春の味~ホタルイカ飯

三月に入り、暖かくなったかと思えば、
寒さがぶり返し、また暖かくなって…と
寒暖差の大きい今日この頃です。…が、
確実に春が近づいてきています。

きょうは、海の幸の中で代表的な春の風物詩、
ホタルイカに焦点を当てます。
ホタルイカは、日本海側、富山から兵庫のあたりが産地で、
その漁期は春の数ヵ月だけ。

その名にホタル(蛍)が付くように、体に発光器がついていて
光を発するホタルイカ。
深海に生息していて、春になると産卵のため海面に集まります。
網にかかったホタルイカが青い光を放ち、夜の日本海が
神秘的で幻想的な世界に一変する様子は、
富山湾でのみ見られる光景だそうです。

春の富山湾のホタルイカの幻想的な光体験、
一度は行ってみたいものですね。。。

・・・観るのはむずかしいので、食べる方でホタルイカを
楽しみたいと思います。

一般的に出回っているホタルイカは、ボイルしたもの。
(生のホタルイカは寄生虫がいるので、凍結等の処理をしないと
 食用には適しません)

献立としては、酢味噌和え、天ぷら、旨煮などで食することが
多いと思います。

きょうは、ホタルイカをご飯と一緒に炊き込んだ
ホタルイカ飯を作ってみました。
お米と一緒に炊くだけなので、とっても簡単です。
ただ、ホタルイカの目とくちばしは付いていると口あたりがよくない
ので 取り除いてください。
(取り除いた状態で販売されているものもあります)

隠し味にごま油を入れると、風味豊かに、
つややかにご飯が炊き上がります。

ホタルイカの持ち味を生かした
旨みのある炊き込みご飯は 春を呼ぶ味です。
是非つくってみてください。

◆ホタルイカ飯
【材料】(約4人分)
 米 2合
 ホタルイカ(ボイル) 1パック(80~100g) 
 A【酒 大さじ2、みりん・濃口醤油・うす口醤油 各大さじ1、
塩 少々】  
 生姜 1かけ、
 昆布 約5cm角、
 ごま油 大さじ1/2、
 青じそ 3枚、
 白炒りごま 適宜
  
【作り方】  
 1.ホタルイカは流水でさっと洗い下処理する。
  (目、口ばし[足のつけ根にあるかたい部分]を取り除く)
 2.米をとぎ30分ほど水に浸けておく。生姜はせん切りにする。
 3.2の米をザルにあげ炊飯器に入れ、Aと昆布を加えて水を足し
   2合分の水加減にし、1をのせごま油を回しかけ炊飯する。
 4.炊き上がると昆布をとり出し軽く蒸らし底から混ぜ合わす。
  (ホタルイカはやわらかいのでつぶさないよう注意)
 5.お茶碗によそい、青じそのせん切りを散らし、炒りごまを
指先でつまんでひねる。(すりつぶすようにする)
   
※ 今回は、仕上げに青じそを使いましたが、細ねぎ、三つ葉やせり等
 お好みの青味を散らしてください。
※ お米の一部をもち米にすると、もちっとした食感の炊き込みご飯
 になります。
※ 炊飯器でなく、土鍋で炊くとさらに美味しそうです。

【今回使用したのはコチラ】
白ごま油275
(白)ごま油 

 
いり白
炒りごま(白)