予防したり、
肝臓の解毒作用を高めて、二日酔いにも効果的。

とりわけ春キャベツには、ビタミンCとカロチンが
たっぷり含まれているのが嬉しいですね。
やわらかで甘みがあるので、生でいただくのがお勧めです。

きょうは、春キャベツをたっぷりはさんだ
サンドイッチを作ってみました。

キャベツ・サンド、といえば、
いつの頃からか、「沼サン」というサンドイッチがネット上で人気。
薄切りキャベツをたっぷりはさんだサンドイッチを、
最初に発表(?)された方のお名前から一字とって「沼サン(ド)」。
人気が広がって、いろんなバリエーションの「沼サン」を、
たくさんの方々が 楽しんで(味わって)いらっしゃるのです。

きょうは、すりごまやごま油を使った、ごま風味のサンド。
春キャベツが美味しいこの時季、是非お試し下さい。

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◆ごま香る キャベツたっぷりサンド
【材料】 (2人分)
   食パン(サンドイッチ用)4枚、 スライスチーズ 2枚、
   ベーコン2枚、 キャベツ 3枚くらい(約150g)、
   (新)玉ねぎ 1/8個、 ピクルス1本、 アボカド 1/4個、
   ゆで卵 (半熟】1個
   A【こしょう 少々、 ごま油 小さじ1、
    白すりごま 大さじ1、 マヨネーズ 大さじ1強】
   B【ごま油・とき辛子 各適宜】
     
【作り方】1.パン4枚のうち2枚は、スライスチーズをのせ、その上に
     ベーコンをのせて、熱したトースター(グリル)で焼く。
    2.あとの2枚はそのまま焼き、片面にB(辛子をごま油でといたもの)
      をざっと塗る。
    3.キャベツのせん切りに玉ねぎとピクルスのみじん切りを
      混ぜて、Aの調味料をまぜる。
    4.1のベーコンの上に3のキャベツをたっぷりのせて、
     アボカドの薄切り、ゆで卵の薄切りをのせ、2のパンを
     のせて、ぎゅっと押さえて、切り分ける。

※ キャベツはじめ野菜はしっかり水分を切って使う。

    ※ キャベツ以外の具はお好みで。
     (ベーコンの代わりにハム。あるいはチーズだけでも。
      チーズは、スライスチーズ以外のお好みのチーズでも。
      玉ねぎ、ピクルスは、なくてもいいし、あるいは、ケイパー
      オリーブなどでも。
      ゆで卵やアボカドの代わりに、ツナ(缶)やきゅうりでも…)     

    ※ マヨネーズの量は、お好みで加減してください。

    ※ 食パンは、サンドイッチ用でなくても、お好みの厚さのもので
     作ってください。

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キャベツたっぷり~

【今回使用したのはコチラ】
白ごま油275
(白)ごま油


すり白
すりごま(白)

 

春香る~筍とこごみ

世の中にたえて桜のなかりせば
春の心はのどけからまし

…古今和歌集にある在原業平が詠んだ歌です。

世の中に 全く桜がなかったら、どんなに春をのどかな気持ちで
過ごせるだろうか!?…というような意味。
桜が気になり、はかなく散る桜の花を名残惜しむ心は、
今も昔も同じでしょうか。

つい先日満開だったところが、いつのまにか
葉桜となっています。

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桜の花はあっというまに散ってしまいますが、
春をゆっくり楽しみ、味わえるのは、山菜類。

ふきのとうから始まって、
うど、タラの芽、こごみ、わらび、ぜんまい、ふき、うこぎ、
そして、筍…等など。

春の山菜には、独特の風味や苦みがあります。
苦み、というと、苦手な方もいらっしゃるかもしれません。が、
苦味の成分は、 抗酸化作用のあるポリフェノール、
新陳代謝を促進したり、胃腸の働きをよくしたり、
老化を防止したり…身体に嬉しいことばかりです。

