さばのごま揚げ

きょう は、二十四節気の寒露です。

その文字面から、寒いような印象を受けますが、
「寒露」とは、晩夏から初秋にかけて、
草花に宿る冷たい露のことです。
 
秋の深まりをしみじみと感じる趣のある言葉ですね。
実際には、寒露のころはまだ暑いことも多いのですが、
それでも朝夕はひんやりした空気に肌寒さを感じます。
どこからともなく 金もくせいの香りが漂い、
耳を傾けると虫の声が聞こえ、
栗や柿、りんごなど秋の味覚が店先に並ぶようになり、
五感で秋を感じる頃です。

今年は寒露の日が、体育の日と重なりましたので、
きょうは運動会、という方も多いかもしれませんね。

これから秋の行楽シーズンでもあり、
お弁当を持っていく機会も増えることかと思います。

お弁当の一品に、冷めても美味しい
さばのごま揚げはいかがでしょう。

「秋さば」と呼ばれるように、さばは秋に脂がのって
美味しくなります。

さばには、脳の活性化や血液サラサラ効果のあるDHAたっぷり、
カルシウムの吸収を助けるビタミンDが豊富。
旬の時季には栄養価もいっそう高まります。

たっぷり付けたごまで、香ばしさ抜群、
もちろん、揚げ立てのあつあつも美味!

ごまは、白炒り胡麻と炒り胡麻を別々にしても、。
白と黒を混ぜても、…お好みでどうぞ。
混ぜて使う時は、白と黒を2:1くらいの比率で混ぜると
白黒がバランスよく見えます。

食欲の秋に、美味しく食べて健康に♪

◆さばのごま揚げ
【材料】
さば 1/2尾分(3枚におろしたもの)、
塩・こしょう 各少々、 酒 小さじ2
薄力粉 大さじ1強、 卵白 1個分
白炒りごま 大さじ4、 黒炒りごま 大さじ3
くっきんぐせさみおいる(揚げ油)適宜、 青じそ 少々

【作り方】
1. さばを食べやすく(3~4cm幅に)そぎ切りにし、
   塩・こしょう、酒をふりかける。
2. 1の水気をぺーパーで押さえてふき、薄力粉をまぶし、
  溶き卵をくぐらし、ごまをまぶす。
3.フライパンにおいるを入れて(1cmくらいの深さ)
  160~170℃に熱し、2を入れて揚げ焼きにする。

※ 下味とごまの風味があるので、そのままで美味しくいただけます。
※ 1で、カレー粉や山椒粉など香辛料を混ぜても風味豊かで美味しいです。

【今回使用したのはコチラ】

【くっきんぐせさみおいる】

【炒りごま(白)】

【炒りごま(黒)】

くるみとごまの白和え

はやいもので、9月もおわり。
きょう9月30日は「くるみの日」です。

「く(9)るみ(3) まるい(0)」という語呂合わせだそう…
日本ではちょうど今頃がくるみの収穫時期です。

近年、くるみは健康や美容にいい…としてよく取り上げられていますが、
古くは、縄文時代から食べられていたようです。

たん白質が豊富でとても栄養価が高いくるみ。
最近では、健康効果の高いオメガ3脂肪酸が多く含まれている、
ということで注目を集めています。
オメガ3は、サバやサンマ、イワシ等の青魚のDHA、EPAと同じ仲間。

血液サラサラ効果、動脈硬化の予防や、不眠症の改善、
便秘の解消や美肌効果、骨粗しょう症の予防や、
記憶力の改善等々、嬉しい働きがいろいろ期待されています。

くるみは漢字では「胡桃」
「胡」の字はごまの漢字「胡麻」と共通しています。
どちらも栄養価の高い木の実(種子)。

きょうは、くるみとごまをダブルで使って
白和えを作ってみました。

くるみの風味が加わった白和え。
具は、にんじんと水菜を入れてみました。

白和えというと、ほうれんそうや春菊などの青菜をゆでて
具にすることが多いですが、生の水菜もシャキッとして歯ごたえがよく
爽やかな味です。

さっと塩でもんでから加えたので、青臭さもなく、水分も出にくいです。
にんじんと一緒にしいたけやこんにゃくをたいて加えてもいいですね。
風味ゆたかなくるみと胡麻の白和え、ぜひ作ってみてください。

