きょうは、一年で一番昼が長い日、夏至。
日本では、夏至は梅雨のさなか、雨模様のことが多いです。
きょうのような 雨で 明るさに欠ける日には、
日が長いことをあまり実感できないかもしれません。
北欧では、通年日照時間が短いためか、
夏至は大切な日で、お祭りも催され盛大に楽しむようです。
一方、南半球では、きょうは日本の冬至にあたる 夜が一番長い日です。
各国、夏至の日事情は、いろいろなのでしょうね。
日本では、冬至には、かぼちゃを食して柚子湯に入る、
という風習が根付いていますが、夏至にはこれ というものがありません。
聞くところによると、地域によっては、
小麦粉で作ったお餅や饅頭をお供えする。
たこを食する。
いちじくの田楽を食する。
という食習慣の所もあるようですが、全国的なものはないようです。
おそらく、この時期は、田植えなど農作業の繁忙期、
夏至の日に何かをいただく、というような決め事をするには
忙しすぎたのでしょう。
ちなみに、京都では、このあと、
6月30日、夏越の祓いに水無月をいただき、
7月には、土用の入りにあんころ餅を食し、
土用の丑の日にうなぎを…とつづきます。
(土用丑のうなぎは全国区ですね)
いずれも、暑気払い、暑い夏を無事息災に過ごせるように、
という願いから食習慣として定着したものです。
これからやってくる本格的な蒸し暑さにそなえて
旬の栄養のあるものを美味しくいただき、元気に過ごしましょう。
きょうは、いまが旬のアジを使ったさんが焼きを
ご紹介いたします。
さんが焼きは、千葉の郷土料理。細かく切ったアジに
薬味と味噌を混ぜて包丁でたたいて焼いたもの。
言うならばアジのつくね(ハンバーグ)です。
アジは年中 出回っていますが、最も美味しくなるのは産卵前の初夏
と言われています。EPAやDHA、タウリンなどの話題の栄養素も豊富、
身体にいい食材です。
さらに、食欲増進、発汗作用などの効用ある薬味ねぎ、生姜、
そして、ごまも加えたので、栄養価も風味もアップしています。
是非作ってみてください。
◆アジのさんが焼き
【材料】(約3~4人分)
アジ 中2尾分、 青じそ 8~10枚、
薬味野菜【長ねぎ 約15cm、生姜 大1片、みょうが 1コ 】
酒 大さじ1、 みそ 大さじ1
白すりごま・白炒りごま 各大さじ1~2
ごま油 大さじ1
【作り方】
1.アジは三枚におろし、皮をひいて骨を取る。
(初めからおろしてあるものだと一手間省けます)
酒をふり、粗みじんに切る。
2.薬味野菜を粗みじんに切る。
3.1と2と味噌を合わせて、包丁でたたき混ぜ、
全体に炒りごまとすりごまもまぜる。
4.8~10等分して丸めて青じそを巻き、
フライパンにごま油を熱して両面を焼く。
※ 今回は、八丁味噌を使いましたが、お好みのお味噌で。
甘味がない味噌のときはみりんを少々加えてもよし。
※ すりごまのかわりにゴマプードルも…
※ 大きめの青じその場合は 縦半分に切って巻いたり、
小さめの青じそなら 両面につけたり、お好みで。
【今回使用したのはコチラ】
(白)ごま油