ごま香る納豆で朝ごはん

八月最終週となりました。
かつては、学校の夏休みは八月いっぱいで、九月から二学期でしたが、
いつの頃からか、夏休みは、お盆が過ぎて数日で終わるようです。

地域や学校によって終わる日は、まちまち・・・
きょうから新学期、という学校も多いのではないでしょうか。

夏休み中に夜更かしの習慣がついていたり、
朝ごはんを 食べなかったり、時間が不規則だったり…
ということはありませんか。

夏の疲れも出やすい時期、体調をくずしたり、
やる気が減退したりしがちです。
夏休み明け、生活リズムを取り戻すため
朝ごはんをしっかり食べましょう。

朝ごはんは、栄養を補給するためだけでなく、
頭と身体を目覚めさせる効果があります。

食べ物を見ることで、噛むことで、胃に食べ物が入ることで、
身体は目覚め、睡眠中に消費されたエネルギーが脳に補給され、
頭の働きが活発になります。

…とはいえ、朝は時間がない、
という方にお勧めなのは、手間いらずの納豆です。
良質のタンパク質を含み、血液サラサラや美肌に効果があり、
食物繊維で腸内環境を改善する、等など、栄養豊富な納豆!

…なのですが、あの独特のにおいが苦手、
という方もいらっしゃるかもしれません。

かくいう私が、実はかつてそうだったのですが、
あるものを加えるようになってから、
納豆が苦手から、いつのまにか好きに変わりました。

あるもの、というのは…
それは、ごま油です!
納豆にほんの少しのごま油をたらしていただくと、
風味がよくなり、香ばしさがアップ。
納豆の気になるにおいが緩和されて気にならないのです。

その納豆に、アボカドとオクラを混ぜていただくのが
夏の我が家の人気小鉢です。

ねばねば納豆に、ねっとりししたアボカド、
プチプチっとしてしゃきっと感もあるオクラ、
相性がよくて、いろいろな食感も楽しく、
何よりヘルシーです。

オクラのぬめりには、胃腸の調子を整える働きがあり、
また、β-カロチンもたっぷり。
アボカドは、ビタミンEやミネラル豊富。

ごま油を加えることで、風味豊かになるだけでなく、
β-カロチンの吸収もよくなるのです。

朝ごはんのおともだけでなく、
酒の肴にもなりそうな一品、ぜひお試し下さい。

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◆アボカド・オクラ納豆
【材料】
   納豆 1パック、 オクラ 5本、 アボカド 1/2コ、
   醤油 少々、 金ごま油 少々、 削り節 少々、
   白すりごま 大さじ1~2
   お好みで、ごまらあ油 少々
   
【作り方】
   1.オクラは、6~7ミリ幅に切る。
     アボカドはオクラと同じくらいの大きさに切る。
   2.納豆をほぐすように混ぜ、1のオクラを混ぜる。
     醤油、金ごま油、削り節、ごまを加えて混ぜて、味を調え、
     アボカドも混ぜる。

   ※ オクラは、生でも、さっと茹でたものでも、お好みで。
   
   ※ 写真は、上にスプラウトを散らしていますが、
    青じそを(せん切り、またはちぎって)添えてもよく合います。
   
   ※ ご飯にのせて丼風に。
     海苔で巻いて手巻き風に。
     あるいは、お素麺に。 お好みでいろいろお試しください。
  

【今回使用したのはコチラ】

金ごま油290
金ごま油

             


すり白
すりごま(白)


ごまらあ油60 
ごまらあ油

 

なすのキャビア風

八月もはや下旬となりました。

熱くなって応援した高校野球も終わり、
史上最多のメダルとたくさんの感動を運んでくれた
リオ五輪も閉会…。

リオとは時差がちょうど12時間、
深夜にテレビにかじりつき、不規則な生活を送られた方も
いらっしゃるかと思います。

そうでなくても、夏の疲れが出やすい時期、
元気に過ごせるように、旬の野菜をしっかり食べるようにしましょう。

さて、夏の野菜の中では、何がお好きでしょうか?
私の周りには、なす好きの人が多いです。
煮ても、焼いても、炒めても、蒸しても、おいしく
和風、洋風、中華風、エスニック、どんな味付けにも合うなす。

