夏場のお弁当対策

今週に入って、急に蒸し暑くなってきました。
これから梅雨を経て夏へと、お弁当の衛生面が
一番気になる季節です。

子どものお弁当作りが5年目を迎えた我が家、
毎年、蒸し暑い季節には、
お弁当がいたまないよう、気を配っています。

朝、作って蓋をしめてから、
お昼休みに蓋を開けるまで、約5時間。
密閉されたお弁当箱の中が
細菌の温床にならないよう、
食中毒を防ぐ工夫をご紹介いたします。

まず、調理前には…。
・しっかり手を洗う。(作業ごとにこまめに)
・包丁、まな板も、予め、洗剤でよく洗っておく。
・お弁当箱も、しっかり洗って乾燥させておく。
 (すみは丁寧に。パッキンなど付いているものは
  毎回はずしてよく洗う)

調理時には…。
・ご飯は、梅干を入れて炊飯する。(あるいは、炊き上がってから
 ご飯全体に混ぜる) (ご飯の上にのせるのもいいですが、
 殺菌効果があるのは、梅干の周り半径1cmくらいだそうです)
・おかずは、しっかり火を通す。
 とくに卵焼きは半熟にならないように しっかり加熱。
・作り置きのおかずも、朝に再度加熱する。
・野菜は、生のままではなく、加熱して入れる。
・味は、やや濃い目に。水分、汁気はできるだけ入れないように。
 (煮物は、茶こしの上に置くと、汁気がきれ、はやく冷めます)

詰める時には…。
・詰める前に、お弁当箱を、お酢(キッチンペーパー等の含ませて)で
 さっと拭くと、殺菌効果あり。
・うちわ等であおいで、よく冷ましてから詰める。

よく寝坊する私は、時間ギリギリになり、完全に冷めていないけれど、
子供を遅刻させないため、大慌てで蓋をして…
ということがあります。
そんな時には、保冷剤を一緒に包んでいます。

それから、お弁当にはプチトマトの赤をいつも入れている
けれど、夏は避けた方がいいのかしら…
という声を聞くことがあります。どうしても、という時は、
水分をしっかり拭き取り、ヘタを必ずとってください。
ただ、生あたたかいプチトマトがお弁当に入っているのは、
私は苦手です。おかずにもなりませんし…。

彩りに赤がほしいときは、にんじんのきんぴらがお勧めです。
お弁当に明るい彩りを添える、ご飯が進むお惣菜です。
ごまの香りと風味が、人参特有のにおいを緩和するので
にんじんが苦手な人にも好評です。

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お弁当だけでなく、食卓の一品としても、重宝します。
ぜひお試し下さい。
これからの季節、お弁当に入れるときは、ほかのおかずとともに、
よく冷ましてから、蓋をしてくださいね。

◆にんじんのごま味噌きんぴら
【材料】
   にんじん 1本、 ごま油 大さじ1、鷹の爪 小1本
   西京味噌 大さじ1、白練りごま 大さじ1/2,
  酒 大さじ1、 塩・うす口醤油 各少々、
   白すりごま 大さじ2

【作り方】
1.にんじんは、マッチ棒くらいの大きさに切る。
2.鍋に、ごま油と種をとった鷹の爪、にんじんを入れて炒める。
3.しんなりすると、塩をふって全体になじませ、酒でといた味噌と
  白ねりごまを加えて、全体にからませる。
4.うす口醤油を加えて味をととのえ、すりごまを混ぜて、
  火をとめ、器に盛る。

※ ここでは、西京味噌(白味噌)を使いましたが、赤味噌でも
  普段お使いのお味噌でもOKです。
  甘味が少ない赤味噌では、お酒の代わりにみりんを使ったり、
 お味噌の味で、調味料を加減してください。
※すりごまは黒でも

【今回使用したのはコチラ】
白ごま油275
(白)ごま油


ねり白150
練りごま(白)

  

        

すり白
すりごま(白)

鰹のたたき~薬味たっぷり胡麻風味

木々の葉が生い茂る季節。
爽やかな新緑の色が鮮やかになってきました。

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若葉の色を見ていると
このフレーズが口をついて出てきます。。