そして、調理法によって、苦みはアクセントになったり、
絶妙の味わい深さになったりします。

春を感じる山菜、
きょうは、筍とこごみを使ってみました。
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筍は、ちょっと手間がかかりますが、
旬の掘りたてをゆがいたものは、
水煮のパック詰めのものとは別物の美味しさです。

ゆでたては、筍ならではの美味しい風味がたっぷり、
甘味もあり、薄味でたくだけで、さっと炒めて塩をふるだけで、
美味しいものです。

こごみは、扱いやすい山菜で、洗ってさっと塩ゆでして
冷水にとってから水分をとるだけの手軽さ。

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この筍とこごみをさっと炒めて塩と醤油をからめるだけの
シンプルなレシピをご紹介します。
お好みで、うどやわらびなど他の山菜を加えたり、
また、豚肉などを一緒に炒めてボリュームアップしても
美味しいです。

春が感じられるひと皿。いかがでしょうか。

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◆ 春香る~筍とこごみの炒め物

【材料】 筍 適宜(小1/2本くらい)、 こごみ 適宜(10本くらい)
    ごま油 大さじ1、 塩・醤油 各少々

【作り方】1.筍は下記のようにゆでたものを、薄切りにする。
    2.こごみは、洗って塩ゆでして(30~60秒)、冷水にとって
      色止めして、水気をふいて、食べやすく切る。
    3.フライパンにごま油を熱し、筍、こごみと順に炒め、
      塩をふりかける。火を止める前に醤油を鍋肌から入れて
      全体にからめて器に盛る。

▲筍のゆで方
1.筍は、根元のプツプツした部分を削り落とし、
  穂先を斜めに少し切り落とす。(だいたい3cmくらい)
2.上から縦に切れ目を入れる。(1cm弱の深さで)
 (根元にいくほど浅く)
3.大き目の鍋に筍を入れ、たっぷりの水と米ぬか(又は米のとぎ汁)、
  赤唐辛子1本を入れて、火にかける。
4.沸騰すると、筍が浮かないように落しぶた(なければお皿)をし、
  中弱火で1時間を目安に煮る。
  根元を竹串で刺して、す~っと通るくらい。
  (新鮮なもの、小さいものは40~50分、
   大きなものは約1時間半。水を足しながら)
5.そのままゆで汁の中で冷ます。
6.筍を取り出し、皮をはがし、水洗いして水に浸けておく。
 (タッパーなどに入れて、毎日水を替えると、1週間は
  日持ちする)

※ 鮮度のいい筍は、ぬか、赤唐辛子なしで、水だけで
  ゆでられます。筍は、掘り出された瞬間から、旨味成分が
  酵素の働きでえぐみに変わるのですが、ゆでることで、酵素が働かなくなり、 
 えぐみが出なくなるので、筍は、できるだけはやくゆでる方がいいのです。

※ 皮を付けたままゆでるのは、皮の成分で、
 アクが抜けやすくなり、またやわらかくなるため。

※ぬかを入れるのは、えぐみを抑えるため。

※ 赤唐辛子を入れるのは、えぐみを抑えるため。
  そして、日持ちをよくする抗菌効果もある。

【今回使用したのはコチラ】
白ごま油275
(白)ごま油

春の山菜~旬のうどを美味しく

少し暖かくなったかと思うと、
たちまち桜の蕾がほころび、
あっというまに満開になりました。

sakura

こちらは、京都駅から少し北へ。
東本願寺前の噴水のところ。
満開の桜と若葉が出たいちょうの緑が
清々しい美しさです。

この時季、
あちらこちらで、桜だよりが聞こえ、
そして、八百屋さんやスーパーの野菜売り場では、
春の野菜や山菜が並んでいます。

いろいろな山菜がある中、
今回は、うどを調理してみました。

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うどは、漢字では「独活」
数少ない日本が原産の野菜(山菜)です。
春の息吹が感じられるような、ほのか~な苦味、
野趣あふれる特有の爽やかな風味、
そして、シャキシャキと心地よい歯ざわり。

地味ですが、季節感あふれる山菜です。
そして、滋養豊富。
ビタミンたっぷり というわけではありませんが、
漢方や民間療法として重宝される、身体にいい成分
(疲労回復、老化防止、精神安定等など)を色いろ含んでします。

ただ、どう処理したらいいのかわからない、面倒そう…
という声を少なからず聞きます。

ほかの山菜と同様、アクがつよいので、
アク抜きをする必要がありますが、いたって簡単です!