多様なのは料理だけでなく、「なす」がつくことわざもたくさんあります。

「一富士 二鷹 三茄子」
 …初夢に見て縁起がよいとされるもの。

「親の言葉となすびの花は千に一つの無駄もない」
 …なすの花は咲くと必ず実を結ぶ。
  同様に親の意見もすべて子のためになり無駄がない。

「秋なすは嫁に食わすな」
 …おいしい秋なすは、嫁には食べさせない。
  (なすは体を冷やすので嫁を気遣って、という説もあり…)

「瓜の蔓(つる)に茄子はならぬ」
 …瓜の蔓になすが実らないことから、
  平凡な親から非凡な子は生まれないこと。

「師走筍寒茄子(しわすたけのこかんなすび)」
 …筍も茄子も冬は旬でないため、手に入れるのが難しい。
  望んでも叶わないこと。

・・・どれも、なすを美味しいもの、よいイメージでとらえています。
古来から、なすは日本人に愛されてきたのでしょう

さて、きょうは「なすのキャビア風」を紹介いたします。
なすの種のつぶつぶと、深い味わいが、キャビアに似た一品です。

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旬の後半…夏の終わりから秋にかけては、種を含んだナスが
増えてきます。
なすの種は、好まれないことが多いのですが、
このお料理では、つぶつぶ感がアクセントにもなっています。
これからの季節のなすでぜひ作ってみてくください。

皮をよく焼いてむくので、
皮にちょっと傷があったり、茶色くなっていて
お買い得のなすでも大丈夫です。

手軽ななすで、高価なキャビア風になるので、
「貧乏人のキャビア」とも言われるそう。
私は、キャビアを食べたことがないのですが、キャビアに劣らぬ美味しさ!
と言われています。

◆ なすのキャビア風
【材料】
   なす 3本、 にんにく 1かけ、 アンチョビ 2~3枚
   くっきんぐせさみおいる 大さじ1、 塩・こしょう・醤油 各少々
   フランスパン 適宜
  
【作り方】 
   1.なすは、包丁で縦に切れ目をいれてから、予熱したグリル
    (オーブントースター)で皮が焦げるほど焼く。(焼きなすの要領)
     皮をむいて粗みじんに刻む。
   2.にんにく、アンチョビをみじん切りにし、くっきんぐせさみおいるで
     炒め、香りが経つと1も加えて炒める。
   3.ねっとりすると、塩・こしょう・醤油で味をととのえる。

   ※ 熱いままでも、冷蔵庫で冷やしても、どちらも美味しいです。
     焼いたフランスパンに添えてどうぞ。

【今回使用したのはコチラ】

cooking sesami oil

くっきんぐせさみおいる

おしょらいさん 五山の送り火

おしょらいさん…
京都では、お盆に帰ってくると言われる精霊、ご先祖の霊を
「おしょらいさん」と呼びます。

おしょらいさんは、13日にお迎えして、
16日、五山の送り火の日に、お送りする、
残暑の中の、大切な行事です。

おしょらいさんには、精進の料理をお供えします。
茄子、三度豆、きゅうりやトウガラシなど、
夏野菜がよく使われますが、決まりはないので
ご先祖の好物だったもの等など。

甘いものでは、おはぎ。
十三日にはお迎え団子、十六日にはお送り団子。
そのまま、あるいは、きなこやあんこを添えてお供えします。

そして、
十六日の朝に必ずこしらえるのが、
あらめと油揚げの煮物。これでおしまいです。

「あらめ」、ご存じでない方もいらっしゃるかもしれません。
スーパーであらめをさがしていて、置き場を尋ねたら、
「あらめ」が何かわからない店員さんだった、ということが
2、3回あったので、ふだんはあまり食べなくなっているのかもしれません。

が、京都では、8の付く日(8日、18日、28日)には
あらめをいただく食習慣があります。
(芽が出るように、という願いからのようです。
今もそうしているご家庭は少ないかもしれませんが…)

あらめのゆで汁は、厄除けになる、とされ、
五山の送り火の朝に、玄関先にまく、といいます。
「追い出しあらめ」と呼ばれ、おしょらいさんをお送りするときの
風習のひとつです。

あらめはひじきに似た海藻で、
カルシウムや食物繊維たっぷりのヘルシーな食材。
ひじきとは、また違う食感ですが、同じように料理に
使えます。

煮物は、前に紹介しましたので、(→こちら
今回は、サラダ風にいただく簡単レシピです。
五山の送り火の夜の食卓に、
あらめの煮物とともに、いかがでしょう。

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◆ あらめの梅胡麻だれがけ
【材料】(約4人分)
   あらめ 20g、 きゅうり 1本
    胡麻だれ【白練りごま 大さじ1/2、酢・だし 各大さじ1
          梅干し 1個、 白すりごま 大さじ1、
          薄口しょうゆ・みりん・金ごま油 各少々】

