ごま風味 青じその佃煮

5月4日は「みどりの日」です。

平成に入って、天皇誕生日が4月29日から12月23日へとかわり、
4月29日が「みどりの日」に改められました。

5月4日は、かつて私が子どもだった頃は、平日でしたが、
1986年から、祝日にはさまれた「国民の休日」となり、
それから、祝祭日の改正により2007年から「みどりの日」となったのです。
そして そのときに 4月29日は「昭和の日」となりました。。。

この時季、新緑のみどりが目に心地いいです。
「みどりの日」を機会に、緑に触れたり、自然を感じたり、
ほっとできる時間を持てるといいものです。

そして、
緑の野菜も、たくさん摂って
ヘルシーに過ごしたいものですね。

こちらの緑は、青じそです。
(たっぷり80枚くらいあります)

ハウス栽培で、年中見かける青じそ。
旬がわかりにくいですが、初夏から夏。
露地物は5月から9月頃に出回ります。

まさに これからが旬!なのです。
青じそは、お刺身や焼き魚に添えたり、
細切りを散らしたり、添え物として使われることが多いです。

青じその緑色と清々しい香りは、キリっとしたアクセントになり、
防腐・殺菌効果もあります。

また、栄養価が高く、βカロテンやビタミンB群やミネラルが豊富。
薬味としてだけでなく、たっぷり摂りたいものです。

きょうは、青じそを主役にした佃煮です。

青じその香りが食欲をそそり、
たっぷりのごまの風味がいい佃煮です。

青じそは加熱すると嵩が減るので、
100枚くらいの分量でも、びっくりするほど
量がすくなくなります。

ごまの量はお好みですが、たっぷり入れると
香ばしく、コクのある風味が楽しめます。
ご飯が進む味、
是非作ってみてください。

◆ ごま風味 青じその佃煮
【材料】
青じそ 70~80枚、
塩少々、
ちりめんじゃこ 約1/2カップ、
ごま油 大さじ2、
かつお削り節 1パック
A【酒・みりん 各大さじ3、砂糖大さじ1~2、濃口醤油 大さじ2~3】
白炒りごま・白すりごま 各大さじ2~3

【作り方】
1.青じそは細切りにし、ザクザク切る。
2.鍋にごま油大さじ1.5を熱し、1を入れて炒め、
全体に油がまわると塩をふり入れてかるくいため、
ちりめんじゃこも加えて炒める。
3.調味料Aを入れて炒め煮にし、汁気がなくなると
かつお削り節、ごまを加えて、パラパラっとするまで
火を通し、味をととのえ、火を止める。
4.仕上げに 残りのごま油を加え混ぜる。

※ 青じそは細切りのままだと、お箸にからまるので、細切りにしてから
ザクザクと切る。
※ 生姜のみじん切りや、赤唐辛子など、お好みで加えても…♪
※ 白ごまを使いましたが、黒ごまを混ぜたり、お好みでどうぞ。

【今回使用したのはコチラ】
(白)ごま油
すりごま(白)
炒りごま(白)

ごま油入り卵焼き          ~お弁当にぴったり

ゴールデンウィークに入りました。
暦通りであれば、この連休と飛び石で、
5月3日から6日までの四連休、
というお休みの方が多いのでないでしょうか。

新緑の美しい行楽シーズン、
お弁当をもってお出かけされることもあるかと思います。

先日から、お弁当の一品をご紹介しておりますが、
きょうは、定番の卵焼き!です。

お弁当箱に、卵の黄色があると、彩りがよく
美味しそうに見えますね。

卵焼きは、卵を溶いて焼くだけの簡単な調理ですが、
簡単にできるとはいえ、、なかなかに奥深く、
配合や作り方…火の通し方によって、
口当たりや味に大きく差が出ます。

だしのたっぷり入った だし巻きは、間違いなく美味しいです。
ただ、すぐく食べる分にはいいのですが、
お弁当には、ちょっと不向き…
卵焼きに限らず、水分の多いものはいたみやすいので
お気を付けください。

とくにこれから暑くなる季節、食中毒防止のために、
お弁当作りには、気配りがいります。

さて、
だしなしで、冷めても美味しい卵焼きを作るには、
ごま油(焙煎していないくっきんぐせさみおいる)を加えてみて下さい。

あと、加えるのは、塩と砂糖だけ。
(関西では、甘い卵焼きが苦手な方も少なくないかもしれませんが、
砂糖を加えることで、卵のたん白質の凝固温度が高くなり、
やわらかく、ふわっと仕上がるので、是非、少々加えてください)