 目には青葉 山ほととぎす 初鰹

江戸時代の俳人、山口素堂の有名な句。
何を見ても、食につなげてしまう私、
青葉を見ると、ほととぎすをとばして、
初鰹に思いを馳せてしまうのです…

鰹といえば、初鰹と戻り鰹が有名です。

鰹は、日本の太平洋沿岸を、北上南下する魚です。
春から夏にかけて、黒潮に沿って太平洋岸を北上するのが
初鰹(上り鰹)。
そして、秋に南下するのが、戻り鰹です。

初鰹は、まだ脂がのっておらず、さっぱりとした味が魅力。
身がしまってプリプリした食感です。
一方、戻り鰹は、低い海水温の影響で脂がのり、
もっちりと濃厚な味です。

どちらも美味しいですね。

ところで、魚類としての鰹は、
常に泳いでいないと死んでしまうそうです。
ほかの魚は、エラブタを動かして水を出し入れし、酸素を取り入れるのに、
鰹は、エラブタを動かすことができないので、泳ぎ続けることで
口から酸素を含んだ水を取り込んでいるのだ。

呼吸をするために、泳ぎ続ける…
常に動いていることで、身が締まって、
高い栄養価をもつ魚になったのでしょうか。

鰹には、良質のたん白質、鉄分やビタミン、血液サラサラ効果のあるEPA,
脳の働きをよくするDHAがたっぷり含まれています。

今が旬の初鰹、香ばしさと旨みを味わえるたたきを、
たっぷりの薬味の野菜と、ごまの香りとともにいただきましょう。

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◆ かつおのたたき~薬味たっぷり胡麻風味
【材料】
   かつおのたたき 1さく  玉ねぎ 1/4コ分  細ねぎ 3~4本
   みょうが 1コ  生姜 1かけ
   白炒りごま 大さじ1   ポン酢・ごま油  各適宜
 
【作り方】1.玉ねぎは薄切りにして水にさらし、細ねぎは小口切りに。
        みょうがは薄切り、生姜はせん切りにする。
      2.かつおは、約8mm厚さに切り、器に並べ、
        1を上にのせ、ポン酢をかける。
        ごま油をたらして、炒りごまを散らす。

※ 薬味は、ほかに ニンニク、ワサビ、青じそ、木の芽、などなど、
お好みのものでどうぞ。

※ かつおも、薬味も、よく冷やすほうが美味しいです。

※ ごま油は、香り高い金ごま油でも、ふつうのごま油でも…
 お好みのごま油でどうぞ。

  
【今回使用したのはコチラ】

いり白
炒りごま(白)


金ごま油290
金ごま油

白ごま油275
(白)ごま油

お豆腐+ごま油の温サラダ

五月も半ばが過ぎました。
夏を思わせる陽射し、ちょっと動くと汗ばむ蒸し暑さ、
「急に暑くなりましたね」という言葉が
挨拶代わりになっている今日この頃です。

ここしばらく夏日(一日の最高気温が25℃以上)の日がほとんど、
ときに、真夏日(一日の最高気温が30℃以上)になることもあり、
身体が気温の変化にうまく対応できないこともありそう…。

私も周りには、風邪気味の方、
身体がだるくて重い、という方、
食欲がない、という方が見られますが、
そんなとき、食べたい食材が「豆腐」です!

お豆腐は、消化が良くて、体調がよくないときの
栄養補給におすすめ。
良質のたんぱく質、ビタミンB1、カルシウムなど、
疲労回復や体力維持に関わる栄養が摂れます。

また、食欲不振のときでも、口当たりがよく食べやすく、
胃腸に負担をかけず、吸収されやすいです。

血流をよくして動脈硬化を予防、又、肥満予防の働きもあるサポニン、
骨粗しょう症や生活習慣病や老化を予防する効果があるイソフラボン、
脳を活性化して、記憶力向上、認知症予防のこうかがあるレシチン…

…含まれている栄養素は、近年、注目されているものばかりです。
また、カロリーが低いので、ダイエット等カロリー制限をされている方にも
嬉しい食材です。

きょうは、お豆腐で、簡単にできる温サラダをご紹介します。

味がしみやすいように、手でざっとくずしたお豆腐に、
ごま油でざざっと炒めた具を、かける、というスピーディなレシピ。

今が旬のしらすをごま油で香ばしく炒めましたが、
ほかに、ちりめんじゃこ、缶詰のツナやサバ水煮でも
美味しいです。

ここでは、ざっくりした木綿豆腐を使いましたが、
お好みで、なめらかな食感の絹ごし、あるいは
おぼろ豆腐や寄せ豆腐、お好みのお豆腐を使ってください。

食欲をそそる 生姜の風味、ねぎの香りがふわっとたち、
ほどよいボリューム感の温サラダ、
是非、お試し下さい。

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◆ 木綿豆腐とかまあげしらすの温サラダ
【材料】(約4人分)
    木綿豆腐 1丁、 ごま油 大さじ2、 生姜 1かけ
    かまあげしらす 約50g、 長ねぎ 1/2本、
    ズッキーニ 小1本(ピーマン、スナップえんどうなど青味)
    辛子明太子(たらこ)1/2腹、 黒炒りごま 適宜
    醤油 少々
 