【作り方】 
   1.あらめは、洗って15分ほど水で戻してザルにあげ、
     サッと熱湯を通し、冷ましておく。
   2.きゅうりは、細切りにする。
   3.梅干しをたたいてから、胡麻だれの材料を混ぜておく。
   4. 1と2を混ぜて、いただく直前に3の梅胡麻だれで和える。
   ※ 梅胡麻だれは、酢など調味料の量を調節して、
     お好みの味加減にしてください。

   ※ お好みで、にんじん、カラーピーマンなどの細切りを
     加えると、彩りも美しいです。

   ※ きゅうりの細切りは、斜めに薄切りにしてから、
     少しずつずらして重ね、端から切っていくと、
     長さがあり、どの部分にも緑色(皮のところ)がある
     細切りになります。

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【今回使用したのはコチラ】
                                           

ねり白150
練りごま(白)


すり白
すりごま(白)


金ごま油290
金ごま油

立秋~ごま風味くず餅

きょうは立秋。

暦の上では、秋が始まる日…とされていますが、
体感では、暑さのピークが始まる日…のように思えます。

京都では、最高気温が37°C以上。
照りつける太陽、盆地特有の熱気に包まれた
まとわりつくような蒸し暑さの一日でした。

地球の裏側のリオデジャネイロでは
熱い熱い五輪の戦いが始まりました。
昨日の開会式につづいて、早速
手に汗握るような たくさんの場面に
ドキドキして目が離せません。

そして、甲子園では高校野球。
ここでも熱い戦いが繰り広げられていきます。

厳しい暑さには辟易ですが、
オリンピックや高校野球の熱さは、
楽しみですね。

なにはともあれ、
応援に熱くなって、暑さを忘れても
水分補給を忘れることがないよう、
お気を付けください。

こまめに水分、塩分、休憩をとり、
戸外では、通気性がよく、速乾性のある衣服を身に着け、
室内では、適度に冷房をつけて、
熱中症にならないよう、くれぐれもお気をつけください。

さて、きょうは、ひんやりと口当たりのいい
夏のおやつをご紹介いたします。

たっぷりの練りごまが入っているので栄養豊富。
ごまの風味は、強すぎず、ほんのりやわらかく感じられるくらい、
まったり、というより、あっさりしたお味です。

暑さで食欲がなくても、つるんと喉を通ります。
くず粉ではなく、片栗粉を使うので、お手軽。
是非お試しください。

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◆ ごま風味くず餅
【材料】(約4人分)
     片栗粉40g、 三温糖 40g、 白練りごま 40g
     水 220cc
     黒蜜【黒砂糖 30g、 水20g】
     きなこ 適宜、 白すりごま 適宜

【作り方】
     1.小鍋に、片栗粉、三温糖、練り入れて、ざっと混ぜ、
       水を加えて混ぜ、中火にかけてヘラで練り混ぜる。
     2.透明感が出てくると、火を弱め、弾力が出るまで
        2分ほど練り混ぜる。
     3.水で濡らしたバットなどにあけ、そのままおいて冷ます。
     4.黒砂糖と水を混ぜて、少しに詰めて黒蜜を作る。
     5.3を濡らした包丁で切り分け、
       きなこ、黒蜜、すりごまを好みでかけていただく。
     
     ※ 三温糖の量は、お好みで加減してください。
     ※冷蔵庫で冷やすと食感が悪くなるので、氷で冷やすのが
       おすすめです。
     ※ 作り方2では、ヘラを底につけながら混ぜ、
       よく練ることで、なめらかな口あたりになります。
     
【今回使用したのはコチラ】

ねり白150
練りごま(白)


すり白
すりごま(白)

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土用といえば…

今年の土用の丑は、きょう七月三十日。
少し前から、土用の丑の日をめぐる、いろいろなことを
新聞やらニュースやらチラシなどで目にします。

土用の丑、といえば、数年前までは、暑い夏を元気に乗り切るため、
鰻(うなぎ)を食べて栄養をつけて…という習慣を当たり前のように
思っていました。

が、ここ数十年 徐々に下降していた鰻の漁獲量が 近年激減して深刻化、
ついに一昨年、鰻は 絶滅危惧種に指定され、値段も高騰、
気軽に食べられなくなりました。

新聞やニュースでは、
外国産の鰻の輸入や安全性の記事、
鰻に代わるものとして、うなぎの味に近づけた養殖ナマズの話、
鰻の蒲焼きのかわりに、全然違う食材で作る蒲焼き…
…例えば、なす、じゃがいもやれんこん等のでんぷん質のもの、
 はんぺんなどを使って、見た目を蒲焼きに似せたもの…