お弁当箱には、冷めてから詰めましょう。

◆ごま油入り卵焼き~お弁当用
【材料】
・卵(M)3個
・塩 3つまみ
・砂糖小さじ1/3
・くっきんぐせさみおいる 小さじ3
・ごま油  少々
【作り方】
1.卵をボウルに割り、お箸でとく(直線で往復して混ぜる)。
2.塩、砂糖、くっきんぐせさみおいるを加え、全体に混ぜる。
3.卵焼き器にごま油を熱し、2の1/3量を入れて全体に広げる。
お箸で一混ぜして、半熟状になると、くるくると手前に巻いてから、
奥に持っていき、空いた部分に油をなじませる。
4.また1/3量流して、奥の卵焼きの下にも流して、同様に巻いていく。
5.残り1/3を流して、同様に焼いて、巻きすでさめるまで巻いておく。

※ 3では、卵を入れたらジュワッと音がするくらい予熱する。
※ 火加減は、ずっと、中火~強火で。

おかず箱には、卵焼きの他、
・豚肉の胡麻焼き
(薄切り豚肉に柚子胡椒をぬり 白ごまをまぶして焼いたもの)
・ごぼうとピーマンとじゃこのきんぴら
(この前のきんぴらのピーマンを色替え)
・にんじんの胡麻和え
(ピーラーでそいだにんじんをさっとゆでて、胡麻和えに)
・焼きアスパラガス
(アスパラをグリルで焼いて、塩をふりかける)
・プチトマトのオニオン詰め
(プチトマトの中(種)をくりぬき、[スライス玉ねぎ+削り節+ポン酢]
を詰める)

 

塩きんぴら~お弁当の一品に

この前は、お弁当のおかずとして、
いろんな野菜で彩り豊かに作れて、
お弁当の一品として重宝する、
「ごま和え」をご紹介いたしました。

今回は、「きんぴら」

きんぴらは、おふくろの味、お惣菜の代表格であり、基本的な和食。
きんぴらごぼうは、誰もが慣れ親しんだ味だと思います。


きんぴらは漢字では「金平」と書きます。
その語源は、昔話で有名な金太郎(坂田金時)の息子、坂田金平から
きています。
金平は、江戸初期に流行った浄瑠璃の中で、怪力の勇ましい武将!
として語られていました。

当時、ごぼうは精のつく食材とされていたことから、
力持ち伝説で知られていた金平に事寄せて… あるいは、
金平を演じる役者の髪型がごぼうの細切りのように
ボサボサだったから…
…等など名前の由来として伝わっています。

さておき、定番のきんぴらごぼうのほか、
にんじんやれんこんなどの根菜、大根の皮、うどの皮などの細切りも
きんぴらにします。
醤油ベースの甘辛い味付けで、炒め煮にしたものが多いでしょう。

さて、きょうのきんぴらは、塩味。
今は、新ごぼうが出回る時季なので、新ごぼうの風味を生かして、
シンプルに塩だけ(+酒とみりん)の味付けです。
色は、素材そのままに近い色に仕上がります。

そして、ごぼうに加え、赤ピーマンを入れました。
赤ピーマンの色が映えて、お弁当箱が明るくなります。

もし、お弁当箱に、緑がほしい~というときは、
緑のピーマンを加えると いいですし、
オレンジや黄色のピーマンを入れると色鮮やか。
ピーマンの他、にんじんも彩りよく、また蓮根は食感がいい~♪
牛肉や豚肉など 薄切り肉を加えると、ボリュームアップしますし、
ごぼうなしでもOK! バリエーションは色々いろいろ広がります。

塩きんぴら入りのお弁当~こんな感じです。

・ご飯に梅干とゆかり
・ごぼうと赤ピーマンの塩きんぴら
(牛肉入り…炒める時に薄切り牛肉を一緒に炒める)
・卵焼き
・三度豆のごま和え
・鯖の胡麻焼き
・塩ゆでアスパラガス、プチトマト、レタス

アスパラガスやプチトマトなどの野菜があると、
ちょっと隙間を埋めるのに重宝します。
仕切りにはレタスが便利。
いずれも、しっかり水分を拭き取って詰めてください。

◆ 塩きんぴら(ごぼうと赤ピーマン)
【材料】
・(新)ごぼう 1/2本
・赤ピーマン 小1個
・ごま油 大さじ1
・塩 小さじ1/3くらい
・酒・みりん 各大さじ1.5
・白すりごま  好みで適宜