【作り方】1.木綿豆腐は、あらくくずして、水分をきっておく。
      2.フライパンにごま油と生姜のみじん切りを入れ熱し、
        香りがたつと、しらすを入れて炒める。
        横で角切りのズッキーニも 炒める。
      3.器に、1の豆腐をのせ、上に 薄い小口切りにした長ねぎを盛り、
        上から、2のしらすを、炒め油とともにかけ、ズッキーニを散らす。
      4.辛子明太子の小切りをちらし、黒ごまをふりかける。
       お好みでお醤油をかけてどうぞ。

 ※ 野菜は、お好みのもので。
      辛子明太子の代わりに、ベーコンなども美味しいです。

  
【今回使用したのはコチラ】
白ごま油275
(白)ごま油


いり黒
炒りごま(黒)

ごま香るフレンチ・トースト

大型連休も終わってしまいました。

これからの季節、
夏のように暑くなる日もあれば、
逆行して冷えることもあり、
かくするうちに梅雨を迎えます。

不安定な時候で、体調を崩したり、また、
春に環境が変わって、連休明けに精神的に不調を感じたり…
という傾向も見られる微妙な時季でもあります。

まずは、しっかり朝食を食べる習慣を見直したいものです。
時間がないから…
食欲がないから…と、朝食を抜くことはありませんか?

朝食を抜くことは、単に栄養が不足するだけではありません。
睡眠中に消費したエネルギーを脳に補給しなければ、
仕事や勉強に集中できません。

朝ご飯を食べることで、体温も上がり、脳も活性化して、
やる気も出てきます。

大人も子どもも、しっかり朝食をとって、
1日のリズムをととのえましょう。

朝食の中身ですが、基本的には、
炭水化物、たんぱく質、脂質をバランスよく食べるの大切
なのでしょうが、毎日毎日のこと、細かく考えなくてもいいのでは…

和食なら、ご飯+お味噌汁など汁物。
あと、焼き魚などおかずが一品あれば、申し分ありません。

洋食なら、フレンチトーストはいかがでしょう。
食欲がない朝も、ついつい手がのびそうです。

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こちらは、卵の代わりに練りごまを使った
フレンチトーストです。

ふわっとごまの香ばしい風味の
しっとりしたフレンチトースト。
砂糖を入れていないので、
このように甘みにある一皿はもちろん、
ベーコンや目玉焼き、炒め野菜などを添えても
美味しいです。

是非作ってみてください。

◆ごま香るフレンチ・トースト
 
 【材料】(約4人分)
      フランスパン(バタールなど) 8切れ、
      牛乳200cc、 白練りごま 大さじ2
      くっきんぐせさみおいる 大さじ1~2
      お好みでバター少々、蜂蜜 適宜   
      バナナ2~4本、プルーン8個くらい
      
   
【作り方】
   1.白練りごまに牛乳を少しずつ混ぜていく。
     (混ざりにくい時は、牛乳を少し混ぜたところで
      電子レンジで10~20秒加熱する)
   2.フランスパンを1に浸ける。
     両面からよ~くしみこませる。
   3.フライパンにくっきんぐせさみおいるを入れて
     熱し、2を入れ、両面色よく焼く。
     バナナを縦二つに切り、横で焼く。
     お好みで仕上げにバター少々を入れて火を止める。
   4.お皿に載せて、蜂蜜をかけてどうぞ。

   ※ 1→2を前の晩にしておくと、よくしみこみ、朝、手早くできます。
     時間がないときは、フォークでパンを数か所、刺しておくと、
     はやくしみこみます。
   ※ 焼く油は、くっきんぐせさみおいるを使いましたが、
     ごま油で焼くと、さらにごまが香ります。
    