等など、いろいろな話題が見られます。
この「今日(京)のおばんざい、なぁに。」でも、前に
じゃが芋と海苔を使った蒲焼きをご紹介しました。
こちら→2014年7月29日分

残念なことに、今年は、シラスウナギの不漁の影響で、
昨年よりも一割ほど鰻の値は高くなっているそうです。

ところで、
土用には、鰻以外にも、
昔から食べられている食材があります。

鰻ほど有名ではないのですが、
土用卵や、土用しじみ。

卵は、完全栄養食品。
その上、夏の土用に産み落とされた卵は、
特に精が付くと言われてきました。

そして、土用のしじみ(蜆)。
蜆の旬は、夏と冬の2回ありますが、
夏の「土用蜆」は、昔から「土用の蜆は腹の薬」と言われ、
鰻よりも昔から、土用に食されていたそう。

貝の中でも小さくて地味な印象のしじみですが、
滋養の宝庫のような貝類の中でも、
鉄分、ビタミンB1やビタミンEの含有量はトップクラス、
鰻の栄養にも負けないくらい、栄養豊富なのです。

また、「生きた肝臓薬」とも言われるほどで、
肝臓の機能を修復したり、活性化する効果に富んでいます。

ほかにも、貧血の予防や疲れ眼の改善、利尿の促進や
免疫力の強化など、様々な身体にいい効果があげられます。

旬の時期のしじみは、栄養価が普段より高くなることから、
土用の丑の日にしじみを食べるというのは、理にかなった話…
昔の人の知恵には、驚かされます。

さて、土用の丑の晩ごはん、
鰻があってもなくても、しじみの赤だしを食卓に…
いかがでしょう!

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◆ しじみの赤だし
【材料】(約4人分)
   しじみ 約300g、 昆布だし 3~4カップ、 
   赤みそ 大さじ2~3(味噌の塩加減によって味をみて調節)
   酒 大さじ2、 青味(ねぎ、三つ葉、貝割れなど)
   ごま油、練り白ごま 各適宜

【作り方】
   1.しじみは、殻をよく洗う(殻を合わせて軽くこするように)
   2.1%の塩水をつくり、バットに平たく並べてひたひたに漬ける。
    (500ccの水に塩約5g)
   3.さっと洗ってざるに上げてから、昆布だしと酒と一緒に鍋に入れて
    火にかけ、ゆっくり沸騰させ、アクをとりながら、弱火で少し煮る。
   4.殻が開くと、みそを入れて煮とかし、器に盛り、青味を散らす。

   ※ お好みで、みそを煮溶かす時に、練りごまを一緒に溶いたり、
    (一人小さじ1くらい)
    あるいは、仕上げにごま油を少したらすと、ごま風味が楽しめます。

   ※ ちなみに、私は、初めはそのままいただき、途中でごま油を加え、
    風味の変化を楽しんでいます。  

【今回使用したのはコチラ】
白ごま油275
(白)ごま油 


ねり白150
練りごま(白)

ごま油で…豆あじの南蛮漬け

暑い毎日が続きます。

1933年のきょう7月25日、山形市で記録された40.8℃は、
2007年に更新されるまで、長らく日本の最高気温の記録だったそうです。

温暖化で騒がれるずっと以前、
80数年前にも、40℃以上の猛暑の日があったのですね。

ちなみに、きょうは、かき氷の日。
かき氷の別名「夏氷」=「な(7)つ(2)ご(5)おり」という語呂合わせと、
最高気温記録の日だったことから制定されました。

猛暑、酷暑のこの時季、冷たいかき氷は、最高のご馳走、
炎天下に熱くなった身体の熱を下げる効果もあります。

ただ、かき氷だけでは、まだまだつづく夏の暑さに
身体がついていきません。
良質のたんぱく質、ビタミンやミネラルを含む食材を
意識して食べるようにしたいものです。

最近、我が家では南蛮漬けが人気です。
南蛮漬けは、油で揚げた魚などを、唐辛子やねぎ等の野菜と一緒に
調味酢に漬けた料理。

魚に含まれるたんぱく質や、DHA、EPAなど健康効果の高い注目の栄養素、
玉ねぎ、ピーマン、にんじんなどの野菜に含まれるβ-カロチンやビタミンCなど
夏バテしない、元気な身体を作ってくれる栄養がとれます。