【作り方】
1 ごぼうはささがきにし、水にさっとさらしてざるにあげ、水をきる。赤ピーマンは縦に細切りにする。

2 鍋に、ごま油とごぼうを入れて炒める。しんなりすると赤ピーマンも加えて一炒めし、塩を全体にふりかける。

3 酒とみりんを加えて、火を弱め汁気がなくなるまで煮る。

4 味をととのえ、器に盛り、お好みでごまを散らす。

※ ごぼうはピーラーで薄くそいでもOK。
※ 炒める時、種を取った鷹の爪を入れると、ぴりっと辛味が効いてアクセントに。
※ 塩は、最初は控えめに入れて、仕上げに味を見てうすければ足す。
※ 新ごぼうでなく、かたいごぼうの時は、3で水を大さじ2~3加える。
※ ごまは、白・黒・炒りごま・すりごま等など、お好みや 配色に応じて使って下さい。

 

春野菜のたっぷりごま和え   ~お弁当の一品に

春です。新年度です。

今年は早くに満開を迎えた桜。
京都では、すっかり葉桜になっているところが多く、
桜の花の色と入れ替わりに
新緑の色が美しくなってきました。

さて、新年度となり、
お弁当が新たに始まる、あるいは再開する、
というご家庭も多いかと思います。

毎日のお弁当づくりに頭を悩ます、という方も
いらっしゃるかもしれません。

栄養バランスよく、そして、美味しそうに見えるように
お弁当を作りたいものです。
この2つをかなえるには、
白、茶(黒)、黄、赤、緑・・・の5色を入れること。
この5色が揃っていると、自然と栄養バランスが整い、
また、彩りがよく、美味しそうに見えます。

たとえば、ご飯(白)に、おかずは、
肉の時雨煮(茶)、卵焼き(黄)、
プチトマト(赤)、ほうれんそうのごま和え(緑)。

5つの色の例です。

・白(ご飯。炊き込みなど色付きのご飯のときは、長芋やれんこん等)
・茶(肉類、揚げ物など)
・黄(卵。野菜では、かぼちゃ、さつまいも、コーンなど)
・赤(赤ピーマン、にんじん、トマトなど)
・緑(ほうれんそう、小松菜、ブロッコリなど緑黄色野菜)

5色のうち、赤と緑はほとんど野菜です。
野菜は、炒めたり、煮つけたり、ゆでたり…いろいろありますが、
お弁当には、旬のものをごま和えで入れるのがお勧めです。

・野菜の水分をごまがすってくれる。
・冷めても、ごまの香りと風味で美味しい。
・ごまの油分で、野菜のベータカロチンの吸収がよくなる。
・ごまの栄養も摂れる。
・旬の野菜の美味しさ、風味が味わえる。
・彩りがプラスされる。(黒ごまなら黒、白ごまなら茶色)

ごま和えといっても、野菜を変えたり、
また、ごまの量を変えたり、調味料や香辛料を変えたり…
ほんのひと工夫で、バラエティにとんだごま和えができます。

きょうは、ごまをたっぷり使って、味噌を隠し味にしのばせた
スナップえんどうのごま和えをご紹介します。

スナップえんどうは、茹でてもいいのですが、
グリルで焼きました。味が凝縮されて、甘みが際立ちます。

◆ スナップえんどうのたっぷりごま和え
【材料】
スナップえんどう 100g(20~25さや)
A【黒炒りごま 大さじ1、 黒すりごま 大さじ3、
ごま油 小さじ1、 みそ 小さじ1/2
だし・醤油・みりん 各大さじ1】

【作り方】
1.スナップえんどうは、筋を取り、予熱しておいたグリルで焼く。
(焼き色がつくまで4分ほど。食べてみて焼き時間を加減する)
2.Aの材料をよく混ぜる。みそとだしを先に混ぜてから他の材料を
混ぜる。
3.1のスナップえんどうを斜め半分に切り、2で和える。

※ 炒りごまは、できれば軽く炒ってから使うと
さらに香りがいいです。

※ 旬の春野菜、ということで、スナップえんどうを使いましたが、
ほかの春野菜、アスパラガス、絹さや、蕗などでも…
今回は黒ごまを使ったので、緑と黒 です。が、
白ごまを使うと、緑と茶色に。
赤い野菜(にんじん、赤ピーマン等)も美味しいです。

【今回使用したのはコチラ】

(白)ごま油

黒炒りごま

黒すりごま

ジュワッとごま油香る半熟卵

はや4月となりました。
新年度の始まりです。
日曜ですが、きょうが入学式、というところもあるよう。

そして、
4月1日は、エイプリルフール(万愚節)