◆くるみとごまの白和え
【材料】(約4人分)
    にんじん 小1本、 水菜1/3把、 塩少々
    A【だし 100cc、 うす口醤油・みりん 各小さじ1】
    木綿豆腐 150g、
    炒ったくるみ 30g+飾り用少々
    B【白練りごま 15g、
      うす口醤油・塩 少々、 砂糖 小さじ1】
       
【作り方】
1.豆腐は水切りしておく。
2.にんじんは細切りにし、Aで煮て冷ましておく。
3.水菜は約3cm長さに切り、塩をふりかけ少しおき、絞っておく。
4.くるみをすり鉢等でつぶして、Bを混ぜ、1の豆腐をつぶして混ぜ、
  味をととのえる。 

5.2と3を4の白和え衣で和え、上にくるみを散らす。

※ 豆腐は、キッチンペーパーで巻いて重し(お皿など)をのせ
  水切りする。
※ 生くるみの場合は、オーブン150℃で15分焼く。あるいは、
  フライパンに重ならないように並べる。弱火で焦がさない様に
  4~5分炒る。
※ すり鉢がなければ、くるみを厚めのポリ袋に入れて、押しつぶす。
※ くるみ(と豆腐)のつぶし方が粗いと、ざっくりした、ところどころ
  くるみの食感が残る仕上がりにまします。

  
【今回使用したのはコチラ】

【練りごま(白)】

道明寺のミニおはぎ~秋彼岸に

きょうは、秋分の日です。
昼と夜の長さがほぼ等しくなる日。
今年は強烈な猛暑の夏でしたが、暑さも和らぎ過ごしやすくなり、
これから、だんだんと昼が短くなっていきます。

そして、秋のお彼岸の中日で、
祖先をうやまい、亡くなった人々をしのぶ日です。

「彼岸」とは悟りの境地のこと。
浄土教では、阿弥陀浄土が西にあることから、
太陽が真西に沈む、秋分の日(春分の日)を中心にした
前後七日間を彼岸として、お墓参りをしたり、
仏壇にお供えをしたりして、ご先祖の供養をします。

お供えするのは、秋はおはぎ。
おはぎは、漢字では「御萩」
「萩の餅」とも言います。

秋の七草のひとつである萩は、
草冠に秋という字からもうかがえるように秋を代表する花。
万葉集には、植物を詠んだ歌がたくさんありますが、
一番たくさん出てくるのが「萩」です。
古くから、秋の花として、日本人の心に訴えかける花だったのでしょう。

地域によって、あるいはご家庭によっては、
春も秋も「ぼた餅」と呼ぶところもあるようですが、
秋のお彼岸には「お萩」がふさわしいですね。

さて、
ご先祖をうやまい、実りの秋の収穫への感謝の気持ちを込めて
お供えする「お萩」、手作りはいかがでしょう。

市販のものは、ほとんど、
もち米(またはもち米+うるち米)を蒸したり炊いたりしたもので
あんこで包む、あるいは、あんこを包んで周りにきなこをまぶす、
この2種類です。

きょうは、小さく色んな種類のおはぎを作ってみました。
白ごま、黒ごま、抹茶、かぼちゃあんや白あん。
彩りも味も食感も多彩。

(ちなみに、かぼちゃあんは、かぼちゃの煮つけをつぶして白練りごま
 と砂糖を混ぜたもの。白あんは、白花豆の甘煮をつぶしたもの です)

ほかにも、さつま芋や枝豆など、秋の実りを使うと
彩りもきれいです。
甘さ控えめにして素材の味を楽しめるのは、手作りならでは!
もちろん、市販の好きなあんこを使っても…お好みでどうぞ。

そして、お米の代わりに、桜餅でおなじみの道明寺粉を使うと、
つぶつぶした食感が魅力で、また手早くできます。
(ミニサイズ10個分くらいの道明寺のお餅が電子レンジ加熱で約5分)

ミニサイズは作りやすいので、是非作ってみてください。

◆ 道明寺のミニおはぎ
【材料】ミニサイズ約12個分
道明寺粉 100g、 水 150cc、砂糖 大さじ1、 塩 少々
粒あん・こしあん 各適宜
黒炒りごま・白炒りごま 各適宜
抹茶・きなこ・かぼちゃ煮物・白花豆煮物 各適宜
白練りごま 少々
【作り方】
1.道明寺粉と水を耐熱ボウルに入れて混ぜ、5分ほどおく。