冷やしていただくので口当たりもよく、ほどよい酸味が食欲をそそります。
多い目に作って、冷蔵庫に入れておくと、1週間はおいしくいただけるので
保存食として作り置くのもいいですね。

揚げ物、というと、太るとか健康によくないイメージを持つ人もいるようですが、
それは誤解です。
身体にいい油・・・ごま油を使った揚げ物は、風味がよくて美味しい。
そして、ごま油は、酸化しにくく、また、加熱による劣化も少ない、
身体にやさしい、健康にいい油です。

ごま油には、血行促進や 美肌に効果のあるビタミンEたっぷり。
生活習慣病の予防など、いろいろな効果が期待されるセサミン、
カルシウム、鉄分、食物繊維など、ミネラルも豊富!

ごま油で揚げると、美味しくヘルシーなのです。
ごま油の香りがしっかり味わいたいときは、ふつうのごま油で、
素材の風味や、調味した味をいかして、ごま油の香りを抑えたいときは、
くっきんぐせさみおいるを使うのがお薦めです。

さて、きょうは豆あじの南蛮漬けをご紹介します。
小さめのあじは、揚げることで、骨まで食べられ、
カルシウムもたっぷりとれますし、
野菜をたっぷり入れると、サラダ感覚でもいただけます。
是非お試し下さい。

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◆豆あじの南蛮漬け
 【材料】(約4人分)
   豆あじ(小あじ) 12~16尾くらい、
   塩・こしょう 各少々、 片栗粉 適宜
   ごま油(くっきんぐせさみおいる) 適宜
      (揚げる用なので、鍋に深さ3cmくらい)

   にんじん 小1本、(赤)ピーマン 1コ、 玉ねぎ 1/2個
   長ねぎ 1/2本、 生姜 1かけ 
   A【昆布だし 180cc、 酢150cc、 塩 少々
     砂糖・みりん 各大さじ2 うす口醤油・濃口醤油 各大さじ1】
  
 【作り方】
  1.長ねぎ、にんじん、ピーマンは、約5cm長さのせん切りに、
    玉ねぎは薄切りに、しょうがは細いせん切りにする。
  2.Aを混ぜてさっと煮立てて、1を漬けておく。
  3.豆あじは、小さいもの洗ってそのままで、
    大きめのもの、あるいは、気になる方は、エラ、ワタ、ゼイゴを
   取り除く(魚売り場で取ってもらえるかもしれません)
   塩こしょうをふり少しおき、水分をしっかり拭き取る。   
  4.油を熱し、片栗粉を3にうすくまぶして(ポリ袋の中でふり混ぜると 
    手がよごれず、作業しやすい)揚げる。
  5.ゆっくりじっくり、泡が細かくなり、カラッとなるまで
    5分ほど揚げる。
    熱いうちに、2に漬け込む。
     
    しばらくおくと、味をなじんで、まろやかな味わいになる。

※ 甘味、酸味は、お好みで酢や砂糖の量を加減してください。
※ 野菜は、セロリを入れたり、長ねぎを焼いてから入れたり、
  お好みで。
※ 2に赤とうがらしを加えてピリ辛にしても美味しいです。
※ 油は、ごま油で揚げると、ごまが香ばしくて風味がいいです。
  くっきんぐおいるにごま油を2割ほど混ぜると、ごま油の風味が
  ほのかになり、そちらも美味しいです。
  お好みで使ってみてください。

【今回使用したのはコチラ】
白ごま油275
(白)ごま油 
                                


cooking sesami oil

くっきんぐせさみおいる

夏の白和え三昧

001

暑中お見舞い申し上げます。

七月なかばの京都。
京の夏の風物詩ともいえる祇園祭の真っ只中です。

今年は、
16日の宵山が土曜日、
17日の山鉾巡行が日曜日、
24日の後祭も日曜日…
例年より更に多くの人で賑わうのではないでしょうか。

011

そもそも、八坂神社のお祭である祇園祭は、
疫病が流行った平安時代に、疫病退散を祈願したのが
その起源です。

それから、1000年以上も受け継がれてきて、
(戦争…古くは応仁の乱、そして、第二次世界大戦…
などで中断があったものの)
また、一昨年2014年からは、7月17日の前祭(山鉾巡行と神幸祭)と、
24日の後祭(山鉾巡行と還幸祭)とが元のかたちで復活しました。