それから、今年は、
きょう4月1日が、イースターに当たります。

イースターは、ここ数年、行事として認知が高まりつつありますが、

――名前は聞いたことあるけど、いったい何の日?…
――いったい何月何日がイースター?…
――卵やうさぎが関連グッズというのは知ってるけど…

というような人もまだまだ多いのではないでしょうか。

イースターは、復活祭とも呼ばれます。
十字架にかけられたキリストが復活した日とされていて、
キリスト教徒にとってはとても重要な行事です。

そしてイースターの日付は毎年変わるのですが、
「春分の日の後の 最初の満月の次の日曜日」と決まっているそう。
今年は4月1日がイースターですが、
早ければ3月22日、遅ければ4月25日頃になり、
一ヵ月以上の開きがあるのです。

日曜日に決まっているのは、休日だからというわけではなく、
キリストの復活されたのが日曜だったから。

そして、新しい命が生れてくる卵が復活の象徴とされ、
ゆで卵の殻に色を塗ったり飾ったりした「イースターエッグ」が
イースターを祝うために使われ、
それを運んでくる「イースター・バニー」がシンボルになっています。

卵は飾るだけでなく、ご馳走にも登場します。
飾った後のゆで卵も料理に使われたりするのでしょうね。

さて、きょうは、イースターにちなんでゆで卵で一品。
半熟卵に薬味のねぎをのせて、熱したごま油をジュワッとかけて
音と香りを楽しむ一品です。

お好みの半熟具合のゆで卵をつくって、
是非作ってみてください。

◆ジュワッとごま油香る半熟卵
【材料】(4人分)
・ 卵 4個(M)
・ 酢 各少々
・ ごま油 大さじ2
・ 白炒りごま 大さじ1
・ 長ねぎ 約10cm
・ 細ねぎ 2本
・ 醤油 少々
・ トマトなど彩り野菜 適宜

【準備】
・卵を冷蔵庫から出しておき、ゆでる前に、卵の丸い方(気泡がある方) に小さな穴をあけると するっと気持ちよく殻がむけます。

【作り方】
1.鍋に、卵と水大さじ4と酢をを入れて、蓋をして中火にかけ
6分加熱する。(その間、ときどき軽くゆする。蓋をしたまま)
2.火をとめて、そのまま余熱で3分おき、流水で冷やして殻をむく。
3.横半分に切り、お皿に並べ、長ねぎの千切り、細ねぎの小口切を
上に散らす。
4. ごま油をフライパンで熱し、ねぎの上をめがけてジュワッとかける。
ごまを散らして、お好みで醤油をたらしてどうぞ。

※ 卵の大きさによって、ゆで加減が変わります。
Mを基準にしていますが、大きい卵のときは、ゆで時間を心もち長く
小さ目のときには、少し短めにする。

【ゆで加減】
・余熱で置く時間を長くすると、その分黄身がかたくなる。
4分では、黄身がとろっとしつつしっかりめ。
5分では、ほぼ固まっている。…お好みの硬さでどうぞ。
(酢を加えるのは、湯の中で殻にひびが入ったりして
白身が流れ出るのをおさえるため)

【今回使用したのはコチラ】
<a href=”http://shop.henko.co.jp/fs/gomayamada/gr1/0002″ target=”_blank” title=””><img src=”http://livedoor.blogimg.jp/henko_staff-namashoku/imgs/8/7/877e62dd.jpg” width=”100″ height=”100″ border=”0″ alt=”白ごま油275″ hspace=”5″ class=”pict” align=”left”  />
(白)ごま油

<ia>
<a href=”http://shop.henko.co.jp/fs/gomayamada/0013″ target=”_blank” title=””><img src=”http://livedoor.blogimg.jp/henko_staff-namashoku/imgs/2/7/2787e24d.jpg” width=”100″ height=”100″ border=”0″ alt=”いり白” hspace=”5″ class=”pict” align=”left”  />
炒りごま(白)

ごまぼた餅~春彼岸に

春のお彼岸となりました。
今年の春分の日 3月21日が、春彼岸の中日。
その前後3日間ずつを合わせた7日間、
今年は、3月18日から24日までが 春彼岸です。

お彼岸といえば、お墓参り。
おうちの仏壇をきれいに掃除して、花を飾ります。
極楽浄土が真西にあるとされていることから、
太陽が真西に沈む春分の日が ご先祖を供養する日になったようです。