2.ふわっとラップをかけて、電子レンジで5分加熱する。
  (550Wの電子レンジ)
3.そのまま10分蒸らして、砂糖と塩を入れて全体に混ぜる。

4.だいたい12等分して 小さ目のものは 丸めて周りをあんでくるむ。
大き目のものは平たくして、丸めたあんを包み、周りにごまやきなこ、
  抹茶などをまぶす。

※ 電子レンジ、500Wなら、時間は一割増し(約5分30秒)
   600Wなら、一割減(約4分30秒)。(味見して食感を確認して下さい)
※ 画像のあんは、市販の粒あん、こしあんを使いました。
※ かぼちゃあんは、かぼちゃの煮物をフォークでつぶして、
  白練りごまと砂糖を加えたもの。
※ 白あんは、市販の白花豆の甘煮をつぶしたもの。
※ あと、さつま芋をつぶしたもの、枝豆のつぶしたもの等など、
   家にあるもの、お好みのものをつくってみてください。
  
【今回使用したのはコチラ】
【炒りごま(白)】

【炒りごま(黒)】

【練りごま(白)】

なめらか黒ごまプリン~敬老の日に

明日は敬老の日です。

日本人の平均寿命は、
 女性 87.26歳
 男性 81.09歳
 (昨年2017年)
ここ数年、毎年更新されています。

そして、女性は世界第2位、男性は第3位と
世界でもトップクラスです。

70年前の1948年、といえば
戦後まもない頃ですが、そのときの平均寿命が
女性が59.40歳
男性が55.60歳
だったことを考えると、驚くほど。

日本人の三大死因(ガン、心疾患、脳血管疾患)の減少が
平均寿命を上げているようです。

周りを見ても、元気なお年寄りが多く
というより、70代では、老人と呼ぶには若々し過ぎる人が多く、
80代でも、そんな方もいらっしゃいます。

元気に歳を重ねるには、生活習慣、食習慣が大きく関わってきます。
とりわけ、食生活…食物や食べ方は大切です。
健康にいい食材、長寿食、と言われるものもいろいろありますが、
「ごま」もその一つです。

ごまは、古来、古今東西で不老長寿の妙薬とされてきました。

ごまには、ビタミン、ミネラル、良質のたん白質が豊富。
高血圧や動脈硬化など生活習慣病の予防し、
肝機能を高め、肌や髪を健康に保ってくれ、
骨粗しょう症の予防や、貧血の改善等など、多くの働きがあります。
老化を防止し、身体を健康に保つ成分が多いことから
昔から長寿食とされてきたのでしょう。

ごまの種類は、主に
白ごま、黒ごま、金ごまがあります。
いずれも栄養的には、ほとんど同じなのですが、
黒ごまだけに、アントシアニンが含まれます。

アントシアニンには、目の機能を向上させる働きや、
抗酸化作用があります。
その分、長寿という点からみると、黒ごまが一番といえるかもしれません。

きょうは、黒練りごまを使ってプリンを作ってみました。
ゼラチンで固めるので、プルンとしたとても口当たりのいいプリンです。
練りごまはペースト状なので、粒のごまより消化吸収がよく、
ごまの栄養を無駄なくとれます。

とても簡単で作りやすいレシピ、
敬老の日のデザートにいかがでしょう。
やわらかな食感で、口に入れると体温でとろけるので、
歯や嚥下に問題がある方でも大丈夫。
もちろん若い方にも、小さいお子さんにも人気の味です。

◆ なめらか黒ごまプリン
【材料】約4個分
・黒練りごま 20g
・豆乳 200cc 
・砂糖 15g
・粉ゼラチン 1/2袋(2.5g)(小さじ1弱)

・ゴマプードル・きなこ・ゆで小豆 各適宜

【作り方】
1.水大さじ1に粉ゼラチンを入れて、しとらせておく。
2.豆乳の半量と砂糖を混ぜて加熱して砂糖が溶けると、
  1を溶かし混ぜる。
3.ボールに練りごまを入れ泡立て器で混ぜ、2を少しずつ
  加えながらよく混ぜる。
4.残りの豆乳も加え混ぜて、氷水にあて、ときどき混ぜて
  冷えてとろみがついてくると、器に入れて冷蔵庫で冷やし固める。
5.上にゴマプードルときなこを混ぜたもの、ゆで小豆をのせて~♪

※ かなりやわらかめのレシピです。
  もう少ししっかりした食感がお好み、あるいは  
  型に入れてひっくり返したい、というときには、
  ゼラチンの量を4gくらいにふやしてみてください。