注目を集めるのは、宵山と山鉾巡行ですが、
他にも見所色々いろいろ。

17日 山鉾巡行が終わって夕刻から始まる神幸祭。
神輿が八坂神社の町内をねり歩いて
四条寺町の御旅所まで行く神幸祭は迫力満点。
八坂神社石段下に神輿が集結し担ぎ手たちによって披露される神輿の技は
必見です。(18:30ころ)

24日の後祭山鉾巡行と花傘巡行の後の還幸祭は、神幸祭とは逆の
道のり。夕方5時頃に御旅所を出発下神輿は、夜の9時から10時頃に
八坂神社に還幸。
こちらも、熱気みなぎる御神輿は 神幸祭と同様、見ものです。

013
祇園祭のコンチキチンの音を聴くと、

この夏、無病息災で過ごせる、と聞きます。

これからの猛暑にそなえ、「食」でも、しっかり
栄養を摂って、元気に過ごしたいものです。

暑さで食欲がなくなりがちなこの時季、
お豆腐とごまを使った白和えはいかがでしょう。
白和え、というと手間がかかるイメージがありますが、
和える材料の選び方次第で、手軽にできます。

今回は、夏野菜の枝豆やプチトマト、コーン、三度豆に
生ハム、チーズと、ちょっと洋風の素材で和えてみました。
良質のたんぱく質と野菜のビタミンで、夏仕様の白和え
是非お試しください。

020

◆白和え~3種~
【材料】白和え衣<豆腐 150g、 白練りごま 30g、 
        うす口醤油・砂糖・白みそ 各小さじ1弱、    
        塩・みりん・だし 各少々、 白すりごま 少々>
   A <枝豆と生ハム>
   B <プチトマトとわかめとコーン>
   C <三度豆とチーズ>

【作り方】1.豆腐は水切りして、泡立て器で混ぜ、白和え衣の材料を
      加えていき、味とかたさをととのえる。
    2.1の白和え衣で、A、B、Cをそれぞれ和える。

   ※ 豆腐は、木綿、絹ごし、お好みの方を使って下さい。
     木綿で作ると、ざっくりした素朴な感じに、
     絹ごしで作ると、なめらかでやわらかな食感になります。
    

【今回使用したのはコチラ】

ねり白150
白練りごま


すり白
すりごま(白)

七夕の日に~そうめん稲荷

七月に入って急に蒸し暑くなってきました。
きょうは、七月七日。

二十四節気の「小暑(しょうしょ)」であり、
五節句の「七夕(たなばた・しちせき)」です。

「小暑」は、
いよいよ暑さが本格的になるころ、
セミが鳴き始めるころ、
梅雨明けが近づくころ。

数日前から、猛暑日となっており、また
昨日、今年初めて蝉の鳴き声を耳にしました。
梅雨明けが近いかな…と思わせる天候でもあり、
まさに、暦どおり・・・という感じです。

そして「七夕」ですが、
五節句とは、次の五つの日です。

 一月七日の人日(じんじつ)…七草粥をいただく日
 三月三日の上巳(じょうし)…桃の節句
 五月五日の端午(たんご)…菖蒲の節句
 七月七日の七夕(しちせき)
 九月九日の重陽(ちょうよう)…菊の節句

七夕の日には、彦星と織姫が天の川を渡って
年に一度、めぐり逢える、という伝説があります。
毎年、空模様がよくないことが多いのですが、今宵はどうでしょう。

子どもたちは、短冊形の色紙に 願い事を書き、
笹に結んで七夕に願いを託し、色紙で星など飾りつけをします。
平和を願う短冊もたくさんあることでしょう。
 
そして、
七夕といえば、そうめん。
白く流れるような姿が、天の川に見立てられているだけでなく、
素麺は、平安時代から、七夕に宮中でお供えされていたそうです。

といっても当時は、今のようなそうめんの形状ではなく、
中国から伝来した「索餅(さくべい)」という麺。
中国の故事で、索餅を供えるとはやり病にかからないという言い伝えがあり、
そこから、日本でも七夕の行事食として根づいてきたようです。

のどごしがよくて食べやすく、消化もいいそうめん、
急に蒸し暑くなって食欲がなくなりがちなこの季節にぴったりですね。

いろいろな具を加えると、彩りもよくなり、栄養価も高まります。
きょうは、ちょっと珍しい、そうめん稲荷を作ってみました。
稲荷ずし用の味付けした油揚に、寿司飯ではなく、そうめんが
入れました。