【今回使用したのはコチラ】

ねり白150
練りごま(白)


cooking sesami oil

くっきんぐせさみおいる

胡麻ごまグラノーラ・バー

ゴールデンウィークに突入しました。
今年のGWは、長い人で16連休!?などと聞きますが、
暦通りの人が大半ではないでしょうか。

飛び石連休で、5月2日(土)から6日(水)まで5連休。
後半のお天気がやや心配ですが、
今のところは、好天で初夏の陽気のお出かけ日和です。

ハイキング等行楽には、この前にご紹介した
「おにぎらず」をお弁当にもって行くのもいいですね。

今回は、戸外で、ちょっと甘味がほしいときなど、
手軽につまめて、エネルギーも補給できる
グラノーラ・バーをご紹介いたします。

いつの頃からか、グラノーラが注目されていて、
専門店もどんどん増えているそうです。
ここ数年の、「朝活ブーム」の影響もあってか、
朝食の大切さを見直す動きが活発になり、その流れで
グラノーラの人気も上昇しているよう。

グラノーラの ヘルシーで美味しく、手軽なところが
朝食には、うってつけなのでしょう。

グラノーラの主材料はオートミール、
あと、ナッツと油や蜂蜜などの甘味です。

オートミールとは、オーツ麦(えん麦)のことで、
食物繊維や、カルシウム、鉄など、ミネラル、ビタミンが豊富で、
とても栄養価が高い食材です。
吸水性が高いので、腹持ちがよくて、また、
よく噛むので、満腹感を得やすいところから、
ダイエットにも効果がある、と言われるよう。

手作りすると、
好きな甘さに加減にでき、
油分もナッツやごまも、
好みのもの、安心な材料で作れます。

固めて、バーにすると、携帯にも便利で食べやすいです。

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このグラノーラ・バーは、ごま油を使っています。
ごま油ラインナップの中、「くっきんぐせさみおいる」です。

「くっきんぐせさみおいる」は、焙煎臭のないごま油、
いわゆる、ごまの香りがない、あっさりした軽い風味です。
ほかの素材の微妙な香りや風味を生かした仕上がりになります。
手作りの素朴な美味しさです。

◆胡麻ごま・グラノーラバー
 
 【材料】(約4人分)
      オートミール100g、
      ナッツ 80g(ここでは、くるみ・かぼちゃの種 各25g、
             アーモンドスライス 30g)
      白炒りごま 大さじ3、

     A【米あめ(または 水あめ、蜂蜜)40g
        蜂蜜(または メープルシロップ、砂糖)30g
        くっきんぐせさみおいる 大さじ1.5】
 【準備】
     24×14cmのバット型 又は 18×18cmの焼型に
     オーブンペーパーをしいておく。
     型がなければ、オーブンの天板にオーブンペーパーを
     しいておく
【作り方】
   1.オートミールとナッツは170度のオーブンで10分くらい
     焼いておく。
   2.鍋にAを入れて、煮とかし、1とごまを入れて、
     まんべんなく混ぜながら2分ほど弱火にかける。
   3.型に入れて、上からかるく押して、平らにし、
     130度のオーブンで30分ほど焼く。
     (型がないときは、オーブンペーパーの上に広げて  
      平らになるよう押しながら形を整える)
   4.冷めないうちに切り分ける。
     (冷ましてから手でペキペキ割ると、ラフな仕上がりになります)

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   ※ ナッツは、ほかに、ピーナツ、ひまわりの種、松の実、
     ココナツなど、お好みのもので作ってください。
   ※ ごまは、黒でも、白黒混ぜても、お好みで。
   ※ シナモンやインスタントコーヒーを混ぜると、
    香りに変化がつきます。
   ※ ごま油の香りが大好きな方は、ふつうのごま油でお試し下さい。

【今回使用したのはコチラ】

cooking sesami oil

くっきんぐせさみおいる

いり黒
炒りごま(白)

おにぎらず~行楽シーズンに~

四月に入って、雨の多い不安定な天候が
続いていましたが、ようやく下旬になって
好天に恵まれるようになってきました。

新緑の美しい、爽やかな季節、
行楽シーズンの到来です。

お弁当もちでのお出かけするのもいいですね。
戸外、自然の中で、家族や仲間と一緒に食べるお弁当は、
美味しさもひときわです。

ただ、お弁当を作る…となると、億劫になったり、面倒に思ったり、
お弁当用の食材が気になったり…という方もいらっしゃるでしょう。

そんなお弁当作りに関するお悩みを解消(軽減)するのが
「おにぎらず」です。

いつのころからか、話題となっている「おにぎらず」
ご存知の方も多いかと思いますが、
にぎらないおにぎり、正確にいうと、
具をはさんでご飯を海苔で包んだものです。

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ご飯とおかずを兼ねていて、
おにぎりでは難しいような 多めの具や、大きめの具でもOKで、
作るときに直接手に触れないので衛生的かつ、
簡単に作れて、
食べやすくて、お箸なしで大丈夫…