※ 牛乳でも美味しいですが、豆乳の方がごまとの
  味のなじみがいいように思います。

【今回使用したのはコチラ】
【練りごま(黒)】

【ゴマプードル】

豆腐の菊花しゅうまい

きょうは、二十四節気の白露です。
白露は、大気が冷えて 露ができ始めるころ、
という意味です。

この白露の前後には、二百十日、二百二十日もあり、
台風の多い時期と言われていますが、
先日9月4日には、大型の台風21号が襲来、近畿地方を中心に
各地に大きな爪痕を残していきました。

そして、翌々日の6日には、北海道に大きな地震、
相次ぐ天災。
その後も、大雨の警報や注意報が出ていて、
土砂災害の心配があるところもあります。

被害に遭われた方々が、一日もはやく普通の生活に戻れること、
これ以上、被害が大きくならないことを、祈るばかりです。

      *      *      *

さて、
明日、九月九日は、五節句の一つ「重陽の節句」です。
重陽の節句は、別名、菊の節句ともいいます。
今では、一般の方々にはあまり馴染みのない日のようですが、
その昔、菊の花を飾ったり、菊花酒を酌みかわしたりして、
長寿を願っていたと言われています。

菊の節句にちなんで、菊をモチーフにした和菓子を置いている
和菓子屋さんも見かけました。

五節句のうち、
人日の節句(一月七日)は、七草粥、
桃の節句 (三月三日)は、ちらし寿司
端午の節句(五月五日)は、かしわ餅やちまき
七夕の節句(七月七日)は、素麺

…と、それぞれお決まりの食べ物があるのですが、
重陽の節句には、これと言って決まった行事食はないよう。

秋の味覚として、栗ごはんや秋なすを使った料理、
菊の節句にちなんで、菊の花のお吸い物などを食する
とも聞きます。

きょうは、菊の花にちなんで、菊花しゅうまいをつくってみました。
しゅうまいの皮を細切りにして周りにまぶしつけて作るのですが、
包むよりも形作りやすくて、見栄えがします。

なかの種は、お豆腐入りで、やわらかな食感。
ふんわり口当たりがよくてヘルシー、ごま油の香りで味が決まります。

◆ 豆腐の菊花しゅうまい 
【材料】(約16個分)
木綿豆腐 1/2丁(150g)
豚ひき肉 130g
干しいたけ 2個
長ねぎ 1/2本
白すりごま 大さじ2
A【塩・こしょう 各少々、 しょうゆ・ごま油・オイスターソース・砂糖 各小さじ1/2】
しゅうまいの皮 16枚
枝豆 16粒
B【金ごま油・練り辛子・酢醤油・ごまらあ油 各適宜】

【作り方】
1.豆腐はキッチンペーパーではさんで水気をきる。
  (あまり水気をきり過ぎない)
2.干しいたけは戻してみじん切りに、ねぎは粗みじん切りにする。
3.しゅうまいの皮はに2~3ミリ巾に切る。
4.ポリ袋に豚ひき肉を入れ、Aを加え 粘りが出るまでよく練り混ぜ、
  2を加え、1を崩し入れて混ぜ、すりごまも加えて均一に混ぜる。
5.ポリ袋の下の角を1cmほど切り落として、絞り袋のようにして
  4の種を丸く絞り出していく。

6.5の上に3の皮をのせ、手で軽く押さえてなじませ、全体に霧吹きで水をかけ約10分蒸す。あるいは、ラップをして電子レンジで加熱。上に枝豆を飾る。
※ 電子レンジ加熱するときは、加熱ムラを防ぐため、丸くゆったり放射状に 並べて、半量を3分ずつ(600Wで)加熱する。

※ しゅうまいの皮に透明感がでて、竹串を刺して濁った肉汁が出なければOK。Bを好みでつけてどうぞ。

【今回使用したのはコチラ】
【一番絞り 白ごま油】

【すりごま(白)】

【一番絞り 金ごま油】

【ごまらぁ油】

野菜たっぷりラタトゥイユ

8月もいよいよ終わり。
今年の8月は、暑さが大変厳しいひと月でした。

さて、きょう8月31日は、
語呂合わせで、野菜の日です。

や(8)さ(3)い(1)…!!