そうめんに金ごま油をからめたので、
そうめんがくっつかず口当たりがよく、風味もいいのです。

七夕らしく、錦糸卵やオクラ、トマトをのせて…。
ほかに、海老やカニかま、胡瓜や海苔、ねぎ、青じそなどの薬味、
お好みの具をのせて、作ってみてください。

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◆そうめん稲荷
【材料】
  いなり寿司用のお揚げ煮 8枚  
  そうめん(乾)約100g、 金ごま油 小さじ1
  めんつゆ 大さじ1~2 
  白すりごま大さじ2、 白炒りごま 少々
  オクラ4本、プチトマト2個、
  錦糸卵 1個分、 みょうが少々

 
【作り方】
   1.そうめんは、半分に折って、表示よりやや短めの時間にゆで
     (心もち固めのゆで上がり)、水洗いしてザルに上げ、
     水気をきっておく。
   2.1のそうめんにごま油を混ぜ、めんつゆ、すりごまも混ぜる。
     (味をみて、やや薄味にしておく)
   3.いなり寿司用のお揚げに、2のそうめんを軽く詰めて、
    上に、茹でたオクラの小口切り、トマトの粗切り、
    錦糸卵、みょうがの細切りを飾る。

   ※ お好みで、おろし生姜、七味、練り辛子を添えてどうぞ。

※ いなり寿司用のお揚げ煮(8個分)
     寿司揚げ(小さめの油揚げ)4枚
     A 【だし150cc、 酒・みりん・濃口醤油・うす口醤油 各大さじ1、
      砂糖20g 】 
     ※寿司揚げは二つに切り(横か斜めに)、熱湯で2~3分
      油ぬきして、軽くしぼる。Aを煮たてたところに、寿司揚げ
      を入れて落し蓋をして汁気がなくなるまで煮て、冷ます。

※ めんつゆの材料と作り方 (つけつゆ)
       だし(かつお・昆布・干しいたけ)1カップ強、みりん 大さじ3 
       濃口醤油 大さじ3、 かつお節5g
       ※ みりんを煮立てたところに、醤油、だしも加えて、
        弱火で煮てフツフツすると、かつお節を入れて、
        軽く煮てから、こして冷ます。
  
【今回使用したのはコチラ】

金ごま油290
金ごま油


すり白
すりごま(白)


いり黒
炒りごま(白)

栄養豊富ならっきょうで…

ここ数日、
梅雨前線が活発なようで
京都では雨模様の日がつづきます。
梅雨明けが待ち遠しいですね。

九州など、局地的に大雨が懸念される所もあり、
土砂災害が起こらないことを願うばかりです。

さて、
梅雨時は体に変調をきたしやすい気候、
風邪や倦怠感、体の冷え、などで体調を崩されている方、
いらっしゃいませんでしょうか。

梅雨の時期ゆえ一日のうちの温度差も激しく、
また冷房の影響もあり、
自律神経が乱れがちになります。

こんなときにおすすめの食材、
それは、らっきょうです。

らっきょうは、驚くほど栄養豊富!

風邪予防、また ひいてしまった後の咳や痰を鎮める効果、
消化促進、疲労回復効果、保温作用、
血液サラサラ効果に抗アレルギー効果、
糖尿病など生活習慣病の予防効果、
繊維質の働きで便秘予防効果…等など。

また、この時期、湿度が高いためカビや細菌が繁殖しやすくなり、
食中毒の危険性が高まりますが、
らっきょうには殺菌効果もあります!

意外なほど栄養のあるらっきょう、
カレーのお供だけでは もったいないのです。
一日5、6粒で十分効果があるそうなので、
是非、毎日の食卓に登場させたいもの。

きょうは、このらっきょうに、今が旬のみょうがを合わせた
一品を紹介します。

みょうがは、特有の爽やかな香りが特徴。
その香り成分には、脳を刺激して、頭をシャッキとさせ眠気を覚醒させたり、
胃の働きを活発にして、食欲を増進させたり、また、
発汗、呼吸、血液の循環などの機能を促す作用もあります。