そして、お彼岸には、ぼた餅をお供えします。
ぼた餅といえば、イコールおはぎで、呼び名が異なるだけなのか?
ときどき話題にのぼります。

いろいろな説があり、
ぼた餅(牡丹餅)は、牡丹の花の時季である春彼岸、
おはぎ(お萩)は、萩の花咲く時季である秋彼岸…という説。

ぼた餅はこしあん、
おはぎは粒あん…という説。
この説は、ちゃんと意味があって、
春は小豆の収穫から日が経ち 皮が固くなっているのでこしあんに。
一方、秋は小豆が収穫したてなので、皮ごと使った粒あんにする…。

あるいは、
牡丹の花のような大きめのものがぼたもち。
萩の花のような小ぶりのものがぼたもち。
等など。。。

諸説は置いておくとして、春は種蒔き、秋は収穫、に結びつき、
自然への感謝や祈りが、ご先祖様への感謝の気持ちにつながる
ようになった 大切な行事がお彼岸だと思います。

今年は、手作りのぼたもちを作って、お供えしてみませんか。
あんの種類や大きさにこだわらず、
手作りならではの自由な味を楽しみましょう。
きょうは、
あん(が外側)の方には、ご飯に香りのいい白炒りごまを混ぜ、
きなこ(が外側)の方には、あんに黒すりごまを混ぜ、
きなこにも白すりごまをしのばせました。
どちらも香ばしい風味のぼたもち。

あと、ご家族のお好みで粒あん、こしあん、
また、きなこの代わりに青海苔など
お好みの味を作ってみてください。

出来たてのおはぎは、ほのかに温かさも残っていて
ふっくらした食感で、ほっとする美味しさです。

◆ぼた餅
【材料】(大きめ約8個分)(あんときなこ4個ずつ)
もち米 1.5合
うるち米 0.5合 
塩 少々
(粒)あん 約400g
A(あん)【白炒りごま 大さじ2】
B(きなこ)【黒すりごま 大さじ2 
  b[きなこ 大さじ4+白すりごま・砂糖 各大さじ1+塩 少々]】

【作り方】
1.お米は洗ってザルにあげ約60分水に浸け 炊飯器で炊く。10分ほど蒸らして塩を全体にふり入れ、すりこぎや麺棒でかるくつぶす。

2.1を3:2くらいに分け、少ない方に白炒りごまを混ぜる。それぞれ4個ずつ分けて丸めておく。(少なめの白炒りごま入りが あん(A)の方、多めのものが きなこ(B)の方)

3.あんも3:2くらいに分け、少ない方に、黒すりごまを混ぜておく。それぞれ4個ずつに分けて丸めておく。(大きめのあんのはあんの方(A)、小さめのごま入りは、きなこの方(B))

4.あんの方(A)は、3のあん(だけ)をラップの上にのばして広げ、2のごま入りご飯をのせて包むようにして丸く形作る。

5.きなこの方(B)は、2のご飯だけのものをラップの上に薄く広げ、3のごま入りあんをのせ包むように丸く形作る。bを混ぜて周りにまぶしつける。

※ このレシピにこだわらず、自由に作ってください。
※ ご飯は、もち米ばかりだと 冷めるとかたくなりますが、
  うるち米が混ざるとかたくなりにくく、また、
  ちょっと歯ごたえが出て食感がよくなります。
※ 乾燥しないように、ラップなどをかけて常温で保存し、
  その日のうちにに食べてください。

※ 粒あんを手作りする場合は下記をご参照ください。
   ↓
■ 粒あん(作りやすい分量)
小豆 300g 
砂糖 250~300g
塩 少々
1.小豆は洗って、たっぷりの水を加えて煮立ててる。沸騰するとざるにあける。このゆでこぼしを2回くり返す。

2.再びたっぷりの水を加えて沸騰させ、弱火でアクをとりながら炊く。小豆が常に水面下にあるようにときどき差し水をする。

3.指でつぶれる位に柔らかくなると、煮汁を捨て砂糖を3度に分け入れ、水分をとばしながら煮る。焦がさないよう時々混ぜ、あんが木べらから落ちないくらい煮詰める。仕上げに塩少々を入れて混ぜ、しっかり冷ます。

※ ちょっとやわらかいかな、というところで火を止めると、パサつかずしっとりとしたあんができる。

【今回使用したのはコチラ】

すり白
すりごま(白)


すり黒
すりごま(黒)

 
いり白
炒りごま(白)