…このあたりが人気の秘密でしょうか。

あと、半分に切ると、華やかで見栄えがします。
(切らないままだと、もち運びしやすいです)

では、作り方ですが、全型の海苔(太巻き用海苔)と
その半分の大きさの半切りの海苔(手巻き用)の2種、
ご紹介いたします。

◆おにぎらず
【全型海苔】
(多いめのご飯で、大きな具、又、具をたくさん入れたいときに向いています)
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1.海苔の上にご飯を四角く広げ、その上に具をのせる。
2.具の上にご飯を広げて、海苔で包み、四角く形を整える。
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【半切り海苔】
(コンパクトに作りたいときはこちら。容器に詰めやすく、
切りやすいです)
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1.ラップの上に海苔を置いて、全体にご飯を広げる
 (周りは少しあけておく)
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2.半分に具を広げるようにのせる。
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3.具がのっていないほうから二つ折りにし、ラップ
の上から四角く形をととのえる。
  

※ どちらも、少し時間をおいて、海苔がなじんでから切る。
※ きれいに切るコツ
 ペーパータオル(または布巾)を水で濡らしてしぼったもので
 切るたびに包丁をふく。

今回は、具を、緑(ピーマン)、赤(にんじん)、黄(卵)の3色で
彩りよくつくってみました。

だいたい、お弁当には、白、黒(茶)、緑、赤、黄の
5色を入れると、見た目の彩りが良いだけでなく、
バランスよく栄養が取れることにつながります。

白と黒は、ご飯と海苔の色なので、残りの三色、
緑と赤と黄色の入った具をはさむと見た目も栄養的にも
よくなるわけです。

■黄
卵焼き…ごま油で、しっかり目の味付けで焼きました。
      ごま油の風味で、冷めても美味しいです。

・ほかには、目玉焼き、スクランブルエッグなど、
 チーズを一緒に焼くのも美味しい。
すぐに食べないときは、しっかり火を通して、冷ましてから包む。

■赤
にんじんのきんぴら…にんじんの細切りを、ごま油で炒め、
      みりん、塩、うす口醤油で調味し、(白)炒りごまを混ぜる。
      一緒に、油揚げ、明太子などを煮ても美味しいです。
      しっかり火を通して水分をとばす。

・ほかには、赤ピーマン+アルファのきんぴら等

■緑
ピーマンとじゃこの炒め煮…細切りのピーマンとじゃこを
       ごま油で炒めて、みりん、塩で調味し、(黒)炒りごま
       を混ぜる。じゃこのかわりに、牛肉や豚肉の細切れ、
       ベーコン等も…
       肉類の場合は、しっかり火を通して、水分をとばす。

■あと、色にこだわらず、煮物や、焼き物、揚げ物など、
 お好みのもので作ってみてください。

■ 水分が出そうなときは、削り節、とろろ昆布を
 ご飯の上にのせる。
 (ただ、汁気の多いものは不向きです)

三角に切って、サンドイッチ風にするのも~
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※ これから、蒸し暑くなってくるので、
 すぐに食べないときは、お弁当と同じ。
  しっかり火を通して、冷ましてから持ち運ぶように
 衛生面にご注意ください。  
      

春の和風石焼ビビンバ

4月半ばとなりました。
新年度、学校に通うお子さんや学生さんも、
社会人の大人の方々も、
それぞれに、初めての環境、初めての状況などなど
「初めて」のことがあるかと思います。

私事で恐縮ながら…
仕事環境では、とくに初めてのことがない私自身ですが、
この前、「初めて」ビビンバを食しました。

あまり外食をしないためもあってか
この年になるまで(約半世紀余り…(^_^; )
ビビンバを食べる機会がなかったのです。

初めていただき、これは美味しい~
どうして今まで食べなかったのだろう!?…とかるく後悔。
早速、家で再現してみました。

そもそも、ビビンバは韓国の混ぜご飯。
手軽にできる一般的な家庭料理だそうです。
いろいろな具、主に野菜がたっぷりのっているので
ヘルシーで、しかも一品で主菜になります。

細かいレシピはよくわかりませんが、食べた感想として
ごま香りが大きなポイントだと思い、
ごま油やいりごま、すりごまをたっぷり使ってみました。

あと、本場の味は、コチジャンの辛み、にんにくの風味が
効いているのかもしれませんが、
あえて使わず、ちょっと和風のビビンバを作ってみました。

ちなみに、初ビビンバは石焼、
ご飯のおこげが香ばしく、熱々でした。
香ばしくできて、熱いところを食べられそうなお鍋…!
土鍋で作ってみました。

底のご飯が香ばしく、どーんと見栄えもしました。

具は、春らしく、筍とわらび、春菊、それから
牛肉、にんじん、もやし…と定番のものです。

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春の山菜、わらびは、先がくるんと渦巻いた形が特徴。
万葉集にも登場する、日本では古くから食用として
親しまれていた山菜です。