青果関係の団体によって制定されたのが1983年。
栄養豊富な野菜のよさを見直し、たくさん食べてほしい
という目的でした。

旬の野菜は、栄養価が高く、野菜本来の味が濃くて、
また、値段もお手頃になります。
そして、その時季の身体の調子を整える栄養素が詰まっています。

夏には、夏が旬の野菜を食べるのが一番!
夏野菜には、身体の体温調節を助けたり、
紫外線対策や夏バテ予防の働きがあります。

代表的な夏野菜といえば、
まずトマト!
トマトには、リコピン、カロチン等のビタミン類がたっぷり。
紫外線や猛暑のストレスでふえる活性酸素を消去する働きがあります。
また、酸味のもとのクエン酸は、疲労回復に有効です。
グルタミン酸が多いので、旨みたっぷりなのも嬉しい。

そして、ピーマン!
ピーマンもカロチンを含み、抗酸化作用があります。
まあ発汗を促して代謝を促進する働きも。
緑のピーマンを完熟させたものが、赤ピーマンですが、
ビタミンC等栄養素がグンとアップしています。また、
ピーマンに含まれるビタミンCは熱に強く、炒めても壊れにくいのです。

それからナス!
ナスはビタミンたっぷりという野菜ではありません。が、
ナスの紫色、アントシアニンには、抗酸化作用があり、
体調不良の改善に役立ちます。
また、体の熱を下げるとも言われています。

トマト、ナス、ピーマンというと、ラタトゥイユの材料。
夏野菜をたっぷり使ったラタトゥイユは南フランスの郷土料理。
オリーブオイルを使い、バジル、ローリエなどの香辛料で風味づけします。

きょうは、ごま油を使って、にんにく、生姜やクミンなどカレーの香辛料を加えた、ちょっとエスニックでスパイシーなラタトゥイユです。


たっぷり野菜で、元気が出る一品、
残暑厳しいこの時季に、ぜひ作ってみてください。
夏の疲れを吹き飛ばしてくれます!!

◆エスニック風スパイシー・ラタトゥイユ
【材料】 ( 約4人分 )
玉ねぎ 小1個
なす 3本
ズッキーニ 1本
ピーマン 3個(赤と緑)
トマト 1個
しめじ 1パック
トマト水煮 1パック
くっきんぐせさみおいる 大さじ1
ごま油 大さじ3
にんにく・生姜 各1かけ
塩 小さじ1/2+少々
A【たかのつめ 1/2本、 ローリエ 1枚
こしょう・クミン・カルダモン 各少々】
ナンプラー(または醤油) 大さじ1
ごまらあ油 少々
【作り方】
1.鍋においる大さじ1とにんにくと生姜のみじん切りを入れて炒める。香りが立つと、Aを加えて炒め合わせ、玉ねぎの薄切りを加えて炒める。塩(小さじ1/2)も加えてしんなりと炒める。

2.1にトマト水煮を加えて煮る。

● 2を煮ている間になす、ズッキーニ、ピーマンを炒め、しめじを焼く。
3.グリルでしめじを焼く。(焼き色がつくまで)

4. フライパンにごま油を大さじ2入れて
輪切り(太いところは半月切り)のなすを炒め、塩少々をふり、
こんがり焼き色をつける。

5.3のなすを取り出し、ごま油大さじ1でなすと同様に切った
ズッキーニと、細切りのピーマンを炒め、塩少々をふる。

6.2にざく切りのトマトとナンプラーを加え、煮立つと3と5を加えて、7~8分煮て、味を調える。器に盛り、お好みでごまらあ油を添えて。

※ 野菜は、こんがり焼くと、香ばしい風味がついて美味しさアップします。
※ 油は、全部くっきんぐせさみおいるにしても、あるいは、全部ごま油にしてもお好みでどうぞ。

【今回使用したのはコチラ】
【くっきんぐせさみおいる】 【一番絞り 白ごま油】

【ごまらぁ油】

処暑~冷製なすの和風ポタージュ

きょう8月23日は、二十四節気の処暑(しょしょ)です。
「処暑」は、暑さがおさまる頃という意味。

例年にない連日連夜 猛暑が続く今年の夏ですが、
立秋が過ぎたころに…
お盆が過ぎたころに…
少し暑さが和らいできたのを感じました。
が、
また、ここ数日、猛暑日と熱帯夜で、
暑さがぶり返してきた感があります。