春の味~ホタルイカ飯

三月に入り、暖かくなったかと思えば、
寒さがぶり返し、また暖かくなって…と
寒暖差の大きい今日この頃です。…が、
確実に春が近づいてきています。

きょうは、海の幸の中で代表的な春の風物詩、
ホタルイカに焦点を当てます。
ホタルイカは、日本海側、富山から兵庫のあたりが産地で、
その漁期は春の数ヵ月だけ。

その名にホタル(蛍)が付くように、体に発光器がついていて
光を発するホタルイカ。
深海に生息していて、春になると産卵のため海面に集まります。
網にかかったホタルイカが青い光を放ち、夜の日本海が
神秘的で幻想的な世界に一変する様子は、
富山湾でのみ見られる光景だそうです。

春の富山湾のホタルイカの幻想的な光体験、
一度は行ってみたいものですね。。。

・・・観るのはむずかしいので、食べる方でホタルイカを
楽しみたいと思います。

一般的に出回っているホタルイカは、ボイルしたもの。
(生のホタルイカは寄生虫がいるので、凍結等の処理をしないと
 食用には適しません)

献立としては、酢味噌和え、天ぷら、旨煮などで食することが
多いと思います。

きょうは、ホタルイカをご飯と一緒に炊き込んだ
ホタルイカ飯を作ってみました。
お米と一緒に炊くだけなので、とっても簡単です。
ただ、ホタルイカの目とくちばしは付いていると口あたりがよくない
ので 取り除いてください。
(取り除いた状態で販売されているものもあります)

隠し味にごま油を入れると、風味豊かに、
つややかにご飯が炊き上がります。

ホタルイカの持ち味を生かした
旨みのある炊き込みご飯は 春を呼ぶ味です。
是非つくってみてください。

◆ホタルイカ飯
【材料】(約4人分)
 米 2合
 ホタルイカ(ボイル) 1パック(80~100g) 
 A【酒 大さじ2、みりん・濃口醤油・うす口醤油 各大さじ1、
塩 少々】  
 生姜 1かけ、
 昆布 約5cm角、
 ごま油 大さじ1/2、
 青じそ 3枚、
 白炒りごま 適宜
  
【作り方】  
 1.ホタルイカは流水でさっと洗い下処理する。
  (目、口ばし[足のつけ根にあるかたい部分]を取り除く)
 2.米をとぎ30分ほど水に浸けておく。生姜はせん切りにする。
 3.2の米をザルにあげ炊飯器に入れ、Aと昆布を加えて水を足し
   2合分の水加減にし、1をのせごま油を回しかけ炊飯する。
 4.炊き上がると昆布をとり出し軽く蒸らし底から混ぜ合わす。
  (ホタルイカはやわらかいのでつぶさないよう注意)
 5.お茶碗によそい、青じそのせん切りを散らし、炒りごまを
指先でつまんでひねる。(すりつぶすようにする)
   
※ 今回は、仕上げに青じそを使いましたが、細ねぎ、三つ葉やせり等
 お好みの青味を散らしてください。
※ お米の一部をもち米にすると、もちっとした食感の炊き込みご飯
 になります。
※ 炊飯器でなく、土鍋で炊くとさらに美味しそうです。

【今回使用したのはコチラ】
白ごま油275
(白)ごま油 

 
いり白
炒りごま(白)

手まり寿司~雛祭や春の行事に…

ここ数日、京都では暖かな日がつづきます。
あちらこちらで 梅のつぼみも急にほころんできました。

きょうは三月三日、五節句の一つ
「上巳(じょうし)の節句」です。

五節句・・・
一月七日の人日の節句、五月五日の端午の節句、
七月七日の七夕の節句、九月九日の重陽の節句、
そして、三月三日は桃の節句(上巳の節句)。

一般的には、「ひなまつり」…京都では親しみやすく「おひなさん」とも
呼ばれています。

その起源をたどると…
身に降りかかる災厄を、人形(ひとがた)に移らせて、
川や海に流して厄を祓う、というのが始まりだそうです。
その流しびなから、やがて、飾りびなへと変わっていき、
現代のように雛人形を飾るようになったのですが、
形は変わっても、女の子の健康とすこやかな成長を祈る
という願いは同じです。

ひなまつりは、桃の節句 とも呼ばれ、桃の花とゆかりがあるのは、
桃がこの時季に花を咲かせるから、ということに加え、
桃には昔から邪気を祓う力がある、と言われているからです。

女の子のいるお宅では、雛人形と桃の花を飾ってられることと思います。
それから、ひなまつりの日の献立と言えば、
ちらし寿司、というご家庭が多いのではないでしょうか。

