こんにゃくの二色田楽~針供養の日に

はや12月です!
師走の京都…といえば、何が浮かびますか?

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こちらは、吉例顔見世興行の「まねき」
京の師走の風物詩の一つです。
「まねき」は、役者の名前を勘亭流で書いた白木。
長さ1.8mのまねきは、南座の正面にずらりと並べられます。

この威風あふれる建物、桃山風破風造の南座は、
江戸時代からつづく、日本最古の劇場。
南があるということは北も… かつては北座もあったそうです。

ちなみに、南座は現在、耐震工事のために休館中なので、
今年の顔見世興行は、初めて先斗町歌舞練場で開催されるそうです。
お間違えのないように。

さて、師走の行事は、いろいろあるのですが、
きょう12月8日は、針供養です。
(西日本は12月8日、東日本は2月8日に行われることが
多いようです)
針供養は、針の労をねぎらって感謝し、そして
お裁縫の上達を祈願する日です。

針仕事は、一昔前まで、とても大切な仕事であり、
また、日常的に欠かせない家庭の仕事でもありました。
この日には、針仕事を休み、針をこんにゃくや豆腐など
やわらかいものに刺して供養し、神社に納めたり、
川に流したりする、重要な行事だったのです。

京都では、十三詣りで知られる嵐山の法輪寺が
針供養のお寺として有名です。 
境内に用意された大きなこんにゃくに、色の糸をつけた針を刺して
…最後はやわらかなものを刺すことで、針をいたわり、供養します。

最近では、洋裁、和裁、あるいは刺繍などを仕事や趣味にする人以外、
だんだんと「針」は使われなくなっている、と聞きます。
私自身、洋服のボタンがとれたり、ちょっとした繕い物を
するときにだけしか針を出すことがありません。

とはいえ、長年使い続けた道具には、精霊が宿るといわれるので、
古くなったり、使えなくなったものに対して、
今まで活躍してくれたことに感謝してきちんと供養する
という風習、大切にしたいものですね。

さて、
今日は、針供養にちなんだ、こんにゃくの献立、
こんにゃくで作る田楽をご紹介いたします。
今回は、白味噌と白ごま仕立ての田楽味噌、
赤味噌と黒ごま仕立てのものと二種作りましたが、
どちらか一つでも…是非お試しください。

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◆ こんにゃくの二色田楽
【材料】(2~3人分)
   板こんにゃく 1枚、 塩 少々、 ごま油 少々、 
   白味噌・赤味噌 各大さじ1.5
   酒・みりん 各小さじ1~2
   白練りごま・黒練りごま 各小さじ2~3
   白すりごま・黒すりごま 各適宜

   
【作り方】1.板こんにゃくは、表面に格子状に切れ目を入れて、
        約3cm角に切り、軽く塩でもんで熱湯でゆでる。
     2.2~3分ゆでてから湯を流して、そのまま乾煎りする。
        水分がとぶと、ごま油少々を加えて一炒めする。
      3.白味噌に酒を加えて電子レンジで20秒くらい加熱して
        溶きのばしクリーム状にして、白練りごまを加え混ぜる。
        赤味噌とみりん、黒練りごまも同様に混ぜる。 
      4.2のこんにゃくに3のニ種の田楽味噌を塗り、上に
        すりごまを散らす。
        そのままでも、グリルやオーブントースターで軽く焼き目を
        つけても美味しいです。

※ こんにゃくは、下ゆでして、サッと炒めることで、特有の臭みが消え、
  風味がよくなります。
※ こんにゃくは、今回は一口サイズに切りましたが、お好みの大きさで
  作ってみてください。

【今回使用したのはコチラ】
白ごま油275
(白)ごま油 


ねり白150
練りごま(白)


ねり黒150練りごま(黒)


すり白
すりごま(白)


すり黒
すりごま(黒)