七月も下旬となりました。
朝から降り注ぐ蝉しぐれは、日に日に音量が大きくなってきているよう。
梅雨が明けた地域も多く、また
多くの学校は夏休みに入ったのではないでしょうか。
本格的な夏の到来。
気温も上昇、湿度も高くなり、不快指数もアップ。
京都は、ここしばらく、連日の猛暑日となり、うだる暑さです。
さて、七月下旬というと、毎年だいたい「土用の丑」がこの時期です。
今年の土用の丑は、7月25日(火)、
そして、今年は「二の丑」も8月6日(日)にあります。
土用の丑は、今年のように2回ある年があります。
そもそも、土用とは、
二十四節気の四立(立春・立夏・立秋・立冬)それぞれの直前18日間です。
それぞれ土用の最初の日は「土用入り」、
最後の日が「土用明け」=「節分」です。
「節分」は、2月の立春の前日が有名ですが、
「土用」は立秋直前の「夏の土用」が一番知られています。
丑の日、というのは、昔は十二支を日に当てはめていたことから。
「子の日」「丑の日」…と12日周期で日がまわっていたので、
土用の期間(18日)には、丑の日が1度の年と 2度の年があるのです。
なにはともあれ、夏の土用は、とりわけ暑い時期。
夏バテで体調を崩さないように、スタミナのあるもの食して、
元気に夏を乗り切る!という意味で、「土用の丑」に栄養価の高い鰻
を食べる習慣が出来たようです。
京都など関西、あるいは北陸の方では「土用の入り」に「土用餅」といって
あんころ餅をいただく食習慣もあります。
他にも、土用の時期に食べて元気をつけるものとして、
土用卵や、土用しじみが知られています。
卵は、良質のたんぱく質等など、いろいろな栄養素を含む食材。
夏の土用に産み落とされた卵は、「土用卵」といって
特に精が付くと言われてきました。
きょうは値段も手ごろで、完全栄養食品とも呼ばれる栄養豊富な卵で
「揚げ出し卵」を作ってみました。
卵を揚げる、というと難しいのでは…と思われるかもしれませんが
お箸で白身をまとめるように揚げると、形よく作れますし、
また、途中で黄身がくずれても、そのまま固まります。
新しい卵で、水分を入れないように揚げると、扱いやすいです。
揚げ立ての卵は、ふっくら香ばしく、中の黄身はとろりと半熟。
ごま油で揚げると、風味がよくて、食欲をそそり、
大根おろしを添えるのでさっぱりといただけます。
是非、おためしください。
◆揚げ出し卵
【材料】(約4人分)
卵 4個、 炒り胡麻(白・黒) 少々、 揚げ油 適宜
A 【だし120cc、 みりん 大さじ1、
うす口醤油 大さじ1強、 濃口醤油少々】
大根おろし 約1/2カップ、 ししとう等青味 適宜
【作り方】
1.Aを煮立てて、だしを作る。
2.卵を割って、お玉に入れ、上から炒り胡麻をちらす。
3.油を180℃くらいに熱し、2をそっと流して
卵白をお箸でをまとめて包み込むようにして揚げる。
(ししとうなど青味も揚げる)
4.3を器に入れて、青味と大根おろしを添えて、
1のだしをはる。
※ 青味はししとうやピーマン、三度豆など。
お好みで、刻んだねぎ、おろし生姜を添えても。
【今回使用したのはコチラ】
(白)ごま油