ただ、ちらし寿司そのものにひなまつりにゆえんがある、
という訳ではないようです。

おそらく、女の子の健康を祈り、体に良い食材を…ということから、
海老(長寿)や蓮根(見通しがきく)など縁起のいい具や、
お祝いにふさわしい、卵、人参、三つ葉など春らしい彩りのもの等、
色々な具を混ぜこんだちらし寿司が ひなまつりの行事食のように
なっていったのでしょう。

さて、ちらし寿司もいいのですが、
きょうは、可愛らしく彩りの美しい
手まり寿司を作ってみました。

ラップをつかって丸く形作った手まり寿司は、
かわいらしくて、上に具をトッピングするだけで、見栄えがします。

ひなまつりの菱餅の色、赤、白、緑の食材、そして
春らしい黄色の食材があれば、
華やかで、食卓が引き立ちます。

こちらの食材は、野菜中心。
いくらもサーモンもまぐろもありません。

魚介のお刺身を色いろのせると、もちろん豪華です!
が、質素な食材でも彩り美しく、美味しそうに見えます。

切り方やのせ方を工夫しながら、のせていくのは
楽しい作業。
お子様とご一緒に作られてはいかがでしょうか。

ひなまつりだけでなく、この季節の行事、卒業式、入学式などのお祝い
の席にもぴったり。
是非おためしください。

◆ 手まり寿司
【作り方】(約4人分)
   ・ご飯 約2合分
   ・合わせ酢(1合半の分)
    A【米酢 40cc(大さじ1.5強)、砂糖 大さじ1、塩小さじ2/3】
   ・白炒りごま 大さじ3
   ・ B【米酢 大さじ1、砂糖 少々、ゆかり 小さじ1】
   ・ 黒すりごま 小さじ2
  
   具
   ・青味[きゅうり、青じそ、貝割れ、菜の花など] 
   ・赤い食材[かにかま、とびっこや辛子明太子、ゆでタコ、
           梅干し、日野菜のお漬物など]
   ・ 薄焼き卵
   ・白い食材[れんこん、ラディッシュ等]
   ・海苔

   
【作り方】
 1.固めに炊いたご飯の3/4(約1合半)に合わせ酢を混ぜて冷ます。
    白炒りごまを混ぜる。(白い酢飯)

 2.Bを電子レンジで約10秒加熱して混ぜ、残りの半合分のご飯と混ぜ
   冷まして、黒すりごまと混ぜる。(赤い酢飯)

 3.きゅうりとラディッシュは薄切りにして、塩をふりかけ水分をとる。
   れんこんは薄切りをゆでて酢漬けに、菜の花はゆでて食べやすく切り、
   ゆでタコは食べやすく切り、薄焼き卵は細切りに。 

 4.1と2をそれぞれ、ラップを使って食べやすい大きさにまるめ
   (ピンポン球くらい)、上にお好みの具を彩りよくのせる。

【今回使用したのはコチラ】

すり黒
すりごま(黒)

 
いり白
炒りごま(白)

茎わかめの胡麻きんぴら

二月も終盤、
いろいろな競技で感動を届けてくれ、盛り上がった
平昌オリンピックも終わりました。
応援で熱くなっているうちに、少しずつ寒さが緩んできたようですね。

日も少しずつ長くなってきて、
春がだんだんと近づいてくるのを感じます。
スーパーに入ると、野菜売り場で、魚売り場で、
あちらこちらで春の食材を見つけ、嬉しくなります。

旬の食材は、季節を感じられるだけでなく、
味が濃く、栄養価も高い…是非、食卓に取り入れたいものです。
きょうは、魚売り場で、
今が旬の茎わかめを見かけました♪

      (茎わかめ…水に浸けて塩抜きします)

茎わかめは、わかめの茎に当たる部分。
こりこりっとした食感とほのかな磯の香りが身上。
いわば「葉」にあたるわかめとは、また違った魅力です。

茎わかめには、ビタミンやミネラルがたっぷり。
食物繊維が豊富で、便秘の予防や高血圧の予防などの
効果も期待できる、身体にうれしい食材です。

きょうは、茎わかめをきんぴら風に炒め煮にしました。
ごま油の香りと生姜の風味がよく合う、ご飯のおかずにうれしい一品。
旬の一皿、是非作ってみてください!