今回は、ゆでてアク抜きをしましたが、
水煮のものを使うと手軽です。
(文末に、わらびのアク抜きを書いております)

筍、わらび、春菊が入ると、春の季節感たっぷりの
ビビンバになります。

そうそう、春菊は、ゆでる時間を短めに。
葉先の方は、ゆで時間10秒くらいだと、特有の苦みが
抑えられて、苦手な人でも大丈夫です。
さらにごま油で和えることで、ごま油の風味や香りが
春菊をコーティングして、春菊の美味しさを引き立てます。

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色とりどりで豪華に見えます。
見た目がカラフルだと、いろいろな栄養素がとれて、
自然とバランスのとれた食事になっているようです。

◆和風 石焼ビビンバ
 【材料】(約4人分)
  牛ひき肉 100g、 わらび・筍(茹でたもの) 各150g
  にんじん 小1本、 もやし 小1袋、 春菊 1把
  生姜 1かけ、 だし 100cc+100cc、 ごま油 約大さじ2
  金ごま油 約大さじ1、 (温泉)卵 4個、 ご飯 茶碗4~5杯分
  調味料【みりん・濃口醤油・うす口醤油・塩・砂糖・酢 各適宜】
  白炒りごま・白すりごま 各適宜

【作り方】
   1.わらびは食べやすい長さに切り、筍は千切りにする。
   2.もやしは根を取りゆで、にんじんは細切りにしてゆでる。
     春菊もさっとゆでて食べやすく切る。
   3.牛肉は、ごま油小さじ1、おろし生姜と一緒に炒め、濃口醤油と
     みりんで好みの味付けにし、汁気がなくなると火からおろす。
   4.わらび、筍は、それぞれ、ごま油大さじ1/2で炒め、だしを加えて
     5分程煮て、みりんとうす口醤油を加え、汁気がなくなるまで煮る。
   5.もやしは、酢、塩、砂糖、白すりごまで和える。にんじんと春菊は、
     それぞれ、ごま油少々、塩、砂糖、白すりごまで和える。
   6.土鍋の鍋肌全体にごま油大さじ1をぬり、火にかけ、炊きたての
     ご飯を入れる。3~5の具を上にのせて、3分程加熱し、真ん中に
     卵黄(または温泉卵)をのせる。
   7.全体に白炒りごまをふりかけ取り分けて、お好みで七味をかけて
     どうぞ。

   ※ 味付けはお好みで。炒めるのはふつうのごま油、和えるのは香り
     高い金ごま油にしています。

●わらびのアク抜き
   1.大きめの鍋にたっぷりの水を入れて火にかけ、沸騰させる。
   2.わらびの切り口に重曹を付けて(一束に小さじ1くらい)
     1の鍋に入れる。(わらびが全部浸かるようにする)
   3.再び沸騰すると、火を止めて、そのままおく。
   4.半日ほどおくと、水洗いして、水に漬けておく。

【今回使用したのはコチラ】
白ごま油275
(白)ごま油                                                                    


金ごま油290
金ごま油


いり白
炒りごま(白)

 
        

すり白
すりごま(白)

筍のおこわ

4月、新年度が始まりました。
今週は、学校の入学式、というところが
多いのではないでしょうか。

かつては、入学式といえば、桜!
でしたが、近年、温暖化の影響か、
開花時期がどんどん早くなり、入学式まで待ってくれません。

今年は全国的に、3月の気温が高かったためか、
西日本、東日本ともに、桜の開花、満開がはやいようです。

散りゆく桜、葉桜の中の入学式が多く見られるかもしれませんね。

そして、早春に温暖な気候と雨に恵まれたおかげで、
今年は筍が豊作だそうです。

例年よりも早い時期に並ぶ筍、
4月がピークなので、これから、どんどん入手しやすくなるのでしょう。

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春の味覚、筍。
筍の栄養、というと、少し前までは、食物繊維が多い、
というくらいにしか思われていませんでした。が、
近年、成分のアミノ酸「チロシン」がちょっと注目されています。

チロシンは、ゆでたときに節のすきまに見られる白いもろもろした
ものです。
決して捨てないでください…チロシンは、うま味成分です!

