師走に入ったかと思えば、あっというまに暮れも押し詰まり、
何かと心ぜわしい時節になってきました。
巷では、いろいろな場面で お正月の準備に・・・というような声が
だんだんと大きくなってきています。
年末年始は・・・クリスマス、年末の大掃除、年賀状、
仕事納め、お節料理…あれもやらねば、これもやらねば…と
何もできていないのに、気もそぞろの私です。
さて、年末が近づくと、新聞や雑誌で、デパートやスーパーの広告で
ネットで…おせち料理の予約を、数多目にします。
あっと驚くような高価で立派なお重から、手頃な価格のお重、
黒豆やお煮しめなど一品ずつのパック…
多種多様に販売されています。
お節離れが進んでいる、という話も聞きますが、
日本の食文化の伝統「お節」は受け継いで行きたいものです。
市販のものを上手に利用しながら、家庭に代々伝わってきた味を残し、
また、もともとあるお節をアレンジしたり…
楽しみながら、お節を作ったり味わったりできればいいですね。
今回は、お正月用の献立「松風(焼き)」を紹介いたします。
「松風」は、お節料理の定番、というわけではないのですが、
比較的簡単に出来て、冷めても美味しく、酒の肴にもなり、
子供にも人気の一品です。
風流な名前は、能の「松風」という話に由来しているそうです。
京都には、「松風」という和風カステラのような和菓子もあり、
いくつかの和菓子屋さんで作られています。
お菓子の方の「松風」も似たような外観で、上にけしの実やごまが
散らしてあります。
日持ちのする和風ミートローフのような松風、
白と黒の炒りごま、それから彩りよく、青海苔をのせて
香ばしく焼き上げました。
高野豆腐が混ぜ込んであるので、とっても ヘルシーです。
◆ ごま松風
【材料】(4~5人分)
鶏(豚)ひき肉 200g、 塩・こしょう 各少々、おろし生姜 少々
高野豆腐 2枚(33g)、卵 小1個
A【白練りごま・うす口醤油・みりん・酒・砂糖 大さじ1/2、
白味噌 大さじ1】
くるみ(炒ったもの)30g
B【うす口醤油・酒・みりん 各小さじ2】
白炒りごま・黒炒りごま 各適宜、 青海苔 適宜、
【作り方】
1.高野豆腐は、もどして水分をしぼり、おろし金ですりおろす。
2.ひき肉に塩・こしょう、おろし生姜を加えて練り混ぜ、1も加えて
よく混ぜる。
3.溶き卵を加えて混ぜ、Aを加えてさらに混ぜ、最後にくるみを
加えてオーブンペーパーの上に厚さ2cmくらいに四角くのせて
210℃に熱したオーブンで10分焼く。
4.Bを小鍋で弱火にかけて少し煮詰める。(または電子レンジで加熱して
煮詰める。10秒ずつ様子を見ながら)
5.3を一旦取り出し、4を刷毛でぬって、上に、白ごま、黒ごま、青海苔
をのせて上から軽く押し、190℃に下げて10分ほど焼く。
6.冷めると切り分ける。
※ 生地をつくるとき、材料をポリ袋に入れて外側からもみ込むようによく混ぜて
も OKです。
※ フードプロセッサーがあれば、生地の材料を全部入れて混ぜてペースト状
にすると 滑らかな生地になります。
※ ケーキ型、耐熱皿など、オーブンに入れられる型があれば、そこに生地を
入れて焼くと、きれいな形に焼き上がります。 型にはごま油をうすく塗って
おくと、出しやすいです。
【今回使用したのはコチラ】
練りごま(白)