* うどの切り方・アク抜き
ウドを流水で洗い、表面の汚れをとる。
(たわし等で軽くこすりながら洗う)
約5cm長さに切り、周りの皮を厚めにむく。
中身は縦半分に切ってから薄切りにし、(皮は細切りに)
片栗粉と酢(各小さじ1ずつ)を加え混ぜた水(約2カップ)に
10~15分つけておく。(葉や芽も)

中の薄切りにした部分は、そのまま生で食べられます。
そのまま三杯酢でシンプルにいただくのも美味しいですが、
梅風味が爽やかで彩りのいい 梅和えをご紹介いたします。

旬の今の季節に是非お試しください。

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◆うどの梅和え
【材料】 うど 1本、 アク抜き用の酢・片栗粉 各小さじ1
    A【梅干 2個、 酢・みりん 各小さじ2、
      砂糖・だし汁 各小さじ1、ごま油 小さじ1/2】
     白すりごま 適宜
   
【作り方】1.うどは、上記 のようにアク抜きする。
    2.梅干を包丁でたたいて細かくし、Aの残りの材料を混ぜて
     1のうどを和える。
    3.器に盛り、すりごまを散らす。

    ※ 梅干の味によって、Aの調味料は加減してください。
     
▼ うどの皮、葉、芽は・・・
 ・皮、葉、芽を天ぷらなど揚げる場合はアク抜き不要です。
 ・ 皮は、さっとごま油で炒めて、酒みりんうす口醤油で味付けして
  きんぴら風にすると、美味しく、お弁当にもぴったり。
 ・ 葉や芽はさっとゆでて、胡麻和えなど和え物に。

【今回使用したのはコチラ】

白ごま油275
(白)ごま油


すり白
すりごま(白)
 

ごま油香る~半熟味つけ卵

きょうは、イースターです。

イースターと言っても、名前は聞いたことがあるものの、
一体何の日なの?…という方も少なくないかもしれません。
何を隠そう、私がそうです。

キリスト教の行事であるイースターのお祝いに 呼んでもらって、
ゆで卵の殻にカラフルな絵を描いたこともあるのですが、
イースターが、いつで、どういう日なのか、つい最近までよく知りませんでした。

イースターは、日本語では「復活祭」
キリストの復活を記念する日で、毎年日が決まっているわけではなく、
「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」です。

今年は、3月27日ですが、
はやい年は、3月22日、遅ければ、4月25日ころ・・・
と、1カ月以上開きがあります。

そして、イースターといえば、卵。
キリスト教では、卵は生命の誕生を意味する重要なもの
とされているそうで、卵を使った料理やゆで卵が振る舞われます。

ゆで卵。
関西では、ゆで卵のことを「にぬき」と呼んでいます。
漢字では、煮抜き。
語感は、しっかり固ゆでにした印象があります。

ゆで卵のかたさ加減は、お好みですが、とろっとした
半熟状のものが人気が高いよう。

ただ、半熟にするのが難しい、つい固くゆでてしまう…
とよく耳にします。

きょうは、中身がとろ~りとした半熟卵のゆで方を
ご紹介いたします。
そして、それを、ごま油風味のたれに漬けて
味をしみこませた、美味しい味付けゆで卵も!