それだけではありません。
チロシンには、脳を活性化させる働きがあるので、
集中力や、やる気をアップさせる、と言われています。

お子さんも、学生さんも、大人も…頑張る人に、
どんどん食べてもらいたい食材ですね。

新年度を迎えて、入学のお祝いなどに、
旬の筍で おこわはいかがでしょう。

混ぜご飯風に、炊き上がったご飯だけのおこわに、
味をつけて炊いた具を混ぜ込むので、
水加減の失敗がなく作りやすいです。
具は、ごま油で炒めてから煮るので、コクがあって、
味が決まります!

筍をやや大き目に切ると、ダイナミックで、筍の美味しさが
際立ちますよ。そして、
土鍋で混ぜて、そのまま食卓に出すと、ご馳走感がアップして、
人の集まる場が華やかになります。

是非ぜひお試しください。

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◆筍のおこわ
 【材料】
  もち米・うるち米 各1合、ゆで筍 300g、にんじん1/2本、
  油揚 1枚、 干しいたけ2枚、 わかめ 少々
  だし1カップ、 酒大さじ5、 みりん大さじ2、 砂糖 大さじ1/2
うす口醤油 大さじ2、 塩 少々、 ごま油 大さじ1.5
  木の芽 適宜  
【作り方】
   1.筍は大ぶりに食べやすく切る。にんじん、油揚は短冊切りする。
     干しいたけは戻して薄切りに。わかめはもどして食べやすく切る。
   2.米は、やや少なめの水加減で炊く。
   3.鍋にごま油を入れ、筍、にんじん、しいたけを軽く炒める。
     だし、酒、みりん、砂糖を入れて5分ほど煮る。
   4.うす口しょうゆと、塩を加えて、汁気が少なくなるまで煮る。
     わかめを入れてさっと一煮して、火をとめる。
   5.炊きあがったご飯に4を混ぜて、木の芽を添える。

   ※ お好みで、ふきやぜんまいなど山菜を入れても美味。
   ※ もち米、うるち米の割合はお好みで…。全部もち米にすると、
     もっちもちのおこわになります。

【今回使用したのはコチラ】
白ごま油275
(白)ごま油                                                                    

 

春の息吹~ふきの胡麻和え

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春を呼ぶ野菜の一つ、ふきです。
ふき(蕗)は、数少ない日本原産の野菜の一つだそうです。

その爽やかな香りと独特の風味、ほのかな苦み、
シャキッとした食感が持ち味のふき。

透明感のある、うす緑色が、さわやかな春を表現してくれます。
春の食卓に是非…と思うのですが、
下ごしらえがわからない、アク抜きが面倒そう、どう料理したらいい?
等などと聞くことがあります。

ではでは、ふきのゆで方を紹介いたします。

まず、ふきをゆでるには、大きな鍋があると便利です。
筋をとるので、長めに切った方が、筋をとる手間が省けるからです。

ふきをゆでる時に、我が家では、パスタをゆでる鍋が登場。
そして、鍋に入る長さに、ふきを切り、たっぷりの塩で板ずりにします。

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それから、熱湯に入れてゆでます。
太い部分を先に入れ、1分後に細い部分を入れ、
4分後に火をとめ、冷水にとります。
(ゆで時間→太い部分は4分、細い部分は3分。
 ゆで過ぎると、歯ごたえがなくなるので注意)

水につけながら、端から筋をとります。
しゅ~っと端から端までとれるので、気持ちいいです。
むき残りが気になる方は、反対側からもとると、きれいに筋がとれます。

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あとは、適当な長さに切って、煮たり、炒めたり、
天ぷらにしたり、春の味を食卓に~♪

最近、人気の食べ方は、簡単で美味しいごま和えです。
ふきの清々しい風味と、ごまの香りがよく合い、
春の息吹を感じるような一皿です。

ふきは薄い斜め切りにすると、味が染みやすいです。
ちなみに、我が家では、子どもがふきの独特の風味がちょっと苦手
というので、金ごま油を少し加えて、おろし生姜、かつお節を
一緒に和えます。

ふき特有の味が緩和されて、食べやすいようです。

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◆ふきの胡麻和え
 【材料】
  ふき 2本分(約100g)
  白だし 小さじ1
  黒すりごま 大さじ2
  (お好みで、金ごま油、おろし生姜、かつお削り節 各少々)
【作り方】
   1.ゆでたふきは、斜め薄切りにし、水気をしっかりとっておく。
   2.白だしに黒すりごまを混ぜて、1のふきを和える。

