8月16日、
送り盆、精霊送り の日です。
京都では、おしょらいさん(お精霊さん)をお送りする日
というふうに言います。
8月11日「山の日」が祝日に制定されて休日となり、
11日から六連休、と今年のお盆休みは少し長い
という方が多かったのではないでしょうか。
16日の夜、京都では五山に送り火が灯されます。
送り火、というと一般的には、門口や川原で焚くことが多いですが、
京都では、大規模な火の行事に展開しました。
点火の時間の夜8時を前に、市内の灯りが消えて、
「大」から始まって「妙・法」、船形、左大文字の「大」、鳥居形、
と次々に点火されて、夜空に巨大な火の文字が浮かびあがり
幻想的な雰囲気に包まれます。
送り火は、お盆に迎えたおしょらいさん(精霊)が無事お帰りになることを祈り、
来年までの家族の無病息災をお願いする厳かな伝統行事なのです。
さて、
おしょらいさんをお送りするのに、16日の朝には、
「あらめ」の煮物をお供えして、あらめのゆで汁を門口に撒く
というのが習わしになっていて、これを「追い出しあらめ」と言います。
年に一度しか帰ってこられないのに、
「追い出し」という表現に違和感を覚えたものですが、
これは、おしょらいさんがこの世に未練を残さないよう、
あえて、そういう言い方をするのか…と近年思うようになりました。
この「あらめ」ですが、地方によっては、あまり馴染みがない、
という方も多いようです。
あらめは、伊勢志摩特産の海藻で、昆布の仲間。
カルシウム、鉄分、βカロチン、食物繊維などが豊富で、
栄養価が高く 低カロリーの健康的な食材です。
乾燥状態でパックされて販売されていますが、
水で戻すと5~6倍になります。
煮物が美味しいですが、煮物以外の献立がわからないので、
残りを余らせたまま…という声もよく聞きますので、
お勧めの「あらめの炊き込みご飯」をご紹介します。
ほのかな磯の香りと、やわらかいけれど存在感ある食感が美味しい
炊き込みご飯、ごま油を加えてたくと、風味やコクがアップし、
お米がつややかに炊き上がります。是非、作ってみてください。
◆あらめの炊き込みご飯
【材料】(約4人分)
米 2合
A【酒・みりん・濃口醤油・うす口醤油 各大さじ1、塩 少々】
あらめ(乾燥) 10g、 干しいたけ 2~3枚、
油揚げ 小1枚、 にんじん 小1本
生姜 1かけ、 ごま油 大さじ1/2
【作り方】
1.米をとぎ、30分ほど水に浸けておく。
2.干しいたけは戻して細切りにし、
あらめは洗ってザルに上げておく。
3.油揚げは短冊切りに、にんじんは細切り、
生姜はせん切りにしておく。
4.1の米をザルにあげ炊飯器に入れ、しいたけの戻し汁、
Aを加え、水を足して2合分の水加減にする。
5.4に、2と3をのせてごま油を回しかけて、炊飯する。
6.炊き上がると、お好みで、仕上がげ、三つ葉や青じそを散らす。
【今回使用したのはコチラ】
(白)ごま油