4月も下旬となりました。
京都の街中では、桜はほとんど散ってしまい、
遅咲きの桜を除くと、いわゆる「見頃」が終わりつつあります。
見頃が終わっても、花のしべの紅色が残った桜の木も美しいし、
葉桜も風情があると思うのですが。。。
さて、桜の花ですが、
蕾がほころんでから、満開になるまでの期間は約1週間、
散ってしまうまでは10日間くらいでしょうか。
野菜や魚などの、最も味のよい出盛りの時季を示す言葉、「旬」は、
本来、10日間を示す言葉だそうです。
「旬」という字を含む「筍(たけのこ)」は、
成長が速く、10日間(一旬)で、竹に成長すること
(つまり、筍である期間が10日ほどしかない、という意味)
から来た、と言われています。
桜も筍も、春の代名詞のようになっていますが、
どちらもあっというまに旬が終わってしまうのですね。
筍に関しては、水煮のパックなどがあり、今は
一年中食することができます。
が、旬の筍は、パックのものとは、味も風味も一味違います。
旬であることを、その存在感や美味しさからも、
文字からも意識させてくれる筍、
ぜひ、今の時季に味わいたいものです。
今回は、筍を、同じく春が旬のもの、ホタルイカ、菜の花と
合わせて、白和えをつくってみました。
お豆腐は、絹ごしを使って、滑らかな口当たりに仕上げました。
春の味をお楽しみください。
◆春の白和え
【材料】(約4人分)
筍(ゆでたもの、先の細い方や姫皮)80~100g
ホタルイカ (ゆでたもの)80~100g、 菜の花 1/2パック、
白和え衣【絹ごし豆腐 100g(正味)、 白練りごま 10g、
白味噌 大さじ1、砂糖・うす口醤油 各小さじ1、 塩 少々】
木の芽 適宜
【作り方】
1.絹ごし豆腐は、重しをのせて水切りしておく。しっかり水切りできると
泡立器でなめらかになるまで混ぜる。(泡立器のかわりに、菜箸数本で
混ぜる、あるいは、すり鉢ですっても…)
2.白和え衣の調味料(豆腐以外)をよく混ぜ、1を少しずつ加えていき、
滑らかな和え衣を作り、味を調える。
3.ホタルイカは、さっと洗い、目とくちばし(足の間にある)を取り除く。
4.菜の花は、さっとゆでて、軽く押さえて水分をとる。
5.筍は、食べやすく切る。
6.食べる直前に、3,4,5を水分をとり2の衣で和え、木の芽を添える。
※ 菜の花のかわりに、春野菜アスパラガスも美味しいです。
※ ホタルイカは、3のように下処理をすると、食べやすくなります。
※ 和えてから時間をおくと水分が出るので、できるだけ食べる直前に
和える。
【今回使用したのはコチラ】
練りごま(白)