そして、この処暑の時季は、秋の台風シーズンと重なり、
今も、大型の台風20号が近づいてきている様子。
被害がないことを祈るばかりです。

そして、処暑のころは、
暑さつづきに、体力を消耗しているので
体調を気づかう必要がある時期です。
食欲も減退し、胃腸のはたらきも弱ってきて…
という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな時に、なすのポタージュはいかがでしょう。
冷製で和風仕立て、するするっと口に入る
焼きなすの風味が身上のスープです。

ポタージュといえば、
玉ねぎをしんなりと炒めてから、材料をやわらかくなるまで
ゆっくり炒めて…と少々、手間と時間がかかりますが、
このなすポタージュは、なすを焼くだけ。

自然なとろみと、だしの旨味と相まった焼きなすの風味。
仕上げにたらしたごま油の香りが加わって絶妙。
是非作ってみてください。

◆ 冷製なすの和風ポタージュ
【材料】(約4人分)
なす 3~4本
だし 2カップ
A【うす口醤油 大さじ1、塩・みりん 各少々】
ごま油 大さじ1
青味(枝豆、スプラウト等)少々

【作り方】
1.なすは、焼きなすにして、皮をむいて粗熱をとる。
(皮にしっかり焦げ目をつけ、中がやわらかくなるまで焼く)

2.ざく切りにした1とAをミキサーにかけて、味をととのえる。
3.器によそい、上に青味を散らして、ごま油をまわしかける。

※ だしに豆乳を加えると、まろやかな味わいになります。
(だし300cc+豆乳100ccくらい)
※ なすは縦にまっすぐ4~5か所に包丁目を入れ、へたの周りも
グルリと包丁目を入れる(あとで皮がむきやすい)
※ 焼きなすの風味を出すため、皮は焦げ目をつける。

【今回使用したのはコチラ】

【一番絞り 白ごま油】

お精霊さん(おしょらいさん)

お盆。
盆と正月…と言われるように、
日本では、ご先祖様に感謝して供養をする大切な仏教行事です。
一般に、8月13日にお迎えして祀り、16日にお送りします。

盂蘭盆会(うらぼんえ)という仏教の言葉が語源で、「お盆」、
「盆会」「歓喜会」「精霊会(しょうりょうえ)」とも呼ばれます。

地方によって、また宗派によっても、お盆の
期間や行事内容、考え方などは異なります。

京都では、お精霊さん(おしょらいさん)と
親しみのある呼び方をします。

7月いっぱいで祇園祭りが終わり、
8月になると、お盆の用意をする所もあるでしょう。
お仏壇を清めてきれいにしたり、
お寺まいりして、お墓の掃除をすませたりして、
お迎えするのは、13日。

大きな蓮の葉の上に、その時季の野菜や果物をのせ、お供えします。
ほおずきや、なす、とうがらし、ささげ等の野菜、さつま芋、
小さいすいかやメロン、梨など、日持ちのいいもの、
今の季節のものや、ご先祖の好物をお供えしますが、
ご縁の「縁」→「円」→まる、で、丸い果物が好まれるようです。

そして、午後から、苧殻(おがら)に火を点けて、迎え火にして、
おしょらいさんを迎えます。
「お迎え団子」をお供えするところも多いでしょう。

それから、16日の朝にお送りするまで、
(お送りするときも、「お送り団子」をお供えします)
朝・昼・晩と、精進の料理をお供えします。

ご飯やそうめん、野菜の煮物や焼き物、お漬物。
田楽やお味噌汁。たんぱく質は、お豆腐や湯葉、油揚げ等。
おやつに、おはぎや水ようかんなど、
ご先祖さまの好まれたもの等をお供えします。
また、本来お盆の間は、家族の食事も精進にするのですが、
実際は、そこまでするのは、なかなか難しいでしょう。

16日、お送りするときに玄関先などで、送り火をたきますが、
それが大規模な行事として発展したのが、五山の送り火です。

16日の夜に、東山如意ヶ嶽の大文字山の「大」から始まり、
妙法、船形、左大文字、鳥居形と、次々と火が灯されるのを眺め、
手を合わせて、おしょらいさんが無事帰られたこと、
来年のお盆までの一年間の家族の無病息災を祈願するのです。

これが昔ながらの京都のお盆、おしょらいさんです。

さて、きょうは、お迎え、お送りのときのお団子を作ります。
一般的には、何もつけない白いお団子をお供えします。
おやつ用にたくさんめに作って、みたらし団子にするのもいいですね。