春の行楽のお供にもぴったりの
味つけゆで卵、是非お試しください。

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◆半熟ゆで卵

【材料】 卵 4個(M)、 塩、酢 各少々
    (塩と酢を加えるのは、湯の中で殻にひびが入ったりして
     白身が流出するのを抑えるため)

【作り方】1.卵は、冷蔵庫から出して少しおく。
    2.沸騰したお湯に、塩と酢を加え、卵を静かに入れていく。
    3.7分ゆでると火をとめ、すぐ冷水にとり、冷まして殻をむく。

【ゆで加減】7分ゆで…半分に切って黄身が流れ出ないくらいのやわらかさ。
          とろっとしています。
     5分ゆで…黄身がとろ~んとゆっくり流れるやわらかさ。
     9~10分ゆで…黄身の中心は半熟、黄身のまわりは、色が変わって
           固まっている。
     12~13分ゆで…固ゆで卵。

     ※ ゆでる前に、卵の丸い方(気泡がある方)に小さな穴をあけると
       するっと気持ちよく殻がむけます。
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     ※ 卵の大きさによって、ゆで加減が変わります。
      大きい卵のときは、ゆで時間を心もち長くします。
     ※ 火をとめると、すぐ冷水にとらないと、どんどん余熱で
      固まります。

◆味つけゆで卵
【材料】 濃口醤油 大さじ3、 みりん 大さじ2、 酒 大さじ1
    金ごま油 小さじ2、 昆布 約5cm角、 かつおパック2袋
   
【作り方】1.鍋に全部入れて、軽く煮立てて火を止めこし、冷まし、
     金ごま油を混ぜておく。
     
    2.ジップロックのような密閉できる袋に殻をむいたゆで卵と
     1を入れて、空気を抜いて一晩(4~8時間くらい)漬け、
     冷蔵庫に入れておく。

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そのまま、あるいは、サラダやラーメンに添えて どうぞ。
ごま油の香ばしい風味が食欲をそそります。

【今回使用したのはコチラ】

金ごま油290
金ごま油

ごま風味のミニぼた餅~春彼岸に

きょうは、二十四節気の春分。
「春分の日」の祝日です。

昼と夜の長さがほぼ等しくなる日。

まだ寒さは残っているものの、
だんだんと日が長くなり、
陽射しが春らしく、心地よくなってきた時季。
ヨーロッパでは、春分をもって春の始まりとしているそうです。

「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、
これから日増しに暖かく、過ごしやすくなり、
ぼちぼち、桜の開花情報も聞こえてきます。

さて、
春分の日の前後7日間は、春のお彼岸。
今年は、17日から23日までです。

お彼岸といえば、ぼた餅(おはぎ)をお供えします。
「おはぎ」と呼ぶか「ぼたもち」と呼ぶか?

いろんな説があるようです。
 :
 :
・小さいのが「おはぎ」で、大きいのが「ぼた餅」
・粒あんが「おはぎ」で、こしあんが「ぼた餅」
・米の粒々が残っているのが「おはぎ」、お餅状になってるのが「ぼた餅」
・うるち米が原料なのが「おはぎ」で、もち米が原料なのが「ぼた餅」
・周りがきなこのが「おはぎ」で、周りをあんで包んであるのは「ぼた餅」
……等など。

春、牡丹が咲く頃は「ぼたもち」(牡丹餅)で、
秋、萩の花咲く頃は「おはぎ」(お萩)
というのが、一番説得力のある説でしょうか。

呼び方は、さておき、
先祖を供養し、自然に 春に感謝する日として
「ぼた餅」をお供えして美味しくいただきましょう。

さて、一般的な「ぼた餅」は、
もち米とうるち米を混ぜて炊いたご飯を、粒を少し残して搗き、
粒あんやこしあんで包んだもの…だと思います。

きょう、ご紹介する「ぼた餅」は、
もち米やうるち米のかわりに、道明寺粉で作りました。
道明寺粉、といえば、関西風の桜餅でおなじみです。

道明寺粉は、短時間でやわらかくなります。
電子レンジを使うと、あっというまに餅生地ができ、手軽です。
(ミニサイズ12個分で、レンジで4分加熱)

