四月に入り、桜の蕾がほころんだかと思えば、
あっというまに満開になり、またたくまに桜吹雪が舞い、
そして、きょうの京都は週明けの雨・・・この雨が落ち着く頃には、
葉桜のところも増えていることでしょう。
春の景色は日一日と変化し、辺りの景色は 桜の花の淡い色から
芽吹きの新緑の色がめだつようになってきました。
だんだんと暖かくなり、過ごしやすく気持ちのいい季節、
春はいいですね。
さて、「春」が付く食べ物…といえば、
何が浮かびますか?
春雨・・・春菊・・・鰆・・・春巻・・・
春雨。春の小雨に似ていることから名付けられたそう。
そういえば、目に見えないほど細く降る雨に似ています。
春菊。旬は春というより冬ですが、春に花を咲かせる菊なので
春菊と呼ばれるようになったとか。
鰆。魚へんに「春」。春が旬だから…なのですが、獲れる地方によって
旬が冬のところもあるそう。ですが、俳句でも春の季語です。
ここまでは、食材ですが、
「春巻」は料理名、中国料理の点心の一つです。
もともとは、立春のころに新芽が出た野菜を具として作られたところから
「春巻」と名付けられたそうです。
聞く所によると、中国では一年間の豊作を願い、その際、
春の食材を包んで作った春巻きに食べて お祝いをした、
という縁起のいい食べ物です。
きょうは、春ならではの野菜を巻いて春巻を作ってみました。
今が旬の筍と、春キャベツ、
それぞれの野菜の味と風味をいかすため、
春巻きによく入れる豚肉ではなく、車麩で作ってみました。
車麩は食べごたえのある食感、お肉なしとは思えないボリュームと
美味しさに仕上がります。
旬の春野菜の美味しさを包み込んだ春巻、
揚げたてのパリパリの香ばしさは、手作りならでは!
ぜひお試しください。
◆春巻き~春野菜を使って~
【材料】(8本分)
春巻きの皮 8枚、 筍(ゆがいたもの)100g(1/2本)
(春)キャベツ4枚、 車麩 2個、 春雨 40g、
長ねぎ 約10cm、 生姜 1かけ、 ごま油 大さじ1.5、
A【醤油・オイスターソース・酒 各大さじ1、塩・こしょう・砂糖 各少々、
片栗粉…小さじ1/2強、水大さじ1】 白すりごま 適宜
B【小麦粉大さじ1、水 小さじ2】 くっきんぐせさみおいる 適宜
酢・ごまらぁ油 各適宜
【作り方】
1.車麩は水につけてやわらかくし、しぼって粗みじんに切る。
白ねぎと生姜はみじん切りにする。
2.筍とキャベツは細切りにする。春雨はさっとゆでてざく切りにする。
3.フライパンにごま油大さじ1を熱し、1を入れよく炒める。
香ばしい香りが立つと、2を加えて炒める。
4.Aを混ぜて加えて火を通し、すりごまを加え、火を止めてごま油
(大さじ1/2)を回しかけてバット等に広げて冷ましておく。
5.4を10等分して 春巻きの皮で包む。(Bを混ぜてとめる)
6.クッキングせさみおいるをフランパンに入れて(約1cm深さ)熱し、
5をこんがり色よく揚げる。
7.器に盛り、お好みで、お酢・ごまらぁ油等をつけていただく。
※ 包む具にとろみをつけて冷やすと、具が固まって包みやすくなります。
※皮に具をのせたら、水気が皮にしみ込まないうちに手早く包みます。
そして包んだらすぐに揚げます! 包んでから時間がたつと皮が破れやすくなり、また仕上がりがベタッとなる原因にもなります。
※具はお好みのものでいいですが、水分の多いものは避けたほうが作りやすいです。
水分が出そうな場合は、春雨やすりごまを入れると水分を吸ってくれます。
【今回使用したのはコチラ】
(白)ごま油
くっきんぐせさみおいる