白玉粉だけで作りと、やわらかなお団子になりますが、
上新粉を加えると、コシのある食感になります。
お好みの配合で作ってみてください。

◆ お送り団子、みたらし団子
【材料】(お団子30~35個分)
・白玉粉 65g
・水 約65cc
・上新粉 35g
・湯 35cc
A【水 100cc、醤油・みりん・砂糖 各大さじ2、片栗粉 大さじ1】
ごま油 少々

【作り方】
1、ボールに白玉粉を入れ、水を少しずつ加えて練る。
(耳たぶくらいの柔らかさになるまで)
2、上新粉に湯を入れてお箸でぐるぐると混ぜてから、手で1と同様に練る。
3、1と2をまんべんなく混ぜて練る。
4、直径2cmくらいに丸め、たっぷりのお湯で茹でる。(4~5分)
氷水にとって、ザルに上げて水けをきる。
<ここまで、お送り団子>

5、4の団子を串に刺して、ごま油を熱したフライパンで焼き目をつける。
6、Aを小鍋に入れ火にかけ、お箸で混ぜ、とろみがついて透明感が出ると
5にかける。

※ 白玉粉だけで作る時は、白玉粉とほぼ同量(重さ)の水で、1→4の工程で。
上新粉の量をふやすと、しっかりした食感のお団子になります。
《 白玉粉30g(水30cc)、上新粉70g(湯70cc)くらい 》

【今回使用したのはコチラ】

【一番絞り 白ごま油】

 

ゴーヤのきんぴら~ごま風味

暑かった7月が終わり、
引き続き暑い8月となりました。

明日は、立秋。
暦の上とはいえ、「秋」とは、実際に体感している酷暑の盛夏感と
あまりにかけ離れています。

2週間前には国内の最高気温が41.1度に更新され、
(埼玉県熊谷市、7月23日)
国内のあちこちで、7月の観測史上最高気温が塗り替えられた
そうです。

この猛暑酷暑の中、深刻になっているのが熱中症による健康被害。
熱中症の危険は、テレビ、新聞、ネット、いろいろなメディアで
大きく取り扱われているのに、連日、熱中症で搬送される人が
後を絶ちません。

高齢の方や小さいお子さんは、とりわけ注意が必要ですが、
中高生など若い人、働き盛りの人なども、「まだ若いから」
「健康だから」「丈夫だから」「暑さにつよいから」などと
過信せずに、くれぐれも注意してください。

熱中症予防に大切なことは…
 環境を涼しくする
 休養をとる
 栄養を摂る
 水分をとる

…外に出るときは、日傘や帽子などで直射日光を遮る。
屋外に長時間いることを避ける。涼しい素材の衣類を着る。
室内にいるときは、エアコンや扇風機で適度な室温にする。

…睡眠を十分にとる。暑さや疲れを感じたら、無理せず
早めに涼しい場所で休息をとる。

…規則正しく栄養バランスのとれた食事をとる。
就寝時の汗で、朝は脱水症状になっていることがあるので、
出かける前には、朝食で水分補給と栄養補給。

…暑いと、知らないうちに汗をかいているので、こまめに
水分補給する。のどが渇く前に飲む!
また、汗と一緒に塩分が出て行くので、塩分補給も忘れずに!

飲み物だけでなく、食事からも水分を摂取できるので、
食事は、しっかりとるようにしましょう。

きょうは、夏の元気野菜、ゴーヤを使ったきんぴらを
ご紹介します。

ゴーヤは、ビタミンCやミネラル豊富なほか、
その苦味成分には、
食欲増進効果や、免疫力アップ、疲労回復等の働きがあります。又、
自律神経系に働きかけ、気分をシャキッとさせる効果もあるそう。
まさにこの猛暑の時季にぴったりの食材です。

塩分補給も意識したしっかりした味付けの常備菜にしました。
味付けの秘訣は、酢とたっぷりのごまが入っていることです。

お酢の働きで、ゴーヤの苦味は緩和され、
深みのある味つけになります。
ごまは、香ばしさがアップして、旨みが引き出されます。
是非作ってみてください。


◆ゴーヤのきんぴら~ごま風味
【材料】(約4人分)
・ゴーヤ 大1本
・にんじん 1/2本
・生姜 1かけ
・ ごま油 大さじ1
・塩 一つまみ
A【酒 大さじ3、砂糖大さじ2、濃口醤油 大さじ3、酢 大さじ2】
・みりん 少々
・削り節 1パック (2.5g)
・黒すりごま 大さじ3
・黒炒りごま 大さじ1
・ごまらあ油 少々