その道明寺に、炒りごまを混ぜた、
ぷちぷちした食感とごまの香りがこうばしいお餅生地を
あんで包みました。

_

あんは、こしあんでも、粒あんでも、お好みのあんこで
作ってみてください。
きょうは、粒あん、こしあんに加えて 春らしい桜あんも使ってみた、
春の風が感じられるようなぼた餅です。

ちょっと小さ目に作ってみると、
包みやすく、また
見た目もかわいらしくて 食べやすいです。

068___

◆ごま風味のミニぼた餅
【材料】(小さめ約12個分)
    道明寺粉 100g、 砂糖 大さじ1、 塩 少々、
    白炒りごま・黒炒りごま 各小さじ1
    あん[粒あん、こしあん、桜あん等お好みで] 約240g
    
【作り方】1.耐熱容器に、道明寺粉と水150ccを加え、10分ほど浸け、
     ふんわりとラップをかけて電子レンジで約4分加熱する。
     (途中で一度出して混ぜる)
    2.1に砂糖、塩を全体にふり入れて混ぜ、布巾をかけて蒸らす。
    3.粗熱が取れると、半分に白炒りごま、半分に黒炒りごまを
     混ぜ、直径3cmくらいに丸める。
     (1個約20g。黒白6個ずつ、計12個できる)
    4.20gに丸めたあんを、ラップではさんで押して薄くのばし、
     その上に3をのせて、まるく形を整える。
     (下になる方は、あんが多少ついていなくてもOK)
  036

   ※ 今回は、粒あんの中は、黒炒りごまの生地、
     こしあんの中は、白炒りごまの生地、
     桜あんは、どちらもあり…というように包みましたが、
     白ごまと黒ごま、両方混ぜたり、お好みで
     作ってみてください。

【今回使用したのはコチラ】

いり白
炒りごま(白)


いり黒
炒りごま(黒)

ごま風味コールスロー~作り置きにも♪

いつの頃からか、作り置きや常備菜がちょっと注目されています。
起き抜けに、お弁当や朝ごはんを作るとき、作り置きのお惣菜や
サラダがあると、忙しい朝に助かります。

夜も、帰りが遅くなった時など、作り置きのものが
ひとつふたつあると、晩ごはん作りが手早くできて、
気持ち的にも、時間的にも楽になります。

とくに、不足になりがちな野菜で作った一品があると、
嬉しいものです。

私自身、出来立て、作り立てのものが好きで、
ピクルスや南蛮漬けなど時間をおいた方が味がなじんで
美味しくなるもの以外は、
作り置く、ということはあまりしなかったのです。が、
翌日からちょっと、バタバタと忙しくなりそう…という時に
作り置きおかずをいくつか作ってみました。

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作ったものを、日をおいて、食べてみると、
作り置き、といえども、やはり、当日中(朝作っておいて晩に食べる)
の方が美味しいもの、1~2日は、味が変わらないもの、
4~5日大丈夫なもの…いろいろです。

せっかく作ったものは、美味しく無駄なく食べたいもの。
作り置きのときの注意点がいくつかあります。

● まずは、容器。
プラスチックやガラス、ステンレスなどいろいろありますが、
きれいに洗って(できれば最後に熱湯をかけて)完全に乾燥
したものを使うこと。保存する容器に雑菌が付いていたら、
すぐに味が落ちたり、だめになったりします。

● 煮物の場合は、汁気がほとんどなくなるまで火を通すこと。
やや味付けを濃い目にする方が保存には向きます。
(塩分が多い方がいたみにくい。)

● 梅干や酢、生姜、カレー粉やわさび、辛子など殺菌効果がある
スパイスなどを活用すること。風味もよくなります。

● 熱いうちに、蓋をしない。しっかり冷めてから蓋をして
冷蔵庫に保存すること。

● なるべく空気に触れないように密閉すること。
容器のわりに、中身が少ない時は、ラップをかけてから蓋をする
など、できるだけ空気に触れないようにしましょう。

● 忘れっぽい人は、作った日と中身をラベルに貼って、
冷蔵庫の中で忘れ去られないよう見える場所に保存すること。

冷蔵庫に入れてるからと過信せず、
味見チェックして、美味しいうちに食べきりましょう。

さて、きょうは、写真の中から、胡麻をつかった
ちょっと和風味のコールスローをご紹介いたします。

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コールスローといえば、キャベツのせん切りをマヨネーズやドレッシングで
あえた洋食の付け合せです。
和え物は、野菜から水分が出るので、作り置きにはあまり向かないのですが、
このレシピは、水気をしっかり絞り、すりごま入りマヨネーズで和えているので、
すりごまが水分をすってくれて水っぽくならず、3~4日は美味しく
いただけます。

マヨネーズに、練りごまと醤油も加えてたちょっと和風の味付けが、
和食と相性がよく、またサンドイッチや、洋食の付け合わせにもよく合います。

おいしい春キャベツが出てくるこの季節に、ぜひお試しください。

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◆ごま風味コールスロー
【材料】 キャベツ 6~7枚(約300g)、 にんじん 小1/2本(40~50g)
     玉ねぎ 小1/4個(約30g)、  塩 小さじ1/2
     A【マヨネーズ 大さじ3、白練りごま 小さじ1、 砂糖 小さじ1/2、
       酢 大さじ1、 白すりごま 大さじ2~3、 うす口醤油 少々】
     
【作り方】1.キャベツは太めのせん切り、にんじんはせん切り、
        玉ねぎは薄切りにして、塩をふりかけ、15分ほどおく。
        水気をしっかりとしぼる。
       2.Aを混ぜて、1をあえる。

      ※ マヨネーズ、酢など調味料の量は、お好みで加減してください。

【今回使用したのはコチラ】

すり白
すりごま(白)


ねり白150
練りごま(白)

ごま香るバーニャ・カウダ

きょうは、二十四節気の一つ、啓蟄です。

「啓蟄」(けいちつ)
「啓」は「開く」
「蟄」は「虫が土中で冬ごもりをする」という意味。

大地が暖まり、冬眠していた虫が、春の訪れを感じて
穴から出てくる頃…です。
今日は、虫も土の中からぞろぞろ出てきそうな
暖かい一日。
虫だけではなく、寒さで閉じこもっていた人も
外に出たくなるような陽気、コートなしで平気な暖かさでした。

あと、啓蟄の日は、ひな人形を片付けるのにいい日とも
されています。
桃の節句が過ぎたばかりで、あまりに慌ただしく、
せっかく飾ったお雛様をもう片付けるのは
もったいないような気がします。

ただ、季節の節目を超えるまで、
3月中頃までに片づけるのがよい、
とされているようです。
我が家では、天気のよいからっとした日にしまいます。
雨の日など、湿度の高い日は、人形に湿気を残すことになり、
カビやシミの原因になるそう。
お天気と時季を合わせて考えて、大切に片づけてください。
 
さてさて、
この時季、野菜売り場には、
山菜や春の野菜が並び始めています。

アスパラガス、新玉ねぎ、菜の花、えんどう等など、
いろいろな春の野菜がありますが、
春野菜には、ほの苦さ、ほの辛さのあるものが多いです。

そんな春野菜を美味しくいただく「バーニャカウダ」
いかがでしょうか。
コクのあるバーニャカウダソースをつければ、
野菜がびっくりするほどたっぷりいただけます。

もともと、バーニャカウダは、イタリアの小さな鍋料理。
オリーブ油、にんにく、アンチョビ、生クリームが材料のソースを
温めながら、野菜を浸して食べます。

きょうは、アレンジして、
オリーブ油をごま油に、生クリームを練りごまにして、
作ってみました。
本来温めながら食べるのでしょうが、器に入れて食べても美味しく、
コクのある深い味わい、野菜もパンもあっというまになくなり
追加を茹でたり焼いたり・・・

野菜は、ほかにも、
春キャベツや、セロリ、にんじん、じゃが芋、パプリカ等も
美味しいです。

旬の食材で春の訪れを味わってみてください!

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◆ごま香るバーニャカウダ
【材料】 にんにく 3片、 アンチョビ 3枚、 ごま油 大さじ3、
     白練りごま・濃口醤油 各小さじ1、
     
     フランスパン、マッシュルーム、スティックブロッコリー、
     新玉ねぎ、アスパラガス、スナップえんどう、小かぶ 等など

【作り方】1.にんにくは皮つきのままグリルで焼く。
         新玉ねぎ、 アスパラガス、マッシュルーム、
        フランスパンも焼く。
      2.にんにくは、皮をむいてつぶしてからみじん切りにする。
      3.フライパンにアンチョビとごま油を入れて、アンチョビを
        崩しながら弱火で炒める。2のにんにくも加えて1分程炒め、
        白練りごまと醤油を加えて混ぜて器に入れる。
      4.1のパンと野菜、ゆでたブロッコリーとスナップえんどうを
        3に浸けながら食する。

【今回使用したのはコチラ】
白ごま油275
(白)ごま油


ねり白150
練りごま(白)

にんにく+ごまで…にんにく味噌

きょうは2月末日。
今年はうるう年なので、29日です。

4年に1度の閏(うるう)年。
ですが、
閏年は、必ずしも4年に1度巡ってくるわけではありません。
  
・閏年は、西暦で4の倍数の年。
・ただし、100で割り切れる年は閏年ではない。
・しかし、400で割り切れる年は閏年である。

ちょっとややこしいです。
このあとも4年ごとに、やってくる閏年ですが、
80年後の閏年、西暦2096年の次の閏年は、
8年後の2104年になるようです。
(2100年は、閏年ではないのです)

さておき、
2月29日は、語呂合わせから、にんにくの日です。
漢字では、大蒜。
英語では、ガーリック。
スペイン語では、アホ。
いろんな国のさまざまな料理で、使われています。

その歴史をひもとくと、紀元前から薬用として栽培されていたようです。
(胡麻も、紀元前から栽培されていたと言われています。)

古代エジプトでは、ピラミッドを築く労働者がにんにくを食べて
厳しい労働に耐えている姿が描かれた壁画があり、また、
日本では、古事記や万葉集に、にんにくの記載があるそうです。

にんにく、といえば、滋養強壮!
というイメージのとおり、
免疫力を高め、殺菌作用がつよく、
疲労回復、新陳代謝促進に効果的な食材です。

きょうは、にんにくを使った保存食、
にんにく味噌をご紹介いたします。
にんにくが入っていることは、全然わからない、
まろやかで美味しいつけ味噌。
ごま油を加えているので、風味がいいのです。

田楽味噌のように、豆腐やこんにゃくにのせてもよし、
ゆで(生)野菜につけるディップにしてもよし、
あったかご飯にのせたり、焼きおにぎりにしてもよし、
マヨネーズなどと混ぜて和物にしてもよし、
野菜や肉の炒め物に調味料として使えば味がきまるし…

献立の幅を広げる万能調味料です。
にんにくのパワーで、風邪やインフルエンザも撃退してくれます。
是非、お試し下さい。

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◆ごま風味にんにく 味噌
【材料】(作りやすい分量)
     にんにく 3片、 ごま油 小さじ2、 
     A【 酒 大さじ2、 みりん・砂糖 各大さじ1】
     味噌 40g(赤味噌30g、 白味噌10g)
     白炒りごま

【作り方】1.にんにくは、薄皮のまま、電子レンジで30~40秒加熱し、 
        包丁でつぶして刻み、ごま油小さじ1で炒める。
      2.味噌とAを加えて、弱火で焦がさないように練り混ぜ、
        ふつふつとして水分がとんで、塗りやすい状態になったら
        火を止めてごま油小さじ1を混ぜ、器に入れる。
        お好みで、炒りごまをふりかけてどうぞ。

     ※ 味噌の味によって、またお好みで、砂糖の量は加減してください。
     ※ 写真は、生しいたけ、とピーマンをグリル(網)で焼いて、
       にんにく味噌をつけたものです。

【今回使用したのはコチラ】

白ごま油275
(白)ごま油


いり白
炒りごま(白)

つややか 炒り大豆ご飯

はやいもので、二月も下旬。
立春から二週間が過ぎ、
春一番の影響でずいぶん暖かな日もありました。

まだ、もう少し寒い日が続きますが、
三寒四温を繰り返しながら、
だんだんと春に近づいていくのですね。

さて、
節分のときの福豆、
おうちに残ってませんでしょうか?

豆撒きをしたあと、一年を無病息災にすごせるよう願って、
年の数(プラス1)の豆をいただきます。

子供のころは、年の数を食べ終えた後、
さらに豆の「お代わり」をしていましたが
もはや、年の数は食べられません。
袋入りの豆が半分以上残る、というご家庭が多いのではないでしょうか。

中には、
そのまま忘れて、季節が変わってしまった…
時間が経って、豆がしっけてしまった…
賞味期限が過ぎてしまった…
…という声を聞くこともあります。

厄除けの豆が、そんなことになってはもったいないので、
はやめにいただきたいものです。

そんなときのお奨めは、お豆さんを一緒に炊き込んだ
大豆ごはんです!

とても簡単で、素朴なおいしさ。
そして、炊いてる最中、香ばしい、いいかおりがキッチンにたちこめます。

美味しくなるコツは、
炊く前に、豆をフライパンで軽く炒ること。
そうすることで、すこし時間がたった豆の香ばしさが蘇り、
風味がよくなります。
それから、
少量のごま油を入れること。
お米2合に小さじ1杯ほど加えるのですが、
ツヤが出て、ふっくらしっとりしたご飯になります。

これは、豆ごはんに限らず、普通のご飯を炊くときも
お試しください。
クセのないくっきんぐせさみおいるだと、
ごま油が入っていることは全くわかりません。

今回は、豆の風味をいかすために、
くっきんぐせさみおいるを加えました。
ごま油の香りを楽しみたい向きには、
金ごま油や黒ごま油をくわえると、ふわっとごま香る
ご飯になります。

炊飯ジャーにもお米がこびりつかずに
するっと取れるのも嬉しいです。

030

◆炒り大豆のご飯~節分豆を使って~
【材料】
   炒り大豆(節分の残り) 一つかみ(30~40g)
   米2合、 酒 大さじ1.5、 みりん・うす口醤油・塩 各小さじ1/2
   くっきんぐせさみおいる 小さじ1
【準備】   
   ・ お米はといでザルに上げて炊飯器に入れ、
     2合分の水加減をしてから、大さじ2の水を取り、
     (酒+みりん+醤油の分)
     30分ほど吸水させておく。
   ・ その間、豆はフライパンで軽く炒って冷ましておく。
【作り方】
   1.炊飯器のお米に、酒、みりん、醤油、塩、そして
     大豆を加えてふつうに炊く。
   2.炊き上がったら豆をつぶさないように混ぜ、10~15分
     蒸らす。

   ※ 昆布(5cm角くらい)を一緒に炊くと、旨みが増します。

   ※ お好みで、油揚げ、人参など具を入れても美味しいですが、
     シンプルに豆だけの方が、豆の風味が生きて味わい深いです。

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【今回使用したのはコチラ】

cooking sesami oil

くっきんぐせさみおいる