◆ 茎わかめの胡麻きんぴら
【作り方】(約4人分)
   ・茎わかめ 約150g
   ・生姜 1かけ
   ・ごま油 大さじ1
   A【みりん・酒 各大さじ1、 うす口醤油 小さじ1】
   ・白炒りごま 大さじ1
   
【作り方】
 1.茎わかめは水に浸けて塩抜きする。(1時間から半日くらい)
  2.1の茎わかめは斜め細切りにする。(4~5ミリ幅)
    生姜はせん切りにする。
 3.フライパンにごま油と生姜を入れて熱し、香りが立つと
   2の茎わかめを入れて炒める。
   

  (火が通ると、きれいな薄緑色に変わります)

  4.全体に火が通って、色が変わると、Aの調味料を加えて
    汁気がなくなるまで、炒め煮にする。
  5.炒りごまを全体に散らし混ぜて出来上がり。
  
※ 茎わかめの塩抜きの加減によって、塩味の残り方が色々なので
    味を見て、調味料を加減してください。
 
 ※ 茎わかめの薄緑色をいかすため、うす口醤油を使いましたが、
    濃口醤油でもどちらでもお好みで。

【今回使用したのはコチラ】

白ごま油275
(白)ごま油 

 
いり白
炒りごま(白)

手作りチョコ~キャラメリゼ大豆ごま

一月行く(住ぬる)、二月逃げる…
とはよく言ったものです。
お正月が終わって節分が過ぎたかと思えば、
はや二月半ばとなりました。

さて、お宅には節分のお豆さんが残っていませんか?
我が家では、残っていた豆と炒りごまを使って、
チョコレートを作りました。

二月に入ると、巷ではバレンタイン色が一気に濃くなります。
先日、デパートのお洒落なチョコレートの広告に誘われ、
チョコレートの売り場をのぞいてみました。

特設会場に、宝石のようなチョコレートが数多!
海外からの出店も多く、チョコといえども、色も形も
フレーバーも様々…。
一見シンプルに見えるものでも、産地にこだわったもの、
カカオの%にこだわったもの等、凝ったチョコレートばかり。
一体何種類あるのかと、目が丸くなりました。

さらに目が丸くなったのは、いずれも値段が高いこと。
3cmくらいの一粒が数百円。
小市民の私、家で作ることにして手ぶらでデパートを後にしました。

チョコレートを手作りする時、綺麗な形のもの、美しい彩りのもの
を作るには、型や転写シートが要ります。
あと、材料も、生クリームや洋酒やナッツ等…いろいろ。

画像のような割れチョコは、特別な道具や材料が要らず
比較的簡単に出来ます。

小鍋と、チョコレートを溶かすボール、オーブンシートと
バット(なければ平たいお皿)
材料も、チョコレートと、節分の豆と、ごま(or ナッツでもOK)
砂糖。

ポイントは、
チョコレートを溶かすときに、くっきんぐせさみおいるを少し
加えること。滑らかでつややかになります。

そして、ひと手間、豆とごまをキャラメリゼすること。
香ばしさとほろ苦さと食感が加わります。

是非作ってみてください♪

◆手作りチョコ~キャラメリゼ大豆ごま
【材料】(作りやすい分量)
・チョコレート 100g
・くっきんぐせさみおいる 小さじ2(8g)
・炒り大豆(節分の豆) 50g
・白炒りごま 大さじ1~2
・砂糖 50g

【作り方】
1.小鍋に砂糖と水小さじ1を入れて弱火にかける。
  茶色く色づいてくると、鍋をゆすって均一にする。
  (お箸で混ぜない!)

2.全体に茶色くなり煙が立つと、大豆とごまを入れて一混ぜして、
  オーブンペーパーの上に取り出して、冷ます。

3.冷めた2を砕いて、オーブンペーパーの上に散らす。

4.チョコレートを湯せんで溶かす。なめらかに溶けると、
  クッキングセサミオイルを加え混ぜ、3の上から流す。

5.冷やし固めて、切ったり、無造作に折ったりお好みで…。

※ カラメルを作るとき、最初に砂糖をお箸で混ぜると、 
  結晶化してしまうので、鍋を揺するだけにする。
  茶色くなると、一気にこげていくので、鍋から離れず、
  ほどよい濃茶色になると濡れ布巾の上に鍋をのせ温度を下げる。

※ チョコレートを湯せんにするときは、ごく弱火でゆっくり
  溶かす。チョコレートは大きい場合は、細かくきざんでから
  使う。

※ 大豆とごまで作りましたが、お好みのナッツを加えても
  美味しいです。
  

【今回使用したのはコチラ】

cooking sesami oil

くっきんぐせさみおいる

 
いり白
炒りごま(白)