【作り方】
1.ゴーヤは縦半分に切ってわたと種をスプーンで削ぐように取り、5mm巾に切る。
2.にんじんはマッチ棒くらいに切り、生姜は千切りにする。
3.鍋にごま油と生姜を入れて軽く熱し香りが立つと、1のゴーヤを炒める。 塩を加えて全体に油がまわると、にんじんも加えて一炒めする。
4.Aの調味料を入れて一混ぜして煮、削り節も加えて煮からめる。 汁気が少なくなると、黒すりごまも混ぜる。
5.みりんを入れて味をととのえ、 黒すりごまを全体に混ぜる。
6.器に盛り、黒炒りごまをちらす。お好みでごまらあ油をかけてどうぞ。

【今回使用したのはコチラ】
【一番絞り 白ごま油】
炒りごま(黒)】【すりごま(黒)】 【ごまらぁ油】

ごまが香ばしい~五平餅!

五平餅をご存じでしょうか。
岐阜・長野など中部地方の山間部に伝わる郷土料理。

最近では、テレビドラマの影響で、全国的に有名になり、
岐阜周辺の観光地では、五平餅の売り上げが数倍に急増した
という話も聞きます。

食べたことのある人は、懐かしい味を再び…と思い、
食べたことのない人は、どんな味?食べてみたい!と
食指を刺激されるよう。

ご存じの方も多いかと思いますが、
五平餅は、
ご飯(うるち米)をつぶして、小判形にして串にさしたものを
味噌や醤油、くるみののたれをつけて炙ったもの。
たれの香ばしさとつぶしたご飯との相性がすばらしく美味しく、
「五平五合」という言葉があるくらいです。

これは、あまりに美味しくて、五合分の米くらいかるく食べてしまう、
あるいは、たくさん作って、人をもてなすから、などと言われています。

地方や家庭によって、
ご飯のつぶし加減がいろいろだったり、たれが味噌ベース、あるいは
醤油ベース、くるみやごま、またピーナツを加えたり、
形も、小判形、団子形…等など、色々バリエーションがあるようです。

通販でも、ものすごい勢いで売れているとのことですが、
ご家庭でも作れます。
概して甘みがつよい五平餅、手作りなら、お好みの味に作れます。
今回は、
甘さ控えめで、ごまやくるみの香ばしさを生かして作ってみました。

ごまだれを塗って焼くと、えもいわれぬ香ばしい香りが漂い、
食欲がそそられます。
夏休みのお昼ご飯にもぴったりの五平餅、
是非作ってみて下さい。

◆ごまが香ばしい~五平餅
【材料】(4~5本分)
・ご飯  約500g(1合半)
A【白炒りごま 大さじ4、 くるみ40g、
赤味噌・白味噌・白練りごま 各大さじ1、
砂糖 大さじ1~2、 醤油・酒・みりん 各大さじ1】
・炒りごま(白・黒) 各少々
・割り箸

【作り方】
1.炊きたてのご飯を熱いうちにすりこ木などで半つぶしにする。
(ご飯の粒々が少し残る程度に…)

2.1のご飯を割り箸につけて、平たい楕円に形をととのえる。
ギュッと握りかためてからお箸に押し当てるようにする。
3.2を冷ます間に、胡麻味噌だれを作る。
Aの炒りごまを擂り鉢でよ~くすり、くるみもすり混ぜ、
Aの材料を全部合わせて混ぜて、ごま味噌だれを作る。
4.予熱で熱くしたグリルかトースターで、2をそのままサッと焼く。
(ほんのりと焼き目がつくくらい)
(割りばしも焼けるので、ホイルを巻いておく)

5.片面に3を塗り、さらに焼いて、表面にかるく焦げ色がつくと、
返した面にも3をぬって焼き、全体においしそうな焼き色がつくと
炒りごま(白と黒)を散らして、出来上がり。

※ 残りご飯の場合は、温めて使う。すりこ木は水でぬらす。

※ 味噌は、赤味噌と白味噌を使いましたが、お好みのもので。
味噌の塩気によって、醤油の量は加減してください。

※ 砂糖の量もお好みで加減してください。

※ ごまだれは、田楽みそにも使えます。
ごま油で両面こんがり炒めた厚切り玉ねぎにのせてさっと焼くと…、
胡麻味噌香る~玉ねぎ田楽!

【今回使用したのはコチラ】

【炒りごま(白)】

【炒りごま(黒)】

【練りごま(白)】