   ※ お好みで、金ごま油、おろし生姜、削り節などをかけても…
   ※ 黒すりごまで和えましたが、白でも、黒+白でも、お好み
     に合わせてどうぞ。

■白だし
 【材料】(作りやすい分量)
   だし(濃いめ) 2カップ、 酒 1カップ、 みりん 1/2 カップ、 
   うす口醤油 大さじ1、 塩大さじ1.5
 【作り方】
   1.鍋に酒とみりんを入れて、煮立て、1~2分煮て、
     アルコール分をとばす。
   2.1にだし、うす口醤油、塩を加え、再び煮立つと、火を弱めて
     4~5分煮る。
   3.さまして、冷蔵庫で保存。(2週間くらい保存可)

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ふきの葉は、捨てないで…!
茎をゆでたあとのお湯で、1分ほどゆで、
数時間水にさらしてから、刻んで、ごま油でいため、
醤油とみりんでたくと、風味のいい佃煮が出来ます・

【今回使用したのはコチラ】        

すり黒
すりごま(黒)


金ごま油290
金ごま油

ふきのとうの天ぷら

今週に入って、暖かい日がつづきます。
あちこちで梅の花も見頃となり、気分はすっかり春。

野菜売り場をみても、春の野菜が気になります。
菜の花、うど、クレソン、春菊、せり、ふきのとう、
春キャベツ、アスパラガス…等など

なかでも、春のほんの短い時季にしか味わうことのできない
旬の山菜は、是非、今のうちに味わいたいものです。

春の野菜たちは、厳しい冬の寒さを乗り越え、
地中から芽を出すのに必要な栄養が凝縮されてるので、
栄養価が高く、また解毒作用や抗酸化作用などの働きがあるそうです。
それから、春野菜には、特有の香り、苦みや辛み、があります。
この苦み成分は、ポリフェノール、フラボノイドなど、
抗酸化作用をもっていて、新陳代謝促進や解毒作用もあります。

数ある春野菜、なかでも、ふきのとうの苦みと特有の香りに
とりわけ春の訪れを感じます。

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「ふきのとう」
漢字で書くと「蕗の薹」
蕗は、あの細長い薄緑の茎の野菜。
薹は、花のつく茎。
春一番にふきの地下茎から出てくる花のつぼみが、
ふきのとうです。
花が咲いた後は地下茎から葉がでてくるそうです。

蕗の茎(葉柄)や葉も、特有の香りがあり、
アクが強いのですが、
ふきのとうもアクが強く、摘んで空気に触れるにつれ、
どんどん色が黒くなっていきます。

おすすめの調理法は、ふきのとう味噌、天ぷら、味噌汁や和え物、網焼き
などでしょうか。
(ふきのとう味噌は、前にアップしておりますので、
こちら~ をご参照ください)

今回は、天ぷらを作ってみました。
アク抜きをする必要がないので手軽。
生のまま粉をまぶし、天ぷら衣をからめてさっと揚げます。

一口食べると、ふわっと鼻からぬける春の香り
天ぷらは、特有の香りや苦みが、ちょっと苦手、という方にもおすすめの食べ方。
ごま油の香りが、ふきのとうを包み込んでくれます。

まだしばらく、ふきのとうのシーズンはつづきます。
季節の野菜を食卓に…是非お試しください。

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◆ ふきのとうの天ぷら
【材料】(約4人分)
ふきのとう 8コ、 片栗粉 大さじ1
衣A【薄力粉 大さじ4、 冷水 約1/2カップ】
ごま油(くっきんぐせさみおいる)適宜
【作り方】
1.ふきのとうは、外側の汚れた皮を取りサッと水洗いして水気を拭き取る。
  根元を少し切り落とし、つぼみを軽く開いておく。
2.Aの材料をざざっと混ぜて衣をつくる。(粉っぽさが残るくらい)
3.1にうすく片栗粉をからめてから、2の衣をくぐらせて、
  約170℃に熱した油で揚げる。

※ 写真では、大根おろしとめんつゆ、抹茶塩を添えています。
  塩だけでも、また山椒塩も美味しいです。

※ ふきのとうは、大きく成長すると苦味が強くなるので、
  小ぶりで、つぼみが固く、葉が開ききっていないものを選ぶとよいです。

※ 保存は、乾燥しやすいので、ポリ袋などに入れて冷蔵庫に入れておき、
  できるだけ早めにいただきましょう。

【今回使用したのはコチラ】

sesami oil
ごま油特大サイズ