らっきょうとみょうがのダブルの働きで、
梅雨のこの時季に、身も心も快調に過ごせればいいですね。

らっきょうの栄養成分は、漬け汁にも出ているので、
漬けた甘酢も使って、是非作ってみてください。

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◆ らっきょうとみょうがと油揚げの和え物

【材料】(作りやすい量)
   らっきょう 15~20粒、 みょうが 2本、 油揚 1枚
   らっきょうの漬け汁 大さじ1~2、 ごま油 少々
   白すりごま 大さじ1~2、 きゅうりなど青み 少々
【作り方】
   1.らっきょうとみょうがは縦半分に切り、太目のせん切りにする。
   2.油揚はフライパンで乾煎りして、こんがり香ばしく焼けると
     最後にごま油を鍋肌にまわしかけ、さっと火を通してから冷まし、
     短冊切りにする。
   3.1と2をらっきょうの漬け汁で和えて、すりごまも混ぜて器に盛る。
    上に、青味をのせる(ここでは、きゅうりのすりおろし。ほかに、
     青紫蘇のせん切り、貝割れなどお好みで…)
 
   ※ 漬け汁の味によって、甘み酸味など、いろいろなので、
     酢、塩、うす口醤油などを加えて、好みの味に仕上げてください。

◆らっきょう漬けの作り方

1.洗いらっきょう(1kg)を水で洗い、全体に熱湯をたっぷりかけ、
 よく水気を切ってザルにあげておく。

2.保存容器にらっきょうを入れて甘酢を注ぐ。
 (甘酢レシピ…酢350cc、砂糖200~250g、水150cc、鷹の爪1本を
  煮立てて、あついうちに注ぐ。らっきょうがひたひたになる位)
  (※ あるいは市販のらっきょう酢を使うと手軽です)

3.漬けてから3日程は、1日に2回ほど全体が混ざるように振る。

※ 浅漬けなら10日くらいから食べられますが、20日以降の方が
  味がなじんで美味しいです。

【今回使用したのはコチラ】
白ごま油275
(白)ごま油 


すり白
すりごま(白)

ごま風味、怪味ソース!

怪味ソース!
ご存知でしょうか。
中国は四川省生まれ、
いろいろな味や香りが混じり合った調味料です。

怪味、というと、なにか怪しい不気味な感がありますが、
そうではありません。

怪味=複雑な味!

怪奇、怪談…など、気味悪い方の「怪」ではなく、
怪力、怪盗…など、並はずれた、不思議なという
魅力のある意味の「怪」なのでしょう。

5つの味、
塩味、甘み、酸味、苦味、辛み(ピリ辛)が
複雑に絡み合って、かけたものを美味しくするソースです。

ピリ辛と酸味がけっこう効いているので
今の季節にぴったり。
スパイシーな辛味に食欲がそそられ、
酸味で体がシャンとします。

この怪味ソース、いくつかのメーカーで作られていますが、
簡単に手作りできます。
手作りだと、自分の好みの味に作れて、
原料がわかっているので安心です。

主な材料は、
しょう油、砂糖、酢、豆板醤などの調味料、
生姜、にんにく、ネギなど香味野菜、
そして、風味と香りの決め手は、
ごま油にラー油、白の練りごま。

混ぜるだけの手軽さです。

よく聞くのは、唐揚げとの相性の良さですが、
けっこう濃厚なソースなので、ややあっさり目のものにかけるのも
合うと思います。

001_
           (茹でたり、油通しした、たっぷりの野菜にかけて)

たとえば、豚のしゃぶしゃぶや、蒸し鶏…たっぷり野菜を添えて
野菜も怪味ソースと一緒にいただきます。

019_
           (焼きなすときゅうり薄切り豚の涼しゃぶにかけて…)

保存は、冷蔵庫で1週間ほど日持ちします。
かけるだけでなく、調味料として炒め物や焼き物につかうと
こんがり香ばしい風味も加わり、また違った美味しさ。
是非作ってみてください。

◆ 怪味ソース
【材料】(作りやすい量)
   生姜 大1かけ、 にんにく 1片、 長ねぎ(白いところ)10cm
   白練りごま 大さじ3、 豆板醤 小さじ1/2、 砂糖大さじ1~2、 
   醤油大さじ3、 酢大さじ2、 (金)ごま油 大さじ1、 
   ごまらあ油 小さじ1、  粉山椒 少々
【作り方】
   1.生姜、にんにく、長ねぎはみじん切りにしておく。
   2.材料を順番に混ぜていく。
   
   ※ 生姜、にんにくはおろしても…。
   ※ 冷蔵庫で保存してください。

【今回使用したのはコチラ】
                                           

金ごま油290
金ごま油


ごまらあ油60 
ごまらあ油


ねり白150